【神は死んだ】ニーチェ原作『ツァラトゥストラかく語りき』【あなたはどう生きるか?】

勉強

哲学者ニーチェの言葉「神は死んだ」

解決策

こんばんは!ライターのokuboです。

「神は死んだ」という言葉を皆さんは聞いたことがありますか?

なんとなく聞いたことがあるような無いような、そんな言葉だと思います。

哲学者であるニーチェが書いた『ツァラトゥストラかく語りき』という悲劇の物語で登場する言葉です。

 

哲学とは「本質」を洞察し、その問題を解き明かすための「考え方」を見出す営みのことで2500年の歴史を持ちます。

例を挙げると、「私ってなんだろう?」とか、「時間ってなんだろう?」「生きる意味ってなんだろう?」のような問いに向き合います。

そうしたさまざまな事がらの「そもそも」を追究するのが哲学者と呼ばれる人たちです。

「神は死んだ」がどのような言葉なのか、『ツァラトゥストラかく語りき』がどんな作品なのかを紹介します。

 

『ツァラトゥストラかく語りき』

自分が読んだのは、まんがで読破シリーズの『ツァラトゥストラかく語りき ─まんがで読破─』という本。原作を読みやすくし、ちょっと読んでみようと思わせてくれます。

まんがで読破シリーズとは、

現代の一般人にはなかなか読まれていない名作文学を「漫画」という形で親しんでもらうのを目的として、バラエティ・アートワークスが企画。
20078月、「人間失格」・「こころ」・「破戒」の3作品を皮切りに刊行を開始した。一部で、原作とは違う展開や演出をしている事がある。(Wikipediaより)

ちょっと読んでみようかなと思い、この本を手に取りました。短くまとめられているのですが、内容もしっかりとしています。

神を崇めるはずの牧師の子がたどり着いた結論「神が死んだ」

悲劇のストーリーが始まる前の冒頭の文章に、ニーチェの考え方が示されており、読者へ疑問を投げかけている部分を紹介します。

神は死んだ。
神は人間の、妄想であり作品であった。
幸福への妄想が神々と背後の世界を作ったのだ。悪魔もなければ地獄もない。
ただ在るのは、自我。しかしあなたがたの日常は自我を殺すことで成り立とうとしている。
神は死んだのだ。
聞くべきは死んだ神の言葉などではなく自我の声である。

主人公であるツァラトゥストラは教会の牧師の子として育ちます。先ほどの冒頭の文章のあと、主人公と登場人物たちに降りかかる悲劇が描かれます。

その悲劇の渦中で、主人公たちは「到底、神がいるとは思えない」という結論に至ります。

教会で牧師の子として育ち神を崇める立場であったが、「神は死んだ」と思ってからは見える世界が一変した様子でした。

過去の自分も含め、神に縛られて生きる人々に対して強い疑問を持ち、素直とも悪ともとれる感情を吐露し、行動していきます。

ニーチェの思想である”神は死んだ””超人””永劫回帰”などの概念が物語の中に散りばめられています。

 

当たり前とは何なのか?あなたはどう生きるのか?

原作『ツァラトゥストラかく語りき』は世界が変革を迎えた19世紀末に発表され、現代社会に大きな衝撃と影響を与えた作品だと言われています。

現在キリスト教が最大の宗教グループで、世界総人口の約33%を占めると言われています。

19世紀末にもキリスト教が広まっており、『ツァラトゥストラかく語りき』は当時の人々にとって当たり前であった”神に対する信仰”に対して問いをたてました。

市民たちは平穏を貪っている、何も考えていない、自分で自分の人生を生きていない”と市民たちの心に訴えかける内容でした。

キリスト教的な理想“に代わる、”超人の思想“が展開されています。

キリスト教的な理想“とは、人間関係の軋轢におびえ、生活の保証、平安、快適、安楽を得るために、隣人を愛し善良な市民として過ごすこと。自分の自我を押し殺すことで日常を成り立たせようとしているとも言えます。

一方で“超人の思想”とは、神がいないから、あの世はない。あの世がなければ、この世だけである。そして、この世を何度も繰り返す”永劫回帰”の中で人間は生きている。その”永劫回帰”から抜け出すためには、自我と向き合い自らの確立した意思でもって行動する”超人”となるべきだという考え方のこと。

つまり、当たり前のことに疑問を持ち、常識に囚われることなく本当の自分の欲求や想いを持ち行動すること」を訴えかけました。

 

おわりに

『ツァラトゥストラかく語りき』は、100年以上前に書かれた物語ですが、時代を超えた今もなお注目され続けています。作品から読み取られた考え方や視点を活かそうとする人が今も多く存在しているということです。

現代においても「神=人々にとって当たり前だと信じているもの」に疑問を持ちつつ、自分の自我に向き合うべきだという一つの考え方を知っているのは有意義だと思います。

さまざまな事がらの「そもそも」を追究し、本質をとらえようとする過程で生まれた一つの考えをもって、日常生活を見直してみることで、新たな発見があるかもしれません。

哲学者の考えを知ることで、より良い人生の選択をする際に役立つのではないでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

okubo

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職業:看護師。転職期間中にベビーシッターや家事代行も経験。コミュ障でネガティブ、そんな自分が嫌いでしたが、今では会って3回目の方に海外旅行へ招待されたり(ベ...

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