人間関係の悩みは、愛着スタイルで解決しよう!

生き方

人間関係がうまくいかない・・・

「人に気を遣いすぎる」
「親しい人間関係が苦手」
「依存してしまいやすい」

などで困ったことはありませんか?

人間関係がうまくいかなくて悩むことは多くの方々が経験すると思います。

しかし、その原因が自分にあるとわかっていながら、なかなか直すことができず悩み続けることも少なくないはずです。
いつの間にか定着してしまった癖は修正が難しいですよね。

そんな悩みを解決するためにご紹介したい本が、『愛着障害〜子ども時代を引きずる人々〜』です。

パーソナリティ障害治療の最前線で活躍されている精神科医・岡田尊司さんの著書で、人格形成の元と言われている愛着の観点から人間関係の悩みを深掘りされています。

私も、自身の愛着スタイルを知ることで人間関係がうまくいかない原因を知ることができ、解決方法を知ることができました。

自分はもちろん、身の回りの方々のことも愛着スタイルを元に知ることができるかもしれないので、人間関係に悩みがある方にぜひご覧いただければと思います。

愛着とは?

「愛着」とは、一般的には子どもが特定の他者に対して持つ情愛的な絆のことを言い、小さい子供の育児などで使われる用語です。

また、著書のタイトルにもなっている “愛着障害” とは、養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子供の情緒や対人関係に問題が生じる状態のことを指します。
主に虐待や養育者との離別が原因で、母親を代表とする養育者と子供との間に愛着がうまく芽生えないことによって起こります。

主に教育や医学などの専門的な用語として使われている「愛着」ですが、本作ではこのように紹介されています。

人と人の絆を結ぶ能力であり、人格のもっとも土台の部分を形造っている。
人はそれぞれ特有の愛着スタイルを持っていて、どういう愛着スタイルを持つかにより、対人関係や愛情生活だけでなく、仕事の仕方や人生に対する姿勢まで大きく左右されるのである。

現在の自分の性格・思考・行動などの土台は、子ども時代の愛着スタイルから形成されているという考えです。

自分の愛着スタイルがどのように形成されたかを知ることで、自身の心理や行動の起因を客観的に捉えることができると考えられます。

ちなみに、本作で愛着スタイルは大きく分けて4つ紹介されています。

・安定型

対人関係において安定性があり、嫌われてしまうことや愛情を失うことに思い悩むことがなく、周りの人を信頼しています。
前向きで率直な性格が特徴です。

・回避型

距離を置いた人間関係を好み、親しい関係を重荷と感じいやすいです。
他人に迷惑をかけないことや葛藤を避けることを大事にするところがあります。

・不安型

始終周囲に気を遣うところが特徴で、相手の感情に対して敏感です。
過剰な気遣いで空回りすることがあります。

・恐れー回避型

一人でいることは不安ですが、親密になることでストレスを抱えてしまうタイプです。
疑い深く、被害者認知に陥りやすいところがあります。

なぜ愛着スタイルを知るべきなのか?

前述の通り、従来愛着の問題は子どもの問題、それも特殊で悲惨な家庭環境で育った子どもの問題として扱われることが多い状況でした。

しかし、2010年代前後は、一般の子どもにも当てはまるだけでなく、大人にも広くみられる問題だと考えられるようになっています。

たとえば、

  • うつ、不安障害
  • アルコール、薬物
  • ギャンブルなどの依存症
  • パーソナリティ障害
  • 過食症
  • 離婚、家庭崩壊
  • 虐待、ネグレクト
  • 結婚や子供を持つことの回避
  • 社会に出ることの拒否
  • 非行、犯罪

などの、社会問題となっているさまざまな困難や障害に、愛着が関わっていることが研究によって明らかになってきたそうです。
人間関係がうまくいかず、改善もできず悩んだ結果、陥る状況に当てはまることが多いのではないでしょうか。

自分の愛着スタイルを知ることでこのような最悪の事態から免れることができ、安定した状態にすることが出来ると思いました。

また、自分だけではなく、身の回りの人の愛着スタイルを知ることができれば、理解が深まり、人間関係をいい方向に向かわせるきっかけにもなりうるのではないかと感じます。

愛着スタイルを克服

愛着スタイルがわかったら、どのように改善していけばいいのでしょうか。

本作では、3つのポイントが記載されています。

・安全基地となる存在

安全基地とは、安定した愛着が生まれて安心感が担保された状態のことをさします。
傷つけることがないという保証があったり、共感することができたり、相談事ができたり、一貫した対応をとることができたり、なんでも話せたりなど、心の拠り所となるような存在を見つけることが大事であるとされています。

・愛着の傷を修復する

ずっと引っかかっていることの解決や童心を思い出すような行動をすることなど、一度過去を振り返って傷を埋めることで安定した状態に向かうと考えられています。

・役割と責任を持つ

社会的、職業的役割を持つことで、それを果たそうと奮闘しているうちに周囲との関係性が安定するという考えです。
また、自分が自分の親になって自分にアドバイスをしてみたり、人を育てたりなど、責任感が要される立場に立つことでブレにくさが身につくと考えられています。

 

克服方法の3つとも共通しているのは、人と関わること
人間関係で悩んでいるのに、むしろもっと関わらなければならないなんて本末転倒かもしれませんが、そこで愛着スタイルを知っていることで、恐怖心は緩和されるのではないかと思います。

自分を知って克服しよう!

本作を読んで、自分の人格の基礎となる愛着スタイルを知り、客観的な視点を持つことが重要だとわかりました。

自分の基盤がわかっていれば、たくさん出回っているコミュニケーション術や会話術などのテーマの書籍も、自分にあったものを選びやすくなるかもしれません。

時間はかかるかもしれませんが、自分を知って少しずつ人間関係の悩みを解決していきましょう!

巻末には自己診断ができる部分があるので、気になった方はぜひご紹介した『愛着障害〜子ども時代を引きずる人々〜』実際に手に取ってみてください。

 

めい

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元SE/現NEET、映像制作を勉強中。古着とダンスと美術館が好きです。 主に映画、たまに本から学んだことを発信していきます。 アートや文化から楽しく学び、得...

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