書籍『心と身体を強くする食育力』から考える将来の”食育”について

食育力とは
こんばんは!ライターのまゆみです。
みなさんは”食育”という言葉をご存知でしょか?
ここ最近、健康を意識することが増えているため聞いたことある方もいるはず。
食育とは
食や食文化を通して健康な心と身体をつくるための教育
この食育が注目され始めたきっかけは、家族のライフスタイルの変化にあります。
少子高齢化・核家族化が増え、食事の一家団欒から1人で食べることが多くなったり、コンビニ弁当などの普及で栄養が偏った食事を食べてしまったり。
実は、この現状が現代の子どもたちに大きな影響を与えてしまっています。
そして今の私たちの食生活も将来の自分の子どもに影響を与えるかもしれないのです。
今回は服部幸應(はっとりゆきお)さん著書『心と身体を強くする食育力』より、大人・子どもの食育をシェアしたいと思います。
将来の自分の子どものためにも、改めて自分の食生活は大丈夫か?
ということを見直して頂きたいと思います。
心と身体を強くする食育力
著者 服部幸應さん
学校法人服部学園理事長・服部栄養専門学校校長。
医学博士。健康大使。「食育」の発案者。「食育」に通じた安全・安心・健康の推進活動に取り組んでいる。
食育の3つの柱
食育とは、そもそもどういうことを言うのでしょうか?
著者の服部さんは、推奨する食育は3つあるとおっしゃっています。
①「選食力を養う」
=どんな食べ物が安全か危険か。どんな食べ物が健康的に生きていけるか見極めること
②「共食力を身につける」
=食事の作法、食に対する感謝の気持ちなどを学ぶこと
③「地球の食を考える」
=自然環境やエネルギー問題に目を向けること
今回は「選食力」を中心にお話しします。
こちらは子どもの新型栄養失調のリスクを表した割合です。2018年に6歳〜8歳の子どもを持つ25歳〜49歳の女性を対象に調査しています。
引用元:https://housefoods-group.com/newsrelease/news1003000675.html#!
新型栄養失調=摂取カロリーは足りているが特定の栄養が不足しカラダの不調につながること。
8割以上の子どもが新型栄養失調のリスクを抱えていますね。
今ではコンビニ弁当やお惣菜など手軽に食べられるようになり、食品添加物が体に蓄積されやすくなっています。
大人はそれでも大丈夫・・・(というわけではありませんが)子どもは身体が大きくない分、食品添加物の影響を大人以上に受けやすいです。
急にキレる、集中力低下、無気力などの症状は食品添加物の影響があると言われています。
しかし食材以外に調味料なども食品添加物が含まれているので、きれいに無添加だけのものを選ぶのはむしろ難しいです。
そこでポイントになるのは、食品添加物をどれだけ少ないものを選べるかになります。
詳しくは省きますが、著書『心と身体を強くする食育力』に原材料の表記詳細・説明が書いてますのでぜひ読んで見てください!
選食力を養う重要性
よく健康志向の方が「野菜中心の生活をしています」と言っているのを耳にします。
ではそれは本当に栄養バランスの取れた健康的な食事でしょうか?
脂質を気にしてお肉を抜いてませんか?
体重を気にしてお米を抜いていませんか?
なんでも除けば良いわけではありませんよ!
脂質も炭水化物も人間に必要な栄養です。適度に摂取しなければ栄養不足となってしまいます。
こちらは「何を」「どれだけ」食べたら良いか考える際に参考にして欲しい表です。
何を料理の品として作れば良いかわからない場合は参考になりそうですね!
引用元:https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/
どんな食材・栄養があるのか、どんな食材なら安全or危険かをしっかり見極めること(選食力)が大切です。
この選食力に関しては、親がどんなものを食べてるかによって子どもの食生活が決まってしまうため、先に親の食事の見直しが必要なのです。
そして独身の人は今から食事を見直して栄養のある食事を意識しましょう!将来子どもを育てる時も独身時代の料理経験があるので苦労しないのではないかと思います。
食を見直す=生き方を見直すことに繋がる
”人生100年時代”を健康的に生きるために、ぜひ食の質を見直していきましょう!
終わりに
いかがでしたでしょうか?
私が子どもの時は毎日家族で食事をしていましたが、中学校に上がると部活動の関係で一緒に食べることが減っていきました。
今思い返すと家族で食事していた時は、礼儀作法(テーブルに肘をついちゃダメなど)を学んだり、その日の出来事を話すコミュニケーションを取れる良い機会だったなと思います。
子どもへの教養は3歳〜8歳までが一番適応していると言われています。脳がまだ柔らかく色々なことを吸収しやすいからです。
この時期に、「選食力」「共食力」「地球の食」という3つを教えてあげることで、子どもが独立したあとも礼儀正しく健康や環境に気をつかった食生活を送りやすくなります。
特に共食力に関することだと、最近は1人で食事をする子どもが増え、食事の作法を知らずに育つ子どもが多く、現に約4割の子どもがお箸をうまく使えないそうです。
食事の作法や栄養管理は親の役目であり、私たち大人も意識していかないといけないですね。
今回、著書『心と身体を強くする食育力』を読んだことで、今の食事が子どもの将来の食生活を形作ることを学ぶことができました。
食事の見直しをして、将来の子どもに良い影響を与えられるように目指していきましょう!
この記事へのコメントはありません。