『苦しみの手放し方』から学ぶ、「孤独」に強くなる方法

はじめに
突然ですが、皆さんは「孤独」を感じて寂しくなる時はありませんか?
- 人と話すことが苦手
- 友達がいない
- 家族仲・恋人仲が良くない
- 人の輪の中に入ることができない
- 困った時に頼れる人がいない
など、私生活において孤独を感じたことがある人は少なくないと思います。
20代など若年層における「孤独」というテーマは、社会的な問題としても取り上げられていて、アメリカでは国民の半数近くが一時的ないし恒常的に孤独を感じているとの調査結果があり、イギリスでは孤独が国家経済に影響を与えているとして、2018年1月に孤独担当大臣を設置し、女性の下院議員が任命されました。
日本でも、三菱総合研究所が「日本で一番孤独なのは“26歳の女性”」という調査結果を残しています。
日本で一番“孤独”なのは「26歳の女性」。その意外な理由とは?
20代の多くの方々の悩みの種となっている「孤独」ですが、その悩みを解決する方法がわかる著書、
『苦しみの手放し方』
をご紹介したいと思います。
著者は、愛知県にある福厳寺の第31世僧侶でありながら、経営者やYouTuberなど複数の顔をお持ちの大愚元勝(大愚和尚)さんです。
大愚元勝とは?
大愚元勝さんは幼少期、住職になるための英才教育を受けて育ちました(3才で経を習い、5才で葬儀デビュー、10才で僧籍を取得)。
しかし、厳しい師匠や堅苦しいしきたり、「お寺の子」と噂される重圧に反発して寺を飛び出し、32歳で起業。仏教理念に基づき、社員、お客、売上げに恵まれる仕組みを構築して複数の会社を立ち上げ、38歳の時に再びお寺に戻ることを決意し、現在に至ります。
宗教法人福厳寺の代表役員・住職であり、慈光グループの会長として福厳寺の興隆に尽力しながら、事業家、作家・講演家、セラピスト、空手家などの5つの顔を持ち、我々の僧侶のイメージを覆すような異色の僧侶です。
講演、執筆、WebサイトやFacebookなどを通じ、仏教に学ぶ「生き方」と「働き方」を、独自の切り口で分かりやすく人々に伝えてる活動を展開。講演実績は、三菱東京UFJ銀行、各務原商工会議所をはじめ、企業講演、学校・研修など多数で、数々の実績を残されています。
僧名「大愚」は、大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意です。
「何にもとらわれない自由な境地に達した者」である大愚元勝さんは、20代の頃に実家を飛び出し、孤独な状態で闘い続け、様々な経験を重ねてきたことで、自由を手に入れることが出来ました。
『苦しみの手放し方』では、大愚元勝さんご自身の経験と仏教の教えを元に、孤独を味方につけて苦しみを手放す方法が記載されています。
「孤独」のススメ
大愚元勝さんが「孤独」を勧めている理由は2つあります。
1.本来の自分自身を感じることができる
仏教では、「自分の心を観じて、自己の真実の姿を知ろうとする」ことを「内観」といいます。
苦しみを感じる原因を大愚元勝さんは、
「自分の外からもたらされてるものではなく、自分の内側で、自分によって創り出されたものである」
「『現実』と『自分の勝手な思い込み』との間に生じる隔たりによって起こる」
と説いています。
孤独を受け入れることによって、自分の本当の姿を知り、本当の姿を踏まえた上で自分磨きの時間を設けることができるチャンスが生まれます。
2.「優れた友」を見つけることができる
仏教では、「勝友」を持つことも教えられています。
「勝友」とは、「知恵と勇気、優しさと誠実さ、堅実さと大胆さ、美しさと豊かさを併せ持った友」のことを指します。
孤独を受け入れて自分自身を知り、自分磨きをすることで、魅力的になった自分の元へ「優れた友」が現れ、理想的な人間関係を築くことができるようにまります。
また、「優れた友」と出会うためには、自分自身を知ることと共に、「人からもらう」ことではなく、「人に与えること」を考えることが大切であると大愚元勝さんは説いてます。
一見、「孤独」は自分にとっていいことが無いように思えますが、
- 本来の自分を知ることができる
- 自分を磨くことができる
- 本当に付き合っていきたいと思える人と出会える
など、プラスの出来事ばかりが起こるということを大愚元勝さんは仰ってます。
おわりに
世間体が気になったり、万が一の時に解決策がわからなかったり、深い悲しみに襲われたりなど、「孤独」になることは20代をはじめとする若者の中で、大きな不安要素として捉えられています。
しかし、『苦しみの手放し方』を読むことによって、「孤独」に対する不安は、「絶好のチャンス」という考え方に転換することが出来ます。
私自身も周りから「孤独な人間」と思われることが嫌で、他人に対して自分がよく見えるように接したり、どんな人との間でも繋がりを絶やさないように愛想良くしたりしたことがあったと思い返しました。
孤独になった方が、自分の気持ちを整理することが出来たり、正しい努力ができるようになるとわかり、「多くの人と繋がっていなければならない」という考え方に苦しむことを解消できました。
「ぼっち」「コミュ障」「引きこもり」
など、孤独カテゴリーに入る人間に今までの社会は味方をしてくれませんでしたが、書籍『苦しみの手放し方』による手助けと、リモートワークなど1人の時間が増えたことによって、孤独に苦しむ人間を応援してくれるような社会が到来したと考えています。
大愚元勝さんのYouTubeにて、孤独との向き合い方に関する動画も公開されています。
孤独に強くなりたい方は、ぜひ著書と共にチェックしてみてください。
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