映画鑑賞会「狼たちの午後」

はじめに
ファイトクラブで定期的に開催している映画鑑賞会、今回は「狼たちの午後」の模様を紹介いたします!
本作は、1972年にニューヨークのブルックリンで発生した実際の事件をもとにしており、主演のアル・パチーノの演技が高く評価されている作品です。
作品のあらすじ
舞台はニューヨーク市ブルックリン。
小さな銀行に3人の銀行強盗が押し入り金庫の金を強奪しようとするが、1人が怖気付いて逃げ出すという雲行きの怪しい出だしとなる。
残る2人、ソニーとサルが何とか目的を遂行しようとするが、あてにしていた大金は他に移された後で金庫にはすでになく、さらにはあっという間に警官隊に周りを取り囲まれてしまうという最悪の状況となる。
果たすべき目的がなくなった今、彼らの唯一の望みは安全に脱出することのみ。
事件の様子はテレビ中継されており、周囲を取り囲んだ警官隊と交渉したり演説をしたりする姿を見た群衆は、当時の社会情勢への反発からか、彼らをヒーローのように祭り上げていく。
望まぬまま時の人となった2人。彼らはなぜ銀行強盗を画策したのか、そしてうまく脱出することができるのか。彼らの思惑通りに進んでいるかのように見えた脱出劇は、衝撃の結末を迎えることとなる。
鑑賞後のシェアタイム
映画を鑑賞した後は、おなじみのシェアタイムです!
他の記事でもお伝えしておりますが、シェアタイムを設けている目的は
・アクティブラーニングにより学習の定着率を向上させること
・自分の考えを整理して人に伝える力を養うこと
・他の方の意見を聞くことで自分にはない価値観や考え方を得ること
にあります。
今回の鑑賞会では、以下のような意見が出ておりました!
・映画が公開された当時の時代背景など、前提知識の有無によって見え方が変わると思った。
・余白が多い映画であり、そこから何を感じとるかが重要だと思った。
・狂っているだけかもしれないが、ソニーは行動力と影響力がある人物のように見えた。
・ソニーのように何かアクションを起こすことで、多くの人間が思考したり活力を得たりするきっかけを生む可能性があることがわかった。
・自由を求める民衆と権力を行使する警察との対立が描かれており、さらにそこにメディアが加わることによって拡散され、社会に広まることを感じた。
なお、今回の感想として最も多く挙がったのが
「前提知識の重要性を感じた」
というものです。
シェアタイムの際に、1970年代当時の時代背景、LGBTに対する偏見、ベトナム戦争、アティカの騒動などの情報を聞いたときに、多くの参加者が新たな気づきを得たようでした。このように、同じ作品を見てもどんな前提知識があるかによって見え方が変わるということを多くの人が実感したようです。
前提知識が重要となるのは映画を見る時だけでなく、例えば本を読む時や行ったことない場所に行く時、会ったことない人に会う時なども、事前に下調べをしておくことで、それらをより実りのある経験に変えていくことが出来ると感じました。なので、これから事前情報を仕入れていくことを積極的にやっていこうと思いました!
このようにして、今後も映画鑑賞会を通じて多くの学びを得ていきたいと思います!
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