誘惑に負けないために〜セルフコントロール能力が高い人の3つの特徴〜

自分を思い通りに動かしたい人へ
こんにちは!ライターのマーです。
人生は1度きり!だから後悔しない人生を歩みなさい、いうフレーズについてどう思いますか?
私自身もそりゃ後悔しないでよりよい人生を歩みたいよなあと思ったものですが、何をもってよりよい人生をと言えるのでしょうか?
それは、理想の仕事に就く、理想のパートナーを見つける、理想の作品を作る・・・などなど、今はない「未来」をつかみ取る為によりよい人生を歩んでいるのではないでしょうか?
そのために目標を掲げる訳ですが・・・目標を達成する事は難しいものです。自分を思い通りに動かせばいいだけなのになぜこんなにも難しいと感じるのでしょうか?
私は学生時代、自分を思う様に動かすことができたら自由自在だよな?と思い、セルフコントロール能力を身につけるために
・スケジュールを立てる
・あらゆる管理のアプリを入れる(家計簿や食事管理等)
・毎朝同じ時間に起きれる様にアラームを3つセットする
といったことを行いました。
しかし、結果は散々なもので、スケジュールをつけても突発的に誰かと遊んじゃったり、家計簿もちゃんとつけられないし、アラームをセットしても二度寝したりと全然続きませんでした・・・・
これを読んでいるあなたも自分の未来を想像したことが一回はあるはず!そして現実と理想のギャップに苦しんだこともあるはず!
そんな方々に自分の苦しんだ経験を踏まえて、10冊ほどセルフコントロールにまつわる本を読んだ私が、セルフコントロール能力を身につけるためにどうすればいいかをお送りしたいと思います!
セルフコントロール能力が高い人ってどういう人?
結論から言うと、セルフコントロール能力が高い人は以下の3つの特徴があります。
・誘惑を避ける人
・共感能力が高い人
・木よりも森を見る人
一つ一つ解説していきます。
誘惑を避ける人
人間はよっぽど意志力の強くない限り、誘惑には勝てません。
これは著書『スイッチ!ー「変われない」を変える方法』にも書かれていましたが
”私たちの感情は「象」であり、理性は「象使い」だ。怠け者で気まぐれだけれど、エネルギーのみなもとになる「象」。計画的なリーダーだけれど、頭でっかちで空回りすることもある「象使い」。両者が協力しあうためのちょっとした工夫をとりいれたら、驚くほど簡単に変化は起きる”
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象使いは象にパワーで勝てません。だからパワーが無駄に発揮されてしまう環境(誘惑の多い環境)に身を置くと象使いは疲れてしまいます。
そして疲れた結果、象が余計暴れ出し、抑えきれずに、暴飲暴食、ネットサーフィン、徹夜でゲームなどと望ましくない行動を促してしまう可能性が高くなります。
だから、あらかじめ誘惑から離れた場所に身を置くことで象が暴れる機会を減らし、象使いを長い時間活動できるようにするのが一番です!
まさに「君子危うきに近寄らず」ですね!
共感能力が高い人
人間は社会性の生き物です。100万年の歴史を振り返っても、身体的に他の動物に劣る人間は「共生」と言うライフスタイルを軸に生きてきました。
そして「共生」というシステムを成立させるためには、人間は思いやりがなきゃいけないし、他者への共感力が必要だし、正直で公平でなきゃいけないわけです。
私自身、学生時代を振り返ると授業や部活動など、時には行きたくなかった時期もありましたがそれでも行ったことは間違いなく「共生」による力が働いていたからでしょう。
著書『なぜ「やる気」は長続きしないのか―心理学が教える感情と成功の意外な関係』でも目標達成に役立つ感情は
「感謝」・「思いやり」・「プライド」
の3つとのことでした。著書によると実験の参加者に「過去に自分が何かに感謝をした経験を思い出してください」と指示しただけでも、セルフコントロール能力が2倍に上がったとのことでした。
なぜ「やる気」は長続きしないのか―心理学が教える感情と成功の意外な関係
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この3つの感情がセルフコントロールに寄与するのはなぜかと言うとどれも他者との協力が不可欠な要素だからです。著者であるデステノ博士は、
”「他人との協力」にはセルフコントロール能力が絶対に必要なところ。つまり、もともと感謝、思いやり、プライドといった感情は、他人との協力を促進するために生まれたものじゃないの?”
という言葉を上記の著書で残しております!まさに「情けは人のためならず」ですね!
木よりも森を見る人
これはどういうことかと言うと、課題があった時に『何をするか?』よりも『なぜこの課題をするのか?』を考えてから行う人のことです。
この考えを持っている人は、目先の欲望に対処しやすく、未来の欲望を優先的に取りがちな行動をする傾向にあります。
実際、著書『やってのける』では『なぜ』思考はやる気を高める効果がある、ということを述べています。
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実際にやった論文を引用すると
2,000年前後にオハイオ大学が作成した論文で、「健康になることについて」というテーマで研究者は参加者を2つのグループにわけたんですね。
・森を見るグループ:人生にとって健康が必要な理由を考えてもらう。「学校で上手くやるために必要だから」とか
・木を見るグループ:健康になるための手段を考えてもらう。「もっとエクササイズをする!」とか
その後で様々なテストをしたところ、森を見るグループのほうが、
・目先の欲望に飛びつかなくなった
・健康についてだけでなく、未来のために投資するようになった
・酒やテレビといった手軽な娯楽をポジティブにとらえなくなった
って傾向が一貫して現れたんですよ。明らかに視野が広い方が目先の欲望に強い傾向にあることがわかりました。
未来をどれだけ現在に近づけるか?が鍵
セルフコントロール能力が高い人の特徴について述べましたが、つまりセルフコントロール能力が高い人ってどういうこと?という疑問が出るかと思います。なぜ、上の3つの要素がセルフコントロール能力の高さに繋がるんですかね?
これを一貫して言うと『自分の現在と未来の距離が近い』、言い換えればリアリティがあると言うことになります。
例えば、何も稼いだことがない人が「1年で億万長者になる!」というのはリアリティがなさすぎて行動に移せないかと思われますが、まずはバイトでも何でもして月に4万くらい副業として稼ぐ、と言うことであればそのあとやることがイメージできます(例えば、時給 1,000円のアルバイトを土日で5時間ずつ働くとか)。
以上の話をセルフコントロール能力が高い特徴の人に当てはめますと
誘惑を避ける=あらかじめ「誘惑」にさらされる可能性を消しておくことで、未来を確定させている。
共感力が高い=未来の自分の気持ちになって考えることができる。
木より森を見る=現在と未来の状況を引いた視点から確認できるため、現在と未来が近くなる。
つまり、リアリティがないもの、不明点があるものに対して人間は未来に向かって適切に行動できないってことですね!
セルフコントロール能力を高める本は様々ですが、総称すると『現在をいかに未来に近づけるのか』について書かれていると言えます!
上の3つについて意識するだけでもかなり変化がある為、是非とも試してみてください!
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