これであなたもキレ返し上手に!脳科学者 中野信子さんから学ぶ上手にキレる方法

キレ上手になって物事を円滑に進めよう!
こんにちは!ライターのまゆみです。
突然ですが、みなさんは最近”キレたこと”はありますか?
職場で上司が部下にすごくキレていたり、お店の店員さんの対応にキレていたりなど・・・
怒りやイライラは、人であれば誰でも感じる自然な感情です。しかし最近、その気持ちを上手くコントロールできない人が増えてきているように感じます。
特に日本人は怒りのコントロールができず、キレ方が下手になっている人が多いです。
怒ることが悪いというわけではありません。
むしろ場合によっては、怒った方が物事が良い方向へ進むこともあります。
誰も傷付けず損をしないキレ方をすれば、行き詰まっているお仕事も、上司との人間関係も円滑にできることでしょう。
今回は中野信子さん著書『キレる!脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』より、得するキレ方・損するキレ方をご紹介します。
キレる! 脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」 (小学館新書)
では早速みてみましょう!
怒りの原因とホルモンの関係
上手なキレ方を伝えるにあたり、怒りのメカニズムと自分の怒りのポイントを知っておくと良いでしょう。
怒りの原因として、「ノルアドレナリン」「アドレナリン」というホルモンが関係しています。
特にノルアドレナリンは”闘うホルモン”と言われており、ストレスに反応し、神経を興奮させることでやる気を出させる効果があります。危険を感じたり、理不尽な仕打ちをされると、ノルアドレナリンが分泌され攻撃的になります。
そして脳の扁桃体という部分が”恐れや不快さ”の反応を出します。
これが怒っている状態です。
怒りにくい人は、ノルアドレナリンやアドレナリがあまり出ない人ということになります。
この怒っている状態はしばらくすると収まり、平常に戻りますが、怒りの状態が長時間続いてしまう人もいます。
怒りが長時間続いてしまう場合は脳の前頭前野、怒りを抑制している部分が正常に働いていない状態の可能性があります。
お酒を飲んだり、睡眠不足だったりすると前頭前野の機能が低下し、判断力の低下や感情の抑制が効きにくくなるのです。
ちなみに高齢者がキレやすくなるのは、老化で脳が萎縮していることが原因の可能性が高いです。
もし自分がイライラ・怒っていたら、すかさず怒りポイントを記録しておきましょう。
そうすることによって、何に怒りやすいのかを客観視することができ、どんな切り返しで対処できるかを考えることができます。
私の場合、思い出せる限りイライラ・怒った出来事を日記帳に書いてみました。直近だと、すごく急いでいるときに定期券の期限が切れていたことにイライラしてしまいました。(心に余裕がない証拠ですね)
日記帳もしくはスケジュール手帳のように、毎日書くものに記しておくと、常に目にすることができます。ふとした時にキレ返しのセルフイメージトレーニングができるのでオススメです。
次で「得するキレ方」のポイントをご紹介します。
得するキレ方・損するキレ方とは
得するキレ方・損するキレ方とは具体的にどういうことを指すのでしょうか?
本書ではまず、損するキレ方はこのように記載されています。
損するキレ方
・怒りの感情に任せて衝動的な行動をとる
この結果、周囲の人を巻き込み、相手や多くの人に嫌な思いをさせ、自分も後味悪い思いをして取り返しのつかないことになってしまいます。
その上、自分の本音や物事の本質が伝わらず、相手に優位に立たれてしまう場合もあります。
では得するキレ方とはなんでしょう?
得するキレ方
・気持ちはキレていい、言葉はキレてはいけない
・面倒な人だと思わせる
・ユーモアで本質を伝える
・フォローの一言を入れる
・苦手なことは自分でやらない
・相手との間に線引きする
・持ち上げてから、人格を責めず行動を責める
・ニコニコしながら主張を通す
上手なキレ方のポイントはたくさんあることが分かりますね。それぞれの詳しい内容を知りたい方は是非、本書をお読みください。
これらを身につけるとなると、少し難しそうだと思う方もいると思います。
「アサーション・トレーニング」というのをご存知でしょうか?
私たちでも得するキレ方を身につけることができるトレーニング方法です。
相手を尊重しつつ、自分の感情や主張したいことを抑えることなく、お互いのためになる方法や結論を導き出すコミュニケーションスキルです。
つまり、自己主張を上手に伝えるためのトレーニングです。
次で「アサーション・トレーニング」について詳しく解説していきます。
アサーション・トレーニング
コミュニケーション方法として、以下の3つに分けることができます。
・自分の意見を言うことが苦手な「受け身」タイプ
・感情を爆発させて言いたいことを言う「攻撃的」タイプ
・相手を第一に考えつつ自分の意見を言う「アサーティブ」タイプ
このアサーティブタイプが一番バランスが取れたタイプで、理想的なコミュニケーション方法です。
なぜなら、もし意見がぶつかったとしても自分の意見を曲げることをせず、相手に意見を強制することもありません。お互いに意見を出しつつ、双方にとって納得のいく結果を出そうとするからです。
アサーティブのポイントは「私は〜と思う」と言う伝え方をすること。
相手を否定したり責めることはせず、自分の感情を素直に表現できます。
この「受け身」「攻撃的」「アサーティブ」の3タイプを使って、様々なシチュエーションでトレーニングをしていきます。
人事評価制度の教科書と言うサイトによると、アサーション・トレーニングの具体例が掲載されていましたので、ご紹介します。
例えば、上司からの頼み事を断りたい時。
「断り役」「上司役」「観察役」に割り当てます。
断り役の人はアサーティブに断るように意識してください。
上司役の人は簡単に妥協せず、しかし最後は妥協するようにします。観察役の人は時間を計りながら断り役の人を観察してください。
上司からの頼みごとは断りづらいですし、上司側も相手の気持ちに気づかず、つい無理なことを言ってしまいますよね。そのような状況を客観的に捉え、より効果的なトレーニングをすることができます。
また、Reリスタでは自分がどのタイプのコミュニケーション方法をとっているのかチェックできるシートがあるので、ぜひやってみてください!
終わりに
いかがでしたでしょうか?
キレることは悪いことではなく、上手に使えば物事を円滑に進めることができます。
そうは言ってもキレることに抵抗はありますよね。
まずは自分の意見・感情を上手く伝えることを意識してみてはいかがでしょうか。
普段の生活にアサーティブな方法を取り入れることで、イライラや怒りの感情になった時に、相手を考えつつ自分の意見も伝えることができるはずです。
上手にキレることを身につけて、仕事・プライベートも充実させていきましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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