映画鑑賞会「スリー・ビルボード」

映画

はじめに

ファイトクラブでは、定期的に映画鑑賞会を開催しています。

他の記事でも書いていますが、この鑑賞会を一言でいうと「今までにない視点や価値観を短時間で楽しく強烈にインプットしていく企画」です!

映画をなぜ観るのか?

この問いについて、コミュニティ主催者の長倉顕太さんは次のようにコメントしています。

“映画には才能と金が大量に注ぎ込まれている。これを自分の血肉に変えていくという作業を続けていくと、間違いなくとんでもない奴になる”

映画をただなんとなく観るのではなく、「自分の血肉に変える」という意識を持つ事で、知識が増え、大きく成長できると思うのです。

和気あいあいと気軽に楽しんで見られる場であると同時に、毎回学びのある作品に触れることができる映画鑑賞会。

鑑賞後は、一緒に映画を見た人たちと感想をシェアします。

シェアする事でさらなる気付きがあったり理解が深まったりなど、参加者からは大変好評となっています。

今回鑑賞した「スリー・ビルボード」は、小さな田舎町で繰り広げられる衝撃のクライム・サスペンス。

第74回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、監督・脚本のマーティン・マクドナーが脚本賞を受賞しています。

他にも多数の賞を受賞しており、世界的に評価の高い作品です。

それでは、鑑賞会の様子をご紹介していきます!

スリー・ビルボードはこちらからご覧になれます!

あらすじ

 

アメリカのミズーリ州エビング。

田舎町を貫く一本の道路に3枚の広告看板が並ぶ。

その内容は、地元警察への批判であった。

7ヶ月前、何者かに娘を殺されてしまったミルドレッドが、一切進展のない捜査状況に腹を立て、警察署長に向けて書いた怒りのメッセージである。

署長を敬愛する部下や町の人々から講義を受けるのだが、それに対して一歩も引かないミルドレッド。

町中がミルドレッドを敵視し、非難する中、次々と不穏な事件が起こり始める。

そこから、事態は予想外の方向へと向かい始め・・・。

鑑賞後の感想シェア

さて、皆さんお待ちかねの感想をシェアする時間です!

自分の思ったことや感じたこと、学んだことをアウトプットすることで、頭の中が整理でき、より知識が定着するようになります。

普段あまり話したことがない人とも、同じ作品を鑑賞するという共通体験をすることで、話をするキッカケになり、仲が深まることでしょう!

本作は人によって受け取り方が異なるため、意見のシェアタイムも大いに盛り上がりました。

参加者の皆さんの感想を挙げていきます。

重いテーマ性と裏腹に、コメディー感があり、とても見やすい映画でした。
人間の怒りという感情にスポットを当てており、理不尽な怒りを感じたとき、自分だったらどうするか、と考えさせられる映画でした。
最後の終わり方は、個人的には好きで、人間関係、感情という誰にでも有り得るポイントを強調する意味では、良い終わり方に感じました。

みなさんの意見を踏まえ改めて思い返すと、エンディングがモヤモヤした人が多かったということがありました。
これは「正解」を求めていたからかもしれません。
日本人特有の正解を求めることではなく、モヤモヤしたのは何かメッセージ性があるためだと感じました!

最初は終わり方がスッキリしないと思いましたが、 皆んなの感想をシェアをした際に 自分の役割を失った人が新たに生きる役割や環境を見つけ、 そこでの繋がりが自分を生かしてくれてるのかなと感じました。
人はいい奴にも悪い奴にもなれる事。
ただそれは視点次第ですが、人生をかけて、この人にはいい奴でありたい、そう思える人に出会えるのは幸せな事だと思いました。

この彼女の不屈の精神がとても人生でも重要だと感じました。
やはり少数派は白い目で見られ、多数派に迎合するように仕向けられていくのだと思います。
しかし彼女はそれに抗い、そして彼女の行為に心を動かされた人が支援者になりはじめる。
あきらめずに突き進むことが無理難題を解決いくのだということを感じました。

街の理不尽な風潮を放っておけなかったのか、娘の死を昇華したかったのか、真意は分かりませんが、腑に落ちない何かに対する怒りがミルドレッドの原動力になっているようにも感じました。
そして、その大胆で必死で後先考えていないような行動が、関係ない顔をしていた人たちまで巻き込んでいく所が一番印象に残りました。
戦略はそれぞれあるにしても、やはり行動する人が強いということを学びました。

最後に

本作の主人公であるミルドレッドはとにかく行動的で、自分の意見に反対する者にはどんな行動をとることも辞さない人です。

それくらい個性の強いキャラクター、そして一瞬たりとも飽きさせない予測不能な展開。

私が特に印象的だと感じたのは、怒りに身を任せて行動していたミルドレッドが、周りの人や状況により徐々に心境が変わっていく様子です。

怒りというのは、感情の中で最も激しいですし、エネルギーをたくさん消費します。

視野が狭くなり、思考が鈍くなってしまうので、周りに次々と悪影響を与えてしまうことになります。

そんな怒りの状態から脱するためには、わずかでも冷静な心が必要ですし、落ち着かせてくれる周りの環境も大切だなと感じました。

人生経験が少ない若い世代は、追い込まれた状況になると対処の仕方がわからず、どうしても感情に流されてしまうことも多々あるでしょう。

しかし、それでは正しい判断ができず、ビジネスなどで成功したくてもうまくいかないと思うのです。

元陸上選手の為末大さんの言葉に、以下のようなものがあります。

“本物の憤りには必ず前向きな行動が伴う。解決に向かわない憤りは大体何かの代替行為。”

今の状況を冷静に考え、何に対する怒りなのかを明確にすることで、その怒りの感情はむしろ自分にとってプラスに働くことになります。

こういった考え方に発展するのですから、改めて映画鑑賞というのは面白いなと思います。

次の映画にもぜひ期待していただければと思います!

shimoda

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職業:エンジニア。 日々、電子回路と格闘中。 音楽ライブ、映画鑑賞、読書、恐竜が好き。 気になったらとりあえずやってみる。 広く、浅く、ときどき深く。 新し...

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