認知心理学を用いた夢を叶えるための超シンプルな成功術について

これまでの人生の中で「夢を叶える方法」を教えて貰ったことがあるでしょうか?
「頑張って勉強しなさい」
「努力しなさい」
「志を高くしなさい」
「夢を紙に書きなさい」
このような内容では無く、本書『立ち読みしなさい』は認知心理学の視点から、小学生にでも分かるような具体的で明確な自己実現の方法が記載されています。
本書では、夢を叶えるまでは「3つのステップ」が必要だと語られており、誰も聞いたことがない、「美しいほどシンプルな成功術」だと著者の苫米地さんは断言しています。
3つの成功ステップについては、以下のようになっています。
・まずゴールを設定する
・コンフォートゾーンを目標を達成した自分にする
・スコトーマを意識する
それでは、本記事でこちらの内容を紹介していきます!
著者の苫米地英人さんについて
マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所入社しました。
そこで2年間の勤務を経て、フルブライト留学生、イェール大学大学院留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学びました。
同認知科学研究所や同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科転入しました。
全米では4人目であり、日本人として初の計算言語学の博士号を取得しています。
帰国後も脳機能研究第一人者として活躍しています。
まずゴールを設定する
最初のステップとして、まずはゴールを設定することです。
何事もそうですが、目的地が決まっているからこそ、そこに到達するまでどうすればいいかと脳が思考します。
脳は現状とのギャップを埋めようとするので、一度目的を決めるとそれを達成するためのアイデアを考えるようになります。
ここでとても重要なことは、現状では到底達成することが出来ないゴールに設定することです。
まずは少し手を伸ばせば達成できるゴールでは無く、達成出来なそうなゴールにする必要があります。
コンフォートゾーンを目標達成した自分にする
コンフォートゾーンは現在の状況(心地よい状況)のことを指し、脳はコンフォートゾーンから変化したがらない状態を引き起こします。
なので、このコンフォートゾーンを最初のステップ(まずゴールを設定する)で設定した、目標を達成している状態にする必要があります。
仮に、今自分が『普通の人』だと思っていると、その『普通の人』から離れてしまう自分に違和感を感じて戻ろうとします。
一例として、本書に書かれていたエピソードに野球のイチロー選手や、サッカーの本田選手がありました。
二人は、子供の頃からトッププレイヤーになると宣言し、並々ならない努力を続けてきました。
それを多くの人は普通の人ではないと考えると思います。
この二人の選手に憧れて同じような努力をした人も多いのではないでしょうか。
しかし、コンフォートゾーンが『普通の人』であった場合、イチロー選手や本田選手がしてきたような努力を自分が行うことは『すごいこと』と認識してしまいます。
つまり、コンフォートゾーンの外側であるため、コンフォートゾーンに引き戻され、努力を止めてしまうというのがコンフォートゾーンの欠点であると説明されています。
スコトーマを外す
スコトーマは盲点と言う意味で、「人間は意識したことしか認識できない」性質があります。
つまり「意識していないところは見えない盲点になる」と説明しています。
このスコトーマはコンフォートゾーンとも関係しており、コンフォートゾーン内に目標や夢を設定すると、それがスコトーマとなり、それ以外の選択肢に気づくことができないと言う関係性があります。
つまり、ここで重要なのが最初に目標設定をする際に、コンフォートゾーンの外側に目標を設定することです。
そうすれば、目の前の小さな目標を達成するときにしか気付けなかったこと以外にも気付けるようになります。
そうすると、日常生活で目標に関係するような出来事に気付きやすくなります。
「現状の延長線上」の目標では、今あなたが見えている情報や世界にスポットライトを当てる行為になるからです。
大きな視点で物事を観ながら、目の前の小さな目標に取り組むことがベストです。
目の前の小さなことだけに捉われないように、目標を大きくして、視野を広く、日頃から多くの情報を取捨選択する訓練することが大切です。
ホメオスタシスをコントロールする(実戦する中でのハードルに対処する方法)
ホメオスタシスとはコンフォートゾーンの中に引き戻そうとする力のことを言います。
既に書いてきた内容でも触れていますが、現在の自分から理想の自分に向って動き始めた際には、ホメオスタシスは現在の自分に引き戻そうと働き始めます。
本書に出てきた例えでは、宝くじで大金を当てた人について触れていました。
大金を手にしたのにそのお金は「自分にふさわしくない」と思うホメオスタシスによって人生が転落してしまいます。
では、どのようにしてホメオスタシスによってコンフォートゾーンへ戻さないようにするのでしょうか?
それは、ホメオスタシスに気づかれない程度の小さなことからはじめ、コンフォートゾーン自体を変えていくことであると説明しています。
これは私が習慣化に取り組む際にも意識をしていることで、習慣できていない状態からいきなり理想的な習慣をいくつも作ろうと思っても結局挫折してしまうためです。
小さな習慣から行っていき少しづつ習慣を増やしていくことが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
私はこの本を読む前は、自分に目標があったとしても行動して失敗して諦めての繰り返しでした。
しかし、この本を読んでからは、目標設定を到底達成できない目標にして、さらにコンフォートゾーンも目標達成している自分にしました。
すると、これまで達成できなかった目標が簡単に達成できたりしました。
それは、目標設定を遥かに高くして、コンフォートゾーンもそれを達成している自分にしたことで、脳がそのギャップを埋めるために思考して新たなアイデアが思い浮かんだからです。
今後も、常に目標は高過ぎるくらいに設定して、新たなチャレンジを続けていきたいと思います!
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