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映画『わたしに会うまでの1600キロ』からみる、孤独の中で自分と向き合うこと

映画

こんにちは!まっつーです。

今回は、日本で2015年に公開された映画、
『わたしに会うまでの1600キロ』を観て感じたことを共有したいと思います。
(オフィシャルサイトはこちら→

映画のポスターでは、若い女性が非常に大きなバックパックを背負い、憂いを帯びた表情で一人で歩いています。
理由はよくわからないのですが、なんだか心に引っかかる写真です。

タイトルに『わたしに会うまでの1600キロ』とあり、
この女性が1600キロも本当に歩いたのだろうか?そもそもなぜ1600キロも歩くことになったのか。
パッケージを見ただけでも一体どんな話なのかと興味を持ちました。
ちなみに、1600キロとは東京から沖縄くらいの距離だそうです。
東京ー沖縄間ですと、普通は飛行機で行くので、この距離を歩ききるなんて想像できないですね…

この映画は、シェリル・ストレイドさんの自叙伝『Wild』を基に作られており、
実話ということに、更に驚きました。
シェリル・ストレイドさんはアメリカ生まれの現在51歳の女性です。
4冊の本を出版している、小説家、エッセイストでもあります。
彼女が20代のときの経験を本にしています。

あらすじ

主人公のシェリル・ストレイドは、最愛の母ボビーをガンで亡くします。
母を亡くした辛さに耐えられず、薬と男に溺れる生活を送っていました。
それによって夫からは離婚を切り出され、シェリルは自暴自棄になってしまいます。

荒れた生活を送っていたシェリルは、厳しい道のりを歩き通すことで、
母親の「自由であれ」という言葉にふさわしい自分になることを証明したいと考えます。
また、母が誇りに思ってくれていた自分を取り戻したいと思い、
一人でパシフィック・クレスト・トレイル(The Pacific Crest National Scenic Trail、略称PCT)を歩くことを決意します。

このPCTとは、メキシコ国境から、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州を通ってカナダ国境まで
西海岸を南北に走るトレイルです。
トレイルとは、森林や原野にある、舗装されていない道のことです。
こうした道を、歩く速さで旅をすると、車のスピードでは見えなかった風景や歴史をじっくり感じることができます。

道のりは厳しく、灼熱の太陽、砂漠、雪山、険しい岩山など、なかなか前に進めません。
また、途中で食料や水が尽きてしまったり、怪しい男に会ったりと、幾度も危険な目に遭遇します。
何度もやめようとシェリルは立ち止まりますが、過去の自分を回想しながら、自分を励まして、また歩き出します。

そしてついに、目的地のブリッジ・オブ・ザ・ゴッズ(神々の橋)に到着します。
シェリルは90日間で1600キロの道のりを歩き切ったのです。

孤独の中で歩き続けること

なぜシェリルは1600キロの道のりを歩こうと思ったのでしょうか。
自暴自棄になっていた自分を変えるためだったら、他の方法も色々とあります。
旅行をする、仕事を変える、引っ越しをする、カウンセラーに相談してアドバイスをもらうなど。

他の選択肢を選ばずに、長くて険しい道のりを一人で歩くことを選んだのは、
他に誰もいない大自然の中で、自分自身と本気で向き合いたかったからではないでしょうか。

普段の生活をしていれば、否が応でも人と関わります。
心配してくれる人、アドバイスをくれる人、文句を言ってくる人…
今の時代だったら、SNSですぐに誰かと繋がることができます。

シェリルは、最愛の母を亡くし、夫とは離婚し、頼れる人もいない、孤独な生活を送っていました。

それでも、誰も助けてくれない環境の中で、一人で歩き続けることは
自分自身の気持ちや思いと向き合うことになります。

旅の途中、シェリルは何度も過去を振り返り、時にはフラッシュバックが襲います。
向き合いたくないこと、思い出したくないことも沢山あったと思います。

それでも、自分自身と向き合い、少しずつ過去を受け入れていきます。
作品の中でも
「歩くことで自分を見つめ直すのよ」
「私は過去を受け入れる、後悔はしない、もし時が戻っても、きっと同じことをするだろう」と、自分に話しかけています。

この映画の原題は『Wild』と言います。
これは大自然の意味と、
シェリル自身が野性的に、本能的になって自分自身と向き合ったことを表していると思いました。

自分の本心を普段から隠していると、自分で自分の気持ちが分からなくなってしまいます。
そんなときは、シェリルのように本能的にむき出しになれる体験をして、自分自身と向き合う必要があります。

もし、これを読んでいる方で、
どうしようもない、辛くて何をすればいいかわからないという方がいましたら、
一度、孤独になって本気で自分と向き合ってみると良いと思います。
自分の本心が知ることができたり、新しい考えが思いつくかもしれません。

映画の中の名言から学ぼう!

この映画の中で、良い言葉だと感じたフレーズがありましたので、ご紹介したいと思います。

まずは、映画のキャッチコピーになっている
“何度もやめようと思った、でも歩き続けた。人生とおんなじだ。”

シェリルは、長い道のりの中で何度も怖い思いをし、辛くてやめようとします。
しかし、自分を奮い立たせて、目的地に到着します。
辛くてもやめずに続けることの大切さを教えてくれます。

“勇気が君を拒んだら、その上をゆけ”
困難な道のりで、シェリルは怖気づいてしまいます。
そんなとき、エミリー・ディンキソンの詩の一節を思い出します。
勇気がでないとき、さらにその上をいくというのは斬新な発想ですね!

“朝日と夕日は、見ようと思えば毎日見られる。美しさの中に身を置きなさい”
これは、シェリルの母、ボビーが言った言葉です。
日々忙しいと、朝日や夕日をみることさえ忘れてしまいます。
美しい自然は、癒してくれますね。

今回この映画を観て、数年前に富士山に登ったときのことを思い出しました。
辛くても歩き続けなければ山頂には辿り着かず、何度も自問自答していました。
「諦めて下山しようか。いや、ここまできたから登りきらないと意味がない。諦めたくない」

黙々と歩き続けることは、自分自身と向き合い、自分の本音が出ます。

そのときは周りに人が沢山いましたし、たった2日なので、本当の孤独ではなく、身体的にもそこまで辛くはありませんでした。
たった一人で、90日間も険しい道のりを歩き続けたシェリルに、心から敬意を表します。

大自然の映像が美しく、シェリルの姿に勇気をもらえる映画ですので、
ぜひ観てみてください!
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まっつー

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SnowCountryで生まれ、SnowCountryで育つ。 SnowCountryであるCanadaへの留学経験有。 Canadaでは、英語を勉強すると...

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