頭の中はゴミだらけ?目標達成に必要なたった一つのこと

はじめに
・集中できない
・考えがまとまらない
・結果が出ない
このように考え落ち込んでしまうこと、ありませんか?
毎日仕事に追われ、やりたいことも上手くいかず、頭が混乱してしまう…
忙しく働かれている皆さんだからこそ、ご経験があるのではないでしょうか。
しかし、社会人である私たちは、いつもまでもそのような心境でいるわけにもいきません。
気持ちを切り替えるために休憩をとったり、思い切って休みを取る方もいるでしょう。
ところが時間が経つと、また同じように気持ちが落ち込んでしまった。
なんてこと、ありますよね。
私たちはいつの間にか、落ち込みと切り替えのルーティンに陥ってしまっています。
そこで今回の記事では、一冊の本を通して、以上のような負のルーティンから抜け出す思考の作り方をご紹介します。
私はこの本に出会い、「自分はなぜ悩み考えるのか」という問いを立てることの重要さに、気付くことができました。
人間の思考のパターンについて知ることで、自分が今どのような状態にあるのか、客観的に把握することができます。
この本を通して自身と向き合い、負のルーティンを改善していくことができますので、皆さんにシェアしていきます。
頭の中を整理しよう
本書では、このように書かれています。
頭のゴミを捨てれば、仕事や勉強や趣味に思いっきり集中できます。
そして思考が冴え、これまでなら思いつかなかったようなアイデアが湧きでる頭になります。
つまり負のルーティンから解放された思考を作るために、頭のゴミを捨てることが求められます。
しかし、ゴミを捨てるとは文字通り「必要ないものを捨てること」ですが、どのような観点から頭の中を「必要」と「不必要」とに識別するのでしょうか。
本書では以下のように書かれています。
ゴミを捨てるには、どうすればよいのでしょう?
実はそのために欠かせないことがあります。
それは、ゴールを持つことです。そして、常にゴールのために行動することです。
常にゴールのために行動する。つまり、自分の目標に必要でないものは捨てれば良いのです。
目標が明確に設定されていれば、その道中の全てが目標のための蓄積となります。
ですから、その道中で不要なゴミは捨ててしまいましょう。
ところで、そのゴミにはどんな種類があるのでしょうか。
次項で検証していきます。
ゴミを選ぼう
本書では、捨てるゴミとして以下のものが挙げられています。
・感情
・他人のものさし
・過去の自分
・マイナスの自己評価
・我慢すること
・自己中心的思考
・失敗への恐怖
これらに共通するものはなんでしょうか。
感情を例に解説します。
「あの時の成功があったから今がある。」
「あの時の失敗があったから今がある。」
どちらも成立する意見ですね。
ということは、失敗に落ち込んだり、成功に喜ぶことでさえも、目標地点から見れば特に意味がないのです。
なぜなら成功と失敗の経験自体に価値があるからです。
このように現在から未来を考えるのではなく、未来から現在を考えるようになると、一つ一つの物事が小さく見えてきます。
本書ではその視点を、「抽象度が高い」と表現しています。
例えば「自分」という存在を「地球上の生き物」という区分けまで拡大解釈することで、自分以外の存在も認識できるようになります。
その観点では、自分の存在は大勢の中の一人です。個人の詳細については分かりません。
これが抽象度が高いと表現する理由です。
逆にうまくいかずに落ち込んでいる状態を、「抽象度が低い」と表現しています。
抽象度が高い状態と比べると、他人の姿が目に入らず、自分中心の視点になっています。
冒頭に紹介したような、落ち込む感情と切り替えのルーティンは、抽象度が低い故に起こります。
自分の一つ一つの行動に重きを置いてしまい、事あるごとに一喜一憂してしまうのです。
ここで、ゴミとして挙げられた要素をおさらいしましょう。
・感情
・他人のものさし
・過去の自分
・マイナスの自己評価
・我慢すること
・自己中心的思考
・失敗への恐怖
これらに共通するのは、「抽象度が低い」ということです。
全て「自分がどう考えているか」に帰結しています。
目標から現在地を見た時に、上記の要素は果たして必要でしょうか。
言い換えれば、これらが無ければ目標が達成できないでしょうか。
必要ありませんよね。
つまりゴミを選ぶ基準は、抽象度を高くした時に見えなくなるものです。
このように考えると、自身の頭の中のゴミが明確になり、ゴミを捨てられるということが、抽象度の高さにつながると理解できます。
ゴミが明確になったところで、なぜ、ゴミを捨てることが私たちの生活に良い影響を及ぼすのか、解説していきます。
頭のゴミは私たちを縛りつける
前項までで述べた通り、私たちは抽象度が低い状態でいると、自分中心の考え方になってしまいます。
そして自分中心の観点では、一つの出来事に対して強く感情移入してしまいます。
そもそもなぜ落ち込むのが嫌なのでしょうか。
その考えがなければ、負のルーティンに陥ろうと構わないはずです。
私たちは様々な理由によって自信を消失し、落ち込んでいくことを嫌がります。
自信の喪失について本書では、以下のように書かれています。
自分中心な人は、同じ出来事を前にしても、自分中心ではない人よりも心の傷が深くなります。
これはつまり、自分が大切であるが故に傷つきやすいということです。
冒頭の例で言い換えれば、落ち込む理由は自身を守りたいがため、ということになります。
例えば組織で問題が起こったときに、「自分にも責任がある」と考えられる人と、「自分には非がないのだから関係ない」と考える人とに分かれます。
この違いを生むのは、他人の利益を考えられるか否か、ということです。
「失敗したくない」
「傷つきたくない」
この考えだけで行動をしていると、あらゆる問題に対して「自分がどう思うか」で行動してしまいます。
そこでゴミを捨て、抽象度を高くすることができれば、自己中心的な考え方も一緒に捨てることができます。
不必要な自己重要感は消え去り、日々の暮らしの中で落ち込んでいることへの無意味さを、理解できるようになるのです。
ここから私たちは頭のゴミを捨てることで、他人の利益を考えられるようになると言えます。
自身が落ち込んでいることが他人の利益につながらない、言い換えれば、落ち込んでいる時間で他人に貢献できるという思考が生まれます。
私たち人間は自分だけのためには、なかなか行動できないものです。
他人から必要とされたり、責務を感じたりすると、その想いは行動へとつながります。
自身が落ち込むことの無意味さ、勿体なさを理解することで、私たちは負のルーティンから抜け出すことができるのです。
さいごに
私自身、抽象度を低くして人生を送ることが、自らの視野を狭め、日々の行動一つ一つに一喜一憂して多くの時間を無駄にしていることを、本書から学ぶことができました。
ですが、この本を読んだからといって目標を達成したり、周囲へ貢献できるとは限りません。
結果は時の運で、誰にも分からないのです。
だからこそ私たちは、何事も淡々とやり続けるしかないのです。
そのためには、自身の時間をどれだけ自分に・周囲に投資できるかが重要です。
この本を読んで悪いルーティンを捨てることができれば、悩んだり落ち込んだりする時間が減ります。
そうして捻出した時間を、皆さんの日々の課題に組み込むことができれば、きっと良い結果が生まれるでしょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんもぜひ、「頭のゴミ」を捨ててみてはいかがでしょうか。
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