『学校の「当たり前」をやめた。』から学ぶ、仕事上の問題解決に必要な3つのこと

日々の仕事において、問題解決ができずに悩んでいたりしませんか?
こんにちは!
ライターのshimodaです。
皆さん、日々のお仕事お疲れ様です!
会社勤めをされている場合、組織の中の一員として働いている中で、うまくいかずに悩んでいることもあるのではないでしょうか。
「指示された仕事に対して、やらされてる感が出てしまう」
「上司と意見が合わないとき、どう対応すれば良いか分からない」
「やったことがない業務について、億劫になってしまう」
このように、モヤモヤとした感情に支配され、仕事が捗らないなんてことも、時にはありますよね。
20代〜30代という若い世代の人は、密かに向上心を抱きながらも、それを発揮できずにいるのは勿体ないです。
先ほど挙げた悩み事については、裏を返せば次のような願望とも捉えられます。
「もっと自ら進んで行動し、主体的に仕事をしたい」
「周りの人と対立してしまったときに、うまく対処出来るようになりたい」
「億劫にならないくらい、新しいことに日々チャレンジしたい」
そういった想いがあるならば、ぜひとも実現してほしいと思うのです。
本記事では、今ある課題へのアプローチであったり、対立との向き合い方などをお伝えしていきます。
少しでも、仕事上で抱えている悩みを解決するキッカケとなれたら幸いです。
ぜひ最後までご覧ください!
中学校長による一冊『学校の「当たり前」をやめた。』
宿題は必要ない。クラス担任は廃止。中間・期末テストも廃止。
これらは、都内にある公立中学校のお話です。
なかなか衝撃的な内容ですよね。
今回は、この中学校の校長を務める工藤勇一さんが書かれた本をご紹介します。
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全国のほとんどの中学校で行われていることを問い直し、次の世代を担う子どもたちにとって、本当に必要な学校の形を追求する工藤校長。
将来を切り拓くためにどう自律させるか。
大人が手を掛けすぎて、何でも他人のせいにするようなことにならないよう、授業や行事を組みかえています。
そんな学校づくりの全貌が書かれているのです。
これほど大胆な改革を行った裏では、様々な苦労もあったと言います。
学校の「常識」を大きく変えていったわけですから、当然ですよね。
今回は、数あるお話の中から、仕事で問題が起きた時、解決するために必要となる内容について、3つご紹介していきます。
現状の課題を共有し、共に解決策を考える
工藤校長が学校に赴任した当時、まずは学校の現状をありのままに受け止めることにしました。
当時はまだ「普通」の学校です。
そこで、最初に行ったのが、課題のリスト化です。
新しい環境に身を置いたとき、現状を把握しようとするのは当然のことですね。
ただ、ここで通常と少し異なるのが、リストづくりは教職員との共同作業の下で進められたということです。
このリストづくりは、教員の「自律」を高めるために取り組んだのだそう。
もし、校長が単独でリスト化を行えば、教員による業務改善は「やらされる」ものとなり、「請負仕事」と化してしまいます。
教員が、校長に指示されたことを、指示通りにやったとしても、大きな成果は期待できません。
成果を上げるには、教員自体が主体的に課題を発見し、解決策を考え、取り組んでいくプロセスが不可欠なのです。
この事例については、組織やチームといった複数の人が集まる環境においては、大変有効な考え方です。
会社での仕事において、若い人はどうしても「自律」する力が不足していると聞くこともあります。
知識や経験が少ないため、自ら進んでやるというよりは、やらされてる感が出てしまいます。
でも、分からないなりに、素人考えでも良いから、自分の考えを出していくことが大切だと思います。
リーダーとメンバーが同じ目線で課題を把握し、共に解決へ向けて進んでいくという流れが、良い結果を導くのです。
「対立」が生じたら、上位目的を見据えて対話を図る
トップに立つ人が、前任者とは異なる方針でマネジメントを行えば、どんな組織でも少なからず反発は起こるものです。
「対立はあって当たり前、それを対話で乗り越えていかなくてはいけない」と、校長はいつも話すそうです。
たしかに、社会において予定調和などといったことはないですし、何かを始めた時に、何の反発も反対意見も出ないなんてことはあり得ません。
では、本に書かれている具体例をお話しします。
校長が、目黒区教育委員会で3校統廃合による新校設置のプロジェクトを担当していた当時のことです。
地元住民からの反対があったり、新校舎の建設工事が始まろうとしている段階でも、図面に修正を入れようとするなど、様々な対立があったと言います。
それでも、「日本にモデルのない学校を創りたい」との熱い思いが、区役所の人や教職員、地域住民、設計事務所や施工業者の間にも広がり、一人ひとりが当事者として、学校づくりに携わるようになったそうです。
「対立は起きるのが当たり前」と考え、自分の意見を主張しつつも、他の人の意見にきちんと耳を傾ける。
このバランスが大事になってきます。
今は対立しているけど、目指すものは同じであり、そこに到達するまでに必要な過程なんだと思えば、自然と冷静になれると思います。
例え大きな対立があっても、上位目的を見据えて対話を図れば、必ず合意形成に至るということなのです。
同じ組織のメンバー間で、常に共通認識を持っていることが大切ですね。
「当たり前」を見直し、「常識外」を受け入れる
教員は「常識がない」「社会を知らない」などと言われることがあるそうです。
具体的には、電話の出方がその一つであるとのこと。
学校によっては、「私のところにかかってきているわけではないから」と、平気で放置しているようなケースもあるというのですから、驚きです。
社会一般では、電話が鳴っていたら放置しない、出来る限り3コール以内に出る、自分の名前を名乗るといったことは徹底されています。
つまり、学校の職員室での「当たり前」と一般企業での「当たり前」には解離があるということです。
電話で自身の名前を名乗ることについては、「営業相手に名前を覚えられてしまう」と反発する教員もいたのだとか。
でも、営業の電話が困るのであれば、上手く断るスキルを身に付ければ良いということになると思います。
ここで挙げた例は、電話の出方という一般的な内容でしたが、少し話を細かくしていけば、業界ごとに異なる常識というのはたくさん出てくるでしょう。
時間に関係なく「おはようございます」と言うところもあれば、大きな工場などでは「ご安全に」という挨拶が当たり前のように使われていたりします。
人は慣れていないことには敏感で、自然と拒否してしまうものです。
今ある「当たり前」を別の視点を持って見直し、一見「常識外」かもしれない内容であっても受け入れてみることが大切なのです。
そうすることで、今まで知らなかった部分が見えてくるでしょう。
先ほど言ったように、人は新しい環境に対してはどうしても拒否をしてしまいます。
しかし、それと同時に新しいことに興味を持ち、ワクワクするという感情も出てくるのです。
冒頭で挙げた、億劫になってしまうという悩み。
すべての業務を当たり前と思っていては、現状のままです。
ですが、常に別の視点を持つことで、億劫になっている暇がないくらい、新しいことへのチャレンジが出来るようになるのです!
まとめ:問題解決のために考え方を柔軟にしよう!
いかがでしたでしょうか。
皆さんは、それぞれの職場環境の中で、様々な問題に日々ぶつかっていると思います。
問題解決に必要な3つのことを改めて振り返ってみます。
・現状の課題を共有し、共に解決策を考える
・「対立」が生じたら、上位目的を見据えて対話を図る
・「当たり前」を見直し、「常識外」を受け入れる
「トラブルを学びに変える」という考え方はとても大切です。
何か起きた時こそ、冷静にかつ柔軟に思考を巡らせることで、偏った考え方に気がついたり、新しい発想が生まれたりと、良い方向に進んでいけると思います。
重要な仕事の時に混乱してしまわないよう、日頃から心がけてみてください!
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