「それでも夜は明ける」で人間の黒歴史を学ぶ

はじめに
ファイトクラブでは定期的に映画鑑賞会を開催しており、新しい価値観や考え方をみんなで楽しくインプットするためのイベントとなっております。
なぜ映画を観るのか?
それは、映画には才能とお金が大量に注ぎ込まれているからです。
これを自分の血肉に変えていくという作業(映画から学べること、学んだことをどのように人生に取り入れるのか、人生にどう役立てるのか)を続けていくことで、自分たちの成長につなげることができます。
「それでも夜は明ける」は、第86回アカデミー賞で美術賞、監督賞ほか計9部門にノミネート。そして、作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞しています。
あらすじ
1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク、家族と幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、ある日突然拉致され、奴隷として南部の綿花農園に売られてしまう。
狂信的な選民主義者エップス(マイケル・ファスベンダー)ら白人たちの非道な仕打ちを受けながらも、彼は自身の尊厳を守り続ける。
やがて12年の歳月が流れ、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バス(ブラッド・ピット)と出会った。
バスは奴隷反対派で良心的な男で、ソロモンはバスを信用し自らの素性を明かし、北部時代の知人に手紙を送ることを懇願した。
数日後、保安官と故郷で店の知人パーカーが農園に訪れ、ソロモンはついに自由の身となった。
12年ぶりに故郷へ帰ったソロモン。「許してくれ」と言うソロモンに妻は「あなたは何も悪くない」と抱きしめた。
鑑賞後のシェアタイム
鑑賞後には感想をシェアする時間を設けています。
映画での学びをより自身の成長に繋げるために、アクティブラーニングを重要視しているからです。
アクティブラーニングとは、能動的学習のことを指し、学習者が受け身ではなく、自ら能動的に学ぶように設計された学習法のことです。
アクティブラーニングを実施することで、学習内容が通常よりも定着率が上がるとされています。今回の映画鑑賞会後においても、以下のラーニングピラミッドの記事が参考になります。
ラーニングピラミッドについてはこちらをご覧ください!
シェアするために自身が学んだことや感じたことを言語化し、他の人の意見や感想を聞き、新たな気づきを得ることで、一人で鑑賞するよりも圧倒的に視野が広がり、知識や言語能力を身に付けることができます。
以下は参加者からの意見や感想です!
・自由黒人と黒人奴隷が存在することやペットショップの犬や猫のように黒人が奴隷として売られていく姿は衝撃であった。また、奴隷として働く中での扱いはそれまた酷く、女男なんて関係ない、ましてや人間として扱われていないことに悲しさを感じた。
・人間が人間を奴隷として扱うなんてことは絶対にあってはいけない。この時の黒人は本当の意味での自由を心の底から願っているというのがものすごく伝わってきた。
・奴隷制度という黒人差別があり、差別が当たり前の環境なので、自身の現在の環境を振り返る機会になり、環境の恐ろしさを学んだ。
・主人公のソロモンが奴隷にされてからも、差別に負けずに最後まで自分のできることを淡々とすることで最後に希望が訪れたので、感情に左右されずに淡々とやり続けることの大切さを学んだ。
様々な意見や感想が挙げられました!
最後に
私は、『それでも夜が明ける』主人公のソロモンがどれだけ辛い奴隷としての生活であっても、希望を持ち続けて諦めることをしない不屈の精神に勇気をもらうことができました。決して大げさではなくて、内に秘めた希望が静かに静かに私たちに伝わるのを感じました。
『それでも夜が明ける』悲劇を含むので見ていて決して楽しい作品ではありません。しかし、過去に奴隷制度が存在したという歴史の一部を直視する意味、意義を持ち合わせている観るべき映画だと思いました。
また、自身のアウトプット以外にも他の人の意見や感想を聞くことで自分では気付かなかった点であったり、色んな視点からの意見があったので、視野が格段に広がりました。
今後も映画鑑賞会は定期的に開催していく予定です。
次回もお楽しみに!
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