繊細さは武器になる。HSP処世術

気になる疲れ
「精神的な疲れが取れない」
このように感じている方はいませんか?
私自身、
「体力はまだ残っているはずなのに、精神的に疲れてしまって何もしたくない」
このように感じることが多いのです。
精神的に疲れてしまう人には、次のような特徴があります。
・周りに気を遣いすぎている
・遠慮しすぎて自分の意見が出せない
・他人の感情に敏感になってしまう
当てはまるものがある方は、「HSP」かもしれません。
HSPとはHighly Sensitive Personの略で「とても敏感な人」と訳されています。
敏感であるがゆえに、様々なことに「気がついて」しまうのです。
・些細な音に反応してしまう
・冗談でも受け流せない
・気になることがありすぎて仕事が手につかない
HSPの方は、他にもこのような特質を持つようです。
こうした状況が続く中では、どうすれば良いのか悩んでしまうでしょう。
私自身、日々の精神の疲れから解放される方法を考えていたところ、ある一冊の本に出会いました。
この書籍『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』では、HSPである著者が、同じような悩みを抱える人々を1000名以上カウンセリングして得た、新たな知見が記されています。
題名にある繊細さんとはHSPの人を指し、どのようにその性格や思考パターンと向き合っていくべきか、この本を通じて学ぶことができます。
それでは次項から、HSPが抱える問題の解決方法を、一緒に見ていきましょう。
HSPとは
そもそも、HSPにはどのような特徴があるのでしょうか?
HSPの人は「気付いてしまう」特質がありますが、この「気付く」という点について、本書では次のように述べています。
実は共通点があります。
それは、相手の感情であれ仕事の改善点であれ、「気づいたことに半自動的に対応し、振り回されている」ということです。
周囲の環境に対して敏感であることが、HSPの大きな特徴と言えるでしょう。
また、HSPは病気ではありません。
心の病と考える方もいるようですがそうではなく、生まれ持った気質であるというのが、通例であるようです。
そして、世の中の5人に1人はこのHSPであるようです。
各個人によって繊細さの度合いは異なり、音・声・光・振動・対人関係など、敏感な部類は人によって違います。
だからこそ、そうでない人からは理解を得づらいとも言えるでしょう。
「病気」という認識が広まって仕舞えば、
「この人はあの病気かもしれない」
と考える人もいるかもしれません。
ですが「個人の気質」である上に「人によって異なる」のであれば判別のしようがありません。
個性の一言で片付ける人も出てしまうとか。
ですがあなたがHSPであり、「気付いてしまう」ことによる悩みを抱えているのならば、そんな意見を気にせず、自身の特徴をしっかりと捉えることが重要です。
次項では、繊細さがもたらす良い点について述べていきます。
繊細さを受け入れる
繊細さを弱さと定義する人がいます。
確かに場面によっては繊細さというものが、マイナスに転じる場合もあるでしょう。
ですが、HSPの人々はとにかく気付くことができます。
その特徴を、日々の暮らしや生活にどう活かすことができるか、考えていきましょう。
本書では、HSPを活かす場として次のように述べられています。
人間関係
・相手の話を深く受け止めながら聞ける
・相手のニーズを感じとり、細やかにケアする
・相手のいいところを見つける
仕事
・他の人が気づかない小さな改善点に気づく
・リスクを察知する
・相手の動作を見て、いつの間にか自分もできるようになる
趣味など
・小さな仕掛けやこだわりに気づいて楽しめる
・日常の小さな嬉しさをキャッチする
共通しているのは、小さな違いを感じ取って応用する能力があるということです。
気付きすぎてしまうからこそ、その感性を大事にすることで、他の人が認識できない部分をカバーすることができるのです。
まとめ
いかがでしたか?
自身がHSPであるかどうかは、ネット上でも気軽に診断が行えます。
もしご興味がありましたら、下記のリンクから試してみると良いかもしれません。
私は本書から、自分の感性や意見を大事にすることを学びました。
私自身は軽度のHSPであるようなのですが、その特性を否定せずに、どうやって日々の暮らしに活かすことができるかを考えると、
自身を否定することなく、新しい環境に挑戦できるのではないでしょうか。
記事を読んでHSPの特徴に当てはまった方、自分もHSPかもしれないと思われた方は、ぜひこの『「繊細さん」の本』を読んでみてはいかがでしょうか。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんもぜひ、繊細な自分を活かしていきましょう。
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