「論理力」で人生は豊かになる?『出口汪の論理力トレーニング』

コミュ力、読解力、説得力etc.が身につかない原因は…
皆さんは、このようなことで困ったことはありませんか?
- プレゼンテーションなどで自分の考えをうまく伝えることができない
- 人の発言や文章が理解できない、または間違った解釈をしてしまう
- 人と会話をすることに苦手意識を感じる
「人間関係が人生の豊かさを左右する」とよく言われている社会において、人と円滑なコミュニケーションを図ることは必要不可欠。
しかし、私は上記のことで何度も困ったことがあり、人と話すことや本を読むことがあまり得意ではありません。
ネット上や本などで転がっている会話術などを色々と読んで試してみても、着実に落とし込むことはできていませんし、読書を継続しようと思ってもやはり長続きしません。
何故なのか。
その原因を、出口汪先生のYouTubeを見て気づきました。
大学受験生に向けた現代文の授業形式動画ですが、読解における大前提から、実際の問題を解くところまでかなりわかりやすく解説されています。
学生の頃はあまり面白いと感じられなかった現代文をもっと読んでみたいと思うようになりました。
ちなみに、動画で使用されていた教材はこちらです。
出口のシステム現代文 バイブル編(改訂新版)
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動画で出口先生が頻繁に仰っていたキーワードが、『論理力』。
論理力をつけることによって、
- 発信者の意図を客観的かつ論理的に理解できる
- 誰にでもわかりやすく伝えることができる
- 感情に流されず、頭の中が整理できる
などの利点があることがわかりました。
自分の場合も、論理力を鍛えることで今までの悩みのタネは解消できるのではないか?と思い、出口先生の著書を入手しました。
出口汪の論理力トレーニング (PHP文庫)
Amazonで出口 汪の{ProductTitle}。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。
実践式の本作を読み進めていくことで、文章は主語・述語・目的語などのカテゴリーで明確に分けられていて、言葉同士の繋がりを理解することによって論理力を鍛えることができるということを学びました。
そして、論理力を鍛えることで身の回りの物事に対する理解力が高まり、人生が豊かになるのではないかと感じています。
出口汪先生とは?
出口汪先生は、”現代文のカリスマ” として多方面で活躍されている方で、
- 代々木ゼミナールの現代文講師として、すべての大教室を満杯に
- 東進衛生予備校へ転職後に総合予備校S.P.Sを設立
- 無試験で入れた受験生のほとんどを東大京大早慶上智に合格させる
- 論理力を要請する言語プログラム 「論理エンジン」を完成させ、現在は私立だけでも300以上の高校が正式採用
- 「世界一受けたい授業」などの数多くのテレビ出演
- 「読売新聞」「アエラ」「週刊現代」「プレジデントファミリー」などの 雑誌で大きく報道される
など、数々の実績を残されています。
他にも出口先生を紹介している記事がありますので、ぜひこちらもご覧ください。
書籍『自分を変える!ロジカル・シンキング入門』から学ぶ、ロジックについて
先日読んだ書籍 『自分を変える!ロジカル・シンキング入門』 をご紹介したいと思います。 「ロジカル・シンキング」「ロジック」といっても、初めてはよくわからない、なんだか難しそうと感じることもあるかと思います。 ですが、ロジカルな思考は非常に重要で、物事を論理的に捉えることができれば、変化の激しい現代にも対応することができるようになります。「論理」は、万人にとって重要なものなのです。 …
『AI vs 教科書が読めない子どもたち』に学ぶ、AI時代に必要な能力とは?
こんにちは、ライターのはまじんがーです。 近年、目覚ましい発展を遂げている「AI(人工知能)」ですが、みなさんは以下のように思ったことはありませんか? ・AIが普及すると、どうなるの? ・私たちの仕事は、奪われてしまうの? ・AI時代を生き抜くには、どうすればいいの? 巷ではAIに関する情報が溢れており、何が嘘で何が本当なのかわからず途方に暮れている人は多いのではないかと思います。 …
言葉と言葉の繋がりを意識する
前述したYouTubeの講義では、文章を読み解くコツは隠れている「要点」と「飾り」を見つけ出すことであり、それらを整理することが「論理」だと説明されています。
ま本作『出口汪の論理力トレーニング』においても、そのためのトレーニングを大きく4つのステップに分けて、全100問を順々に解いていく構成になっています。
問題と解説を追っていき、言葉と言葉の繋がりを意識することで「要点」と「飾り」を明確に見つけやすくなるということことに気づかされました。
例として作中の問題を一つ挙げます。
Q11 言葉のつながり1
問題 例にならって、一つ一つの言葉がどのようにつながるのか、→を引いて示しなさい。
水族館では たくさんの 魚が 楽しそうに 泳いでいる。
どのようにつながるかというのは、つないだ時点で意味が通るようにすること。
例えば、「水族館では→たくさんの」「水族館では→魚が」などでは意味が通りません。
必ずしも隣同士の言葉が繋がっているわけではないのです。
前述の通り、文章を読み解くコツは「要点」と「飾り」を見つけ出すこと。
今回の例題においては、「要点」は主語と述語、「飾り」は修飾語を指します。
以下は解説です。
まず「魚が」→「泳いでいる」が主語と述語。
後は、「たくさんの」→「魚が」、「楽しそうに」→「泳いでいる」とつながります。
「魚が」「泳いでいる」が文の要点になり、
「水族館で」「楽しそうに」は「泳いでいる」を、「たくさんの」は「魚が」を修飾する飾りになっています。
このように、すべての言葉は必ず他の言葉とつながっていて、言葉の意味は言葉の繋がりによって決定づけられます。
言葉と言葉の繋がりを意識することで、例のような短文はもちろん、長めの文章や小説など、どんな文章でも格段と理解が深まるようになったと感じました。
なぜ論理力が大事なのか?
本作を読んだり、YouTubeなどを見たりして、論理力が大切な理由は大きく分けて3つあると感じました。
頭の中がスッキリする
前述の例題の通り、要点と飾りを区別することで、脳内が整理整頓されます。
というのも、人間の脳は一時的に記憶をする「短期記憶」と、理解や体得のためにはたらく「長期記憶」の2種類を使い分けています。
要点と飾りの区別をつけずに無駄な情報を蓄積し続けると、頭の中が混沌として「記憶する・考える」ことができず、結果的に「人に伝える・話す・書く」ことができなくなってしまうのです。ストレスが溜まってしまいますよね。
論理的に読み解くことで、頭の中がスッキリし、ストレスフリーな状態を確保することができると感じました。
ミスコミュニケーションを防ぐことができる
自分の視点のみで意見したり会話したりすると、人の意見や考えを理解できず、結果としてミスコミュニケーションが発生します。
客観的に物事を判断することは難しいように感じてしまいますが、本作冒頭で出口先生は「論理とは物事の筋道であって、他者意識が強いと重ずと論理が生まれてきます。」と仰っています。即ち、筋道を意識して論理的に物事を判断することで他者意識を持つことができる、とも汲み取ることができるのではないでしょうか。
論理力を鍛えることでミスコミュニケーションを防ぎ、より良い人間関係を築くことができると思います。
インプットの質が高まる
自分も然りですが、どんなにたくさん自己啓発本やビジネス書などを読んでも、体得できない方々がいらっしゃるのはなぜでしょうか。
理由は様々あると思いますが、「論理という不可欠な武器を手にすることなく、どんな本を読んでも、結局は気分を高揚させるだけか、実際に使えない表面的なテクニックを詰め込むだけで、そんなものは何の役にも立ちません。」という出口先生のご意見が大きな要因の一つを物語っていると感じました。
論理的に文章を読解しないと、自分の現段階でわかることしか頭に入らないため、新しい知識が身につかず、結果として成長しません。本末転倒ですよね。
論理を意識しながら発信者の意見や考えを読み取ることで、新たな知識を取り入れ、視野が広がり、どんな情報に対してもインプットの質が高くなると思いました。
ストレスフリー・良い人間関係・質の高いインプット。この3点を踏まえると、論理力を鍛えることは結果として人生を豊かにするのではないかと感じました。
論理力を鍛えよう!
今回ご紹介した『出口汪の論理力トレーニング』では、サクッと隙間時間で解くことができるようなライトな問題はもちろん、著名な作品の一部を抜粋した問題まで、楽しく勉強できる工夫が凝らされています。
ご紹介した記事でも言われていますが、論理力を鍛えるにはコツコツ積み重ねていくことが大事です。
ぜひ、無理なく気軽に論理力を鍛えるところから始めてみませんか?
他にも出口汪先生のYouTubeやTwitterやブログなど、論理力を鍛えるための情報発信がたくさんがありますので、ぜひチェックしてみてください!
deguchi-hiroshi.com – 出口汪公式サイト!
出口汪(でぐち ひろし) 株式会社水王舎代表取締役、広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定評議員。 1955年東京都生まれ。その後京都府亀岡市に転居し同地で育つ。 現代文講師として予備校の大教室が満員となり、受験参考書がベストセラーになるほど圧倒的な支持を得ており、著書累計数は1300万部を超える。また「論理力」を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発、多くの学校に採用されている。
出口汪
出口汪プロフィール 論理で世直しに挑む現代文のカリスマ。 関西学院大学文学研究科博士課程終了後、 代々木ゼミナールの現代文講師として、すべての大教室を満杯にするなど、 一躍、伝説的な人気講師となる。その後、 東進衛生予備校に転職、さらには総合予備校S.P.Sを設立。 無試験で入れた受験生のほとんどを東大京大早慶上…
出口汪@元祖カリスマ予備校講師ーーらしい
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出口汪|note
作家、出版社水王舎代表、論理文章能力検定監修、「出口式みらい学習教室」代表、@will講師など。旺文社ラジオ講座、代々木ゼミナール、東進衛星予備校などで爆発的人気。すべての大教室を満杯にする。著作累計1300万部を突破。論理力養成プログラム「論理エンジン」を開発、普及する。
出口汪 – 出口塾 – DMM オンラインサロン
著作累計1300万部、出版社を経営、論理文書能力検定主催、テレビ出演多数と、国語、論理、日本語、文学などの第一人者である出口汪が、AI時代に活躍できるスキルを徹底的に磨き上げる、まったく新しい塾を立ち上げました! …
論理.jp 論理エンジン公式サイト ~国語力を劇的に伸ばす驚異のメソッド | トップページ
出口 汪先生の授業・プロフィール – Schoo(スクー)
1955年東京生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現代文講師として、入試問題を「論理」で読解するスタイルで、受験生の絶大な支持を得る。また、論理力を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発、多くの学校に採用されている。現在は、大学での講義や一般向けの講演、中学・高校教員の指導など活動は多岐にわたる。著書に『出口汪の「最強!」の記憶術』『出口のシステム現代文』『子…
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