凄い結果を生み出すずるい考え方「ラテラルシンキング」とは?

こんにちは。たっきゅーです。
突然ですが皆さんは、
13個のオレンジを子供3人に公平に分けるには、どうしますか?
4個ずつ分けて、余った1個を三等分にしますか?
オレンジには、大きさという個体差があります。「あっちの方が大きい!不公平だ!」と言う不満が出る可能性がありますね。
では、大きさに偏りがあるから質量を揃えて分けますか?
食べ物には、味がありますよね。酸っぱいオレンジを選んでしまい、「私のだけ酸っぱいオレンジで不公平だ!」と言う不満が出る可能性もありますよね。
では、どうすれば良いでしょうか?
1つの例ですが、
「ジュースにして分ける」という方法があります。
この方法なら味も大きさも関係なく均等に分けられますね。
「なんだ、そんなことか」と思うかもしれません。
ちなみに正解はありません。
何を伝えたいかと言いますと、大人は「前提」や「常識」をなかなか越えることができません。
固定観念に縛られて、物事を柔軟に考えることができないのです。
今回は、そんな「常識」や「前提」から自由になる為の考え方「ラテラルシンキング」について紹介します。
書籍「ずるい考え方」
今回紹介するのは、『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』という本です。
この本の著者は、木村尚義さん。
木村さんは、既成概念に捉われないアイデアを発想する思考法を企業に提供し、好評を得ています。
また、銀行、商社、通信会社、保険会社、自治体などに「発想法研修」を提供しており、遊ぶだけで頭がよくなる強制発想ゲーム「フラッシュ@ブレイン」の考案もしています。
他にも、『ひらめく人の思考術 物語で身につくラテラル・シンキング』(早川書房)など多数出版を手掛けています。
本書においての「ずるい考え方」とは、
「常識にとらわれず、自由な発想を可能にする考え方」
「最短ルートで問題を解決する考え方」です。
そして、誰も思いつかないけど、誰にでもできる簡単な方法を編み出す考え方の事です。
つまり、まわりの人が「あんなふうにやれば良かったんだ」とガックリし、思わず「ずるいッ!」と足を踏みならすような考え方なのです。
学校教育では学べない「ラテラルシンキング」
私達は、すぐに正しい答えを探してしまいます。
それは、何故かと言いますと、学校で教わるのが「ロジカルシンキング」だからです。
「ロジカルシンキング」とは、論理的な思考のことです。
A→B→Cというように物事を順番に積み上げながら、筋道立てて正解を導いていく考え方です。
答えをひとつに絞ろうとするマインドとなります。
毎日こうした刷り込みがなされているので、わたしたちは「答えは複数存在しない」という考え方に慣らされています。
発想がロジカルシンキング一辺倒になってしまうというのは、発想が貧しくなり、アイデアの数が減ってしまいます。
そして、当たり障りのない答えを選ぶ考え方となってしまいます。
どんな変化にも対応出来る思考法
それに比べて、「ラテラルシンキング」は、考え方の可能性を広げ、自由奔放に発想します。
これは、「前提」や「常識」に捉われない考え方となります。
こんなアメリカンジョークがあります。
NASAは無重量状態では、ボールペンが書けない事を発見し、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。
一方ロシアは鉛筆を使った。
このジョークにあるロシアの行動も、ラテラルシンキングの1つとなります。
また、大阪万博での出来事にこんな事もありました。
入場ゲートが開くと、一斉に駆け込む為、危険であり、警備員が「走らないで」と怒鳴っても効果はありませんでした。
来場者の安全を確保する為に何をしたかと言いますと、
入場前の人にパンフレットを配っただけです。パンフレットを読む為、急ぐ人は減ったそうです。
人員やゲートを増やす訳でもなく、パンフレットを配っただけです。
これもラテラルシンキング的な解決策です。
固定概念を打ち破る為の疑う力
固定観念に捉われると、自由な発想が出来なくなります。「前提」や「常識」がラテラルシンキングを阻害してしまいます。
ラテラルシンキングになる為にまず行うことは、あらゆる事を疑ってみることです。
「なぜ?」や「本当?」
と常に問う事で、もしかしたら違う見方が出来るかもしれません。
新しい常識は、非常識から生まれてきます。
書籍『ずるい考え方』を読んで
世の中には、ルールがあります。ルールがあれば、行動する前に、自分で考えて、判断する必要はありません。従えば良いだけです。
「常識」に頼りきって、自分で考える事が減っていました。
常に答えを求めるのではなく、ラテラルシンキングを取り入れ、世の中の変化に柔軟に対応出来るようになればと考えています。
今回は、「ラテラルシンキング」について、簡単に説明させていただきました。
本書には、具体例を含めて、ラテラルシンキングについて説明されていますので、是非、読んでみて頂けたらと思います。
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