一生の財産になるものとは?90代現役ファッショニスタの成功の秘訣

ルールは破るもの?!
「特にルールはない。あっても破るだけ。」
そう語るのは、2015年時点で94歳のアイリス・アプフェル。
ファッション業界のインフルエンサーとしてニューヨークで活躍中の人物です。
アイリスさんが世間で一躍有名になったきっかけは、2005年に開催したメトロポリタン美術館での展示会。
90代にしてまだまだ現役で、100歳に近づいてきている現在でも自身のキャリアを積み上げています。
なぜ彼女は高齢になった今でも輝き続けることができているのでしょうか。
その真実を追求した映画が、『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』です。
本作からアイリスさんの人生観を知ったことで、自分の一生の財産になるものとはなんなのか?を学びました。
それは、個性です。
そして個性を磨くためには、好奇心とユーモアをいつまでも持ち続けることが大切だと感じました。
映画のあらすじ
アイリス・アプフェルとは?
アイリスさんは、1921年の世界大恐慌真っ只中の時代に誕生。
弁護士でブティック経営者の母と、インテリア装飾家の父の元、ニューヨークで育ちました。
幼い頃からファッションやインテリアが大好きで、ニューヨーク大学で美術史、ウィスコンシン大学で美術を専攻後に雑誌「Women’s Wear Daily(WWD)」のコピーライターや、インテリアデザイナーとして活躍することとなります。
当時広告会社エグゼクティブだったカール・パテルさんと出会い結婚。
二人で共同でテキスタイル会社「Old World Weavers」を設立し、家の調度品の修復を専門にして人気を集めていたそうです。
前述の通り、2005年にメトロポリタン美術館で自身のファッションコレクション展が開催されると、「80歳でデビューを果たした新生ファッショニスタ」として脚光を浴びるように。
有名ファッションイベントのMET GARAに招待されたり、テレビに出演したり、自身のアンティークコレクションをTV番組で売り出したり、近年ではユニクロのCMにまで出演したりなど、偉業を成し遂げています。
彼女の経歴の詳細はこちらをご覧ください。
アイリス・アプフェル 96歳のファッショニスタって?
一生の財産=個性
アイリスさんは作中で数々の名言を残されていますが、中でも彼女の人生観を語ってるように思えた発言がこちらです。
自分を美人だと思ったことは一度もない。
可愛い顔を利用して、世の中を渡ってきた女性を知っている。
でも年を取り、衰えた今、何も残っていない。
私みたいな女は、努力して魅力を身に付けるの。
いろんなことを学び、個性を磨くのよ。
味がある人間になれるし、年を取っても変わらない。
美人でなくて結構よ。誰がなんと言おうとね。
彼女が人生で一番大事にしていたのは、個性。
多くの人に愛される自分を作るのではなく、自分の感性に正直に従って生きてきたため、彼女は活躍し続けているのではないかと思いました。
アイリスさんを見て、個性が一生の財産となると思った理由は、2つあります。
1.希少価値が身につく
「アイリスさんといえば丸メガネ」と印象付けられているようなシーンが作中でありますが、個性を貫くことで、「〇〇さんといえばこれ」といった、自分にしかない特徴を持つことができるのではないでしょうか。
アイリスさんは自分の感覚やセンスに従ってファッションやインテリアや仕事を楽しみ、他の方々には無い唯一無二の価値を生み出しました。
希少なものほど、大切に扱われ、多くの方々に求められます。
大量の人や物事で溢れているこの世の中で勝ち進んでいくには、アイリスさんのような類稀なる個性は最強の武器になると感じました。
2.ファンが集まり、紹介・応援してもらえる
夫のカールさん、ファッション関係の方々、テキスタイル会社のお客様、ニューヨーク市長など、アイリスさんの活動を支え応援している方々がたくさんいらっしゃって、作中でもアイリスさんは常に人と協力して、数々の仕事をこなされていました。
また、アイリスさんは今でも有名企業からのオファーが絶えず、紹介され続けています。
アイリスさんが多くの方々から紹介・応援され続けている理由は、
「アイリスさんにしかできないことだから任せたい」
「アイリスさんだからこそ任せたい」
と思ってもらっているためではないでしょうか。
お仕事で成功していくためにも、自分の願望を実現するためにも、紹介される人間になり人の協力を得ることはとても重要なことです。
個性を磨くことで、人の記憶に残る人物になり、人生において欠かせない良い人間関係を築いていくことにも繋がるのではないかと感じました。
個性を磨くために必要なこととは?
では、個性はどうやって磨いていけば良いのでしょうか。
それは、アイリスさんが人生の中で最も大事にしていると仰っていた好奇心とユーモアを持つことだと思います。
アイリスさんは大好きなファッションやインテリアをいつまでも学び続け、感性に磨きをかけています。
その知識は幅も深さも膨大。一つ一つが結びついて、今までにない新しい発想を生み出しているのです。
また、どんなインプットをするのかも個人の自由だと作中で言われていて、尖れば尖るほどユーモアを発揮します。
尖りすぎると、時には万人に受け入れられないようなこともあるかもしれません。
しかし、万人に紛れることを避け、自分らしさを貫いたアイリスさんを見ていると、嫌われるくらい型破りなことをして尖ることの方が、幸せな生き方ができるように感じました。
自分らしく生きよう!
今まで個性が大事とわかっていながら、「嫌われたくない」「好かれたい」「正しく真っ当に生きたい」とどこかで考えている節がありました。
本作を観てから、個性がどれだけ大事かということを改めて実感することができました。
好奇心を持って独自のインプットを積み重ね、尖った発信や行動を繰り返す事で多くのファンが集まります。
そのようにして磨いた個性は、一生消えることのない財産になるのではないでしょうか。
周りの目を気にせず、自分らしさを追求した生き方、考え方をしていきたいと思いました。
型破りで尖った、自分らしい生き方をする勇気がもらえる本作と、アイリスさんの現在の活動を追う事ができる公式Instagramを、気になった方はぜひチェックしてみてください。
Iris Apfel(@iris.apfel)
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