ゆとり世代が世界を動かす!19歳女性が起業したワケ

19歳女性が立ち上げたNPO法人
おはようございます!ライターのokuboです。
今回紹介したいのは、19歳女性が立ち上げたNPO法人…『Homedoor』です!
どんな活動をしているNPO法人か…
一言でいうと、ホームレスを生み出さない社会構造をつくる活動をしています!
2010年にNPO法人として登録されてから、2015年には「大阪府条例指定NPO法人」に認定(府内2番目)され、行政とも連携しながら、現在に至るまで活動を進めています。
法人代表は、川口加奈さん。14歳でホームレス問題に出会い、19歳で起業。
同NPO法人登録の2年後に、第8回キャンパスベンチャーグランプリ「経済産業大臣賞」「ビジネス部門大賞」受賞されています。さらに世界経済フォーラム(通称:ダボス会議)Global Shapersにも選出されました。
「(ホームレス問題を)知ったからには、知ったなりの責任がある」という想いを行動に移し、当事者の声の汲み取りとその実現のための活動を展開されています。
このように国内外から注目を集めるNPO法人。そして、その代表である川口加奈さんについて見ていきます。
代表である川口さんの気になるバックグラウンドですが、大阪出身。父親の転勤で幼稚園年長から千葉県浦安市に移って、小5でまた大阪に戻りました。サラリーマンの父と、たまにパートに行く母と、2歳年上の兄の、どこにでもあるような家庭で育ったそうです。
認定NPO法人『Homedoor』
(引用元:https://www.homedoor.org/outline/)
こちらの動画は、2013年に行われた川口加奈さんのTEDスピーチです。(*TEDとは…素晴らしいアイデアを世に広めるために活動しているアメリカの非営利団体。Technology Entertainment Designの略。興味を持たれた方はこちらから。)
まず、NPO法人の活動内容について見ていきます。
ホームレス状態から抜け出したい人を支援する活動をしているNPO法人『Homedoor』。
現在、「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」というビジョンを掲げて、「何度でも立ち上がれる社会のインフラ整備」を目指して活動を展開しています。主な役割は、相談窓口と自立までの支援。ホームページはこちら。
2005年 ホームレス問題に出会う
きっかけは、たまたま通学途中にホームレスの方が多く住まれている地域があり、親からそこには近づくなと言われて、関心が向いた。その地域での炊き出しのボランティアに初参加しホームレス問題を知ることになった。「ホームレス問題を知ったからには、知ったなりの責任がある」という想いの芽生え。
2010年4月 任意団体としてHomedoor設立
ホームレス問題に出会って以降、断続的にボランティアなどに参加。そして、日本で一番ホームレス研究が進む大阪市立大学へ進学。在学中に教授の後押しもあり同法人を設立。
同年8月 喫茶サービス「ココモーニング」開始
ホームレスの方にとって”憩いの場”として機能するとともに、川口さんにとって、リアルな声を聞く機会にもなったという。
2011年7月 就労支援事業「HUBchari」(ハブチャリ)開始
ホームレスの方たちの強みを活かすという発想から生まれた自転車レンタル事業。整備と管理の仕事を斡旋し、働く場を提供。同年10月 NPO法人登記完了。
2020年現在に至るまで、様々な支援活動をされています。
ふとしたきっかけから始まった活動。「(ホームレス問題を)知ったからには、知ったなりの責任がある」という想いが中心にあります。当事者であるホームレスの方の声を汲み取り、その実現へと向けた活動内容の展開、活動の継続によって、行政も動かすようになっていきました。
『ゆとり世代』の特徴
ここで何かと問題視される『ゆとり世代』について見ていきます。
ゆとりは使えない、学力が低いと揶揄される世代ですが、国内外から注目を集める川口さんも『ゆとり世代』です。
各世代の特徴について書かれたWebの記事では、『ゆとり世代』について、このように書かれています。
(以下引用)
“特徴的なのは前の世代と比べ、自分の内的な部分に忠実だという点。仕事は手段ではなく、より目的化しており、地位や年収という外的なものでなく、自分自身が充実することを重視する。”
“指示待ち、リスク回避志向などと批判され、仕事中心だった上の世代からは違和感を持って語られることが多いが、会社に頼らず、自分の内的な信念に忠実に生きようという良質な人材も生まれている。国際貢献や社会福祉、環境保護などの分野でリーダーとして活躍する人も目立つ。“
以上のことから
自分の内的な信念・想いを主軸にしながら、大きな力を発揮するポテンシャルを持っていることが『ゆとり世代』の強みの1つとして挙げられるのではないでしょうか。川口加奈さんの場合にも当てはまっています。
記事のリンクはこちら。(各世代の傾向を、リクルートワークス研究所の豊田義博・主幹研究員に聞いたという内容の記事。読んでみると意外と共感する点が多く、ぜひチラッとでも読んでほしい記事です。)
考察
授業時間数の減少が学力低下を招いたとされ、やり玉に挙げられがちな「ゆとり世代」ですが、「生きる力」を身につけるという教育ビジョンに共感する意見も少なくないそうです。
川口加奈さんは“知ったからには知ったなりの責任がある”という想いを胸に行動を続け、当事者の声を汲み取り、その実現に力を注いでいます。
純粋な気持ち、純粋な目線で見た、世の中の現状と常識への違和感がきっかけとなっています。
その行動と想いが、まわりの人や行政を巻き込んでいき、想いが形となって現実を動かした例なのだと思います。
行政を巻き込むようなものと考えるとハードルが高いように聞こえます。しかし、クラウドファンディングのようなテクノロジーの進化によって、自分の想いを形にする手段がある現代においては、そのハードルは低くなっているのではないでしょうか。
おわりに
自分の想いなんて、特にない。という方がほとんどだと思います。
しかし、川口さんの場合(たまたま通学途中にホームレスの方が多く住まれている地域があり、親からそこには近づくなと言われて、関心が向いた)のように、誰にでも訪れるようなことが、最初のきっかけになり得るのです。
また、『ゆとり世代』で世の中に影響を与えている人を知ることで、何かのきっかけになるかもしれないと思うので紹介したいのが
川口加奈さんも2018年版に選出されている「世界に多大な影響を与える30歳未満の30人」(「30 UNDER 30 JAPAN」)です。
ビジネス誌Forbesの日本版「Forbes JAPAN」が発表しているものになります。
「30 UNDER 30 JAPAN」のリンクはこちら。
川口加奈さん以外の方からも、人生の指針を探るヒントはたくさん得られると思いますので、時間があるときに、ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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