プロとアマの決定的な文章の違いとは?『今すぐ書け、の文章法』で意識改革。

勉強

あなたは、うまく文章を書けますか?

「きちんとした文章を書きたい」
「文章で上手に自分を表現したい」
「うまく文章を書けるようになりたい」

一度はこのように考えたことがある人は多いのではないでしょうか。
それはある意味、文章を書くことの難しさを身にしみて感じているからこそ、生じた想いとも言えます。

実際のところ「文章を書く」という行為は、少なからず困難を伴うものだと私は考えています。

PCや原稿用紙を前にしてウンウン悩みながら、なんとかして自分の頭の中から言葉を絞り出す。
そうやって必死に書いた文章なのに、レビュアーに多くのダメ出しを受けて自信をなくす・・・
このような経験をしたことのある方も多いかと思います。

私たちの日常生活では、

・メール
・仕事の資料
・作文
・ブログ
・SNS

など、様々な媒体でのコミュニケーションが文章によって行われています。
そのため、社会生活を送る上で文章を書くことは避けて通れません。

文章を書く必然性がある以上、「うまく文章を書きたい」というニーズが生じるのは自然なことと言えるでしょう。

うまく書けない人へ送る一冊『今すぐ書け、の文章法』

では、なぜ人はうまく文章を書けないのか。
文章でお金をもらっている人は何が違うのか。

その疑問に答えを示してくれるのがこの一冊、『今すぐ書け、の文章法』です。

いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

「文章をうまく書けなくて悩んでいる」
「人を引きつける文章の秘訣を知りたい」
「プロのライターの心構え・ノウハウを学びたい」

このような想いのある方には、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。

著者は、コラムニストの堀井憲一郎さん

堀井憲一郎さん

本書の著者は、早稲田大学文学部卒業のコラムニストである、堀井憲一郎さんです。

独自の視点と実地の調査をもとに人気コラムを書き続けています。
また、数年にわたる「編集ライター講座」でプロとアマチュアの境界線を見続けてきた方です。

本書では、堀井さんご自身によるコラムでの失敗、成功、講座でのとんでもない企画など、豊富な経験から導き出した文章法の極意が明かされています。

文章を書くことは、サービスである

サービス

うまく書きたいとおもってるのに書けない場合、どうすればいいのか。
うまく書きたいとおもわなければいい。

という衝撃的なまえがきで幕をあける本書。
その心は、自分がどのように「うまく文章を表現するか」に意識が向いてしまっており、そう考えているうちはアマチュアであるということです。

では、プロの物書きはどう考えるかというと、

文章を書くことの根本精神は、サービスにある。

ということです。
物書きのサービスとは、読む人のことを考えて書くことです。

つまり、「何を」書くかに頓着するのがアマチュア、「誰に」向けて書くかを徹底的に意識できるのがプロであるということです。

本書を通して一貫して伝えられるメッセージは、「とにかく読む人のことを考えて書く」という一点に尽きます。

では、どうやって書くことが「読む人のことを考える」ことになるのでしょうか。
もちろん読み手に誰を想定するかで変わる部分ではありますが、比較的すぐに活かせそうな心構え・ノウハウを本書の中からご紹介したいと思います。

独断と偏見で書く

集中している人

客観的に書かれた文章はつまらない。

と著者の堀井さんは言います。
なぜかと言うと、客観的に書かれた文章は誰にでも書けるような内容にしかなり得ないからです。

読み手が見たいのはそんな無難で熱のこもっていない文章ではなく、個人的な体験、感想、独断と偏見によって書かれた、その個人にしか書けない文章です。

例えば自分の知らない飲食店のレポートを読む場合、料理の客観的なデータ(具材が何で、どんな味付けで、分量がどれくらい、など)では食べに行きたいと思いません。
客観的なデータを示されるよりも、「この料理のこんなところが美味しかった!」と個人の感想が書いてある方がその料理を食べたくなりますよね。

つまり、読み手が求める主観的な文章を書くことが重要です。

書く限りは断定する

ポイント解説

日本人は自分の意見を強く主張することがあまり得意ではありません。
だから意見を述べるときも、はっきりと言い切るのではなく末尾に「〜と思う」とつけることで控えめな立場を取ろうとします。

しかし、「〜と思う」が多用された文章を読みたいと思うでしょうか?
そんな控えめに表現された文章で、読み手の心を動かすことができるでしょうか?

そもそも、書かれた文章が「書き手が思っていること」であることなんて読み手は百も承知です。
それをわざわざ「〜と思う」と表現されても「わかってるわ、そんなもん!」と思われるだけです。

なので、文章のリズムにもよりますが「〜と思う」はなるべく取り除いて文章を書きましょう。

断定するのは読む人のため、断定しないのは自己弁護のため。

文末に「〜と思う」とつけたくなったらこの言葉を思い出してみてください。

結論を最初に書く

結論

多くの人が、時間軸に沿って文章を書いて結論を最後に書こうとします。
しかし、これも読み手の都合を無視した書き方と言えます。

なぜなら、読み手が知りたいのは結論だからです。
最初に結論が書かれてあれば、読み手の都合で読む時間をコントロールできます。
結論を知った上で経緯も知りたいのであればその先も読むし、結論だけ知ればいいのであればその先をわざわざ読みはしません。

逆に結論を最後に伝えるのは、全ての読み手に経緯と結論の両方を読ませるのを強いる行為であり、それは読み手の時間を奪っていることになります。

時間軸に沿って文章を書きたくなったら、ぜひ下記の言葉を思い出してみてくださいね。

時間軸に沿って書くのは、書き手の都合。

最後に

書く

以上、『今すぐ書け、の文章法』より「読み手を意識した文章の書き方」を紹介しました。

個人的な感想としては、「文章を書く上での意識を変えてくれる本」だと思いました。
たとえ文章であっても、コミュニケーションの手段である以上、大事なことは対面で人と話す場合と変わらないことを学びました。

それでは最後に、本書のエッセンスをまとめた文章を紹介してこの記事の締めとしたいと思います。

とりあえず書く。
誰に書くか、その相手だけを想定する。
リアルに、表情まで想像して、想定する。
それだけでよろしい。
その人をどういう心持にしたいのかをきちんと考える。
考えて、それに見合ったネタを探し出す。
そして書く。
どうすれば読む相手が喜ぶのか、楽しんでくれるのかだけを想像しつつ、ひたすら最後まで書く。
これをひたすら続ける。
(引用元:堀井 憲一郎(2011) .いますぐ書け、の文章法 ちくま新書 pp.208-209)

文章を書くときに、いつもこのフレーズを念頭に置いておくとよいかもしれませんね。
常に読み手を意識して、文章を書いていきましょう!

それでは、今回の記事は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!

はまじんがー

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業界最大手大規模システムのアーキテクトに携わっています。趣味は読書、映画、野球観戦、広島育ちのカープファン。好きな音楽はAcid Black Cherry、...

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