行動する勇気を与えてくれた本『グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」』

全米で就職先ランキング1位「TFA」!その日本版をつくったハーバード卒の元体育教師、松田さんって?
本日は、書籍『グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」』をご紹介いたします。
本書の著者である松田悠介さんは、全米の就職ランキングでグーグル、ディズニーを抑えて第1位となった人気組織「Teach for America (TFA)」の日本版を20代で立ち上げた元・体育教師です。
この書籍は、その立ち上げまでの起業奮闘記で、NHK、テレビ東京などのテレビ番組や新聞で続々と紹介されました。
松田さんの経歴は、本書によると、
・大学卒業後、体育科教諭として中学校に勤務
・体育を英語で教えるSports Englishのカリキュラムを立案
・その後、千葉県市川市教育委員会 教育政策課分析官となる
・ハーバード教育大学院修士課程(教育リーダーシップ専攻)へ進学し、修士号を取得
・卒業後、外資系コンサルティングファームPricewaterhouseCoopers にて人材戦略に従事し、2010年7月に退職
・全米で就職ランキング第1位になったティーチ・フォー・アメリカ(TFA)の日本版「ティーチ・フォー・ジャパン(TFJ)」創設代表者
・世界経済会議Global Shapers Community メンバー
・経済産業省「キャリア教育の内容の充実と普及に関する調査委員会」委員
とありました。
元・体育教師でハーバード!?
一体どのようなことをされていたのか?
そもそもTFAとは何か?
本書の詳しい内容もご紹介します。
教育格差をなくすために活動するNPO団体「TFA」
Teach for America (TFA)って?
Teach for America (TFA)とは、今、アメリカで最も成功していると言われる非営利団体 (NPO)です。今から20年以上前に女子学生だったウェンディ・コップさんが立ち上げました。優秀な学生たちを集めてトレーニングをし、貧困地域に派遣し2年間教師をしてもらうという取り組みをしています。
「貧しい、複雑な家庭の子どもは良い教育を受けられずに人生の選択肢が限られてしまう」、こういった教育格差、貧困格差をなくすために活動をしています。
TFAにはハーバード、スタンフォードといった大学を卒業した優秀な学生たちが競って入ろうとします。
ハーバードの卒業生の5人に一人がTFAで働くことを望みますが、採用されるのはそのおよそ10分の1。
独自のトレーニングを受け、狭き門をくぐり抜けた人だけが採用され、教育困難校に派遣される資格を得ます。
採用された人達は、2年間、貧困地域や教育困難校といわれる学校で教師をします。生徒たちはみるみる学力が上がり、教えている側の教師はさまざまな経験から自己成長をします。
TFAは「格差社会を変えたい」「社会にインパクトを与えたい」という思いを持ち、仕事にやりがいを求める学生たちが自己実現できる場となっています。
なぜ松田さんは「日本版TFA」を立ち上げるに至ったのか
著者の松田さんは、中学時代にいじめを受けていましたが、それを克服する手助けをしてくれた体育教師に憧れます。その後、松田さん自身も体育教師になりました。
しかし、教育現場のさまざまな問題を目の当たりにし、自分の理想とする教育が難しいことを実感します。それから、松田さんは「自分で学校を作りたい」と考えるようになり、そのためにハーバード大学へ留学をしました。そして、留学先のハーバード大学でTFAに出会うのです。
「TFAのプログラムですべての子供達が質の高い教育を受けられるようになりたい」、TFAに魅了された松田さんは日本でもその活動を始めます。
日本で優秀な仲間と出会い、そして本家のTFAをはじめ、日本の教育関係者、そして教育委員会まで巻き込んで、ついに2013年4月、日本版のTFAとして関東、関西の公立の小・中・高校へ教師を送ることになりました。
新しい行動を起こす
松田さんは本書でこう述べています。
”新たな経験をすることによって人は成長する。
その中でやりたいことと職業が一致するものがきっと出てくる。
それが、自分にとっての天職だ。”
”この本を読んで、何か感じたことがあればぜひ行動して欲しい。
一人ひとりの活動が日本の社会を変えていく大きなムーブメントになっていくと思うからだ。”
私もその言葉にとても共感したので、新しい行動をすることに決めました。
まずは、TFA日本版のTFJのサイト(https://teachforjapan.org/)を見て何かやれることがないか考えます。
「何かを始めようと思うけど、なかなか行動に移せない」
という思いを持っている人は、ぜひこの本を読んでみてください。
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