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頭がいいだけではNG?書籍『ハイ・コンセプト』に学ぶ、21世紀に必要な6つの感性とは?

ハイ・コンセプト
読書

21世紀に必要なスキルは「右脳主導思考」

こんにちは!ライターのはまじんがーです。

「21世紀をうまく生きていけるのはどんな人材だろう?」
「自分は、今の仕事を続けていて大丈夫なのだろうか?」
「自分の努力の方向性は、間違っていないだろうか?」

先行きが不透明な時代において、このように考えている方は多いのではないでしょうか。

AI技術の進展・新興国の発展・価値観の多様化など様々な変化が起き、時代の大きな転換点とも言える昨今、上記のような不安や悩みが生じるのはある意味自然なこととも言えます。

将来に対する不安を解消し、時代の波に上手く適応していくためには、これからの時代に求められる資質を的確に見極めることが重要となります。
逆にその見極めができていないと、せっかくの努力が無駄に終わってしまう可能性があります。

20世紀は「情報の時代」と言われ、情報や知識が経済の推進力となっていたことから、いわゆる「左脳主導思考」が求められていました。

しかし、21世紀に入り、

・物質的豊かさ
・技術革新
・グローバリゼーション

が実現されると、人々は「理屈」「論理」「機能性」といった「左脳的」な要素よりも、
「感性」「共感」「デザイン」といった「右脳的」な要素を重視するようになりました。

つまり、これからの時代に求められる資質とは「右脳主導思考」なのです。
そこで今回の記事では、「右脳主導思考」の代表的な要素である、

①デザイン
②物語
③調和
④共感
⑤遊び心
⑥生きがい

これら6つの感性について、解説をしていきます。

21世紀を生き抜くエッセンスが詰まった一冊『ハイ・コンセプト』

「右脳主導思考」とは具体的にどのようなものか、それらを身につけるためにはどうすればいいのか。
その疑問に答えを提示してくれるのがこちらの一冊、ダニエル・ピンク氏の著書『ハイ・コンセプト』です。

2006年に発表された書籍でありながら、そこで語られている内容は現代の状況を的確に言い当てています。
このことから、著者のダニエル・ピンク氏の先見性が見てとれます。

・自分のキャリアに対する不安を解消したい
・これからの時代でリーダーシップを握っていきたい
・新しい世界で生き抜き、人生で成功を収めたい

このような想いのある方々には、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。

著者はアメリカのベストセラー作家ダニエル・ピンク氏

ダニエル・ピンク

前述した通り、本書の著者はダニエル・ピンク氏です。
アメリカのベストセラー作家であり、過去にはアル・ゴア元副大統領の首席スピーチライターとして活動されたこともある方です。

圧倒的なリサーチによる裏付けを持ち味としており、「右脳」がテーマの本書のリサーチにあたっては国立精神衛生研究所(NIMH)で行われている研究プロジェクトに被験者として参加し、自身の脳をスキャンしてもらうほどの徹底ぶりです。

リサーチのために手間を惜しまない圧倒的な行動量と、ダニエル・ピンク氏ご自身の「未来を的確に読む力」が組み合わさることで、本書『ハイ・コンセプト』は生まれました。

これからの時代に必要な6つの感性とは?

右脳

それでは、冒頭で紹介した6つの感性について詳細に解説していきます。

①「機能」だけではなく「デザイン」

「機能」とは、役に立つこと、実用性のあることを指します。
対して「デザイン」とは、単なる装飾に留まらず、人の情感や感性に訴えかけることを指しています。

「機能」だけでなく「デザイン」が求められるようになった理由は、実用的なだけのものであれば安価に、そして容易に入手できる時代になったからです。

つまり、「機能」だけでは他との差別化ができず、人々を満足させることもできないのです。

例えばコマーシャルデザイナーであれば、読みやすいパンフレットを作る(機能)だけでなく、言葉では表現しきれないアイデアや情感を読む人に伝えなければならない(デザイン)のです。

②「議論」よりは「物語」

人を説得したりコミュニケーションをとったりする上では、議論をするよりもストーリー(物語)を語る方が効果的であることが分かっています。

認知科学者のロジャー・C・シャンクも、以下のように語っています。

人間は論理を理解するようにできていない。人間は物語を理解するようにできているのだ。

また「情報の時代」を経た今では、事実や情報、データといったものに瞬時にアクセスできるようになっているため、それらをそのまま語ることには価値がなくなっています。

重要なのは様々な事実を文脈に取り入れ、人の感情に訴えかけるストーリーを語ることなのです。

③「個別」より「全体の調和」

「情報の時代」においては、特定の分野に焦点を絞ったり特化したりする人材、つまり「専門家」が求められていました。
しかし、冒頭に述べた「グローバリゼーション」「技術革新」などの21世紀に起きた変化は、専門分野に特化した仕事の低コスト化やオートメーション化を推し進めていくため、「専門家」であることは次第に価値を失っていきます。

そのような時代で価値のある人材になるためには、複数の領域を横断し、個々の領域をつなぎ合わせ、ひとまとめにすることのできる越境者になる必要があります。

「ホリエモン」こと堀江貴文氏も、著書『多動力』において

あらゆる産業のタテの壁が溶けていく、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに超えていく「越境者」だ。

と語っていることからも、特定の分野に留まらず複数の分野を横断していくことの重要性が伺えます。

④「論理」ではなく「共感」

「共感」とは、相手の状況に自分を置き換えて考えたり、人の気持ちを直感的に感じ取ったりすることのできる能力です。

この「共感」が重要視される理由は論理力や知的能力はグローバル化やオートメーション化によって容易に代替可能な能力となってしまう③でも述べた通り)のに対して、「共感」する力は代替が困難だからです。

本書では、医療の現場において医師の「共感」能力の有無が患者の生死を分けた事例も紹介されています。

このように「共感」する能力は、労働市場で生き残るために必要なスキルに留まらず、他者と結びついたり意義深い生活を送ったりする上でも重要なものなのです。

⑤「まじめ」だけでなく「遊び心」

「ゲーム」や「ユーモア」、「喜び」といった要素に代表される「遊び」が、仕事やビジネス、個人の幸福を追求する上で重要な位置を占めるようになっています。

「遊び心」により右脳が活性化すると言われており、ある研究によると

「週に最低3時間はテレビゲームをする医師は、ゲームをしない医師に比べて、腹腔鏡手術でのミスが37%少なく、処置を27%早く行える」

という結果が出ています。

仕事でも人生でも、深刻になりすぎるのではなく時に「遊び心」をもって事に当たることが重要なのです。

⑥「モノ」よりも「生きがい」

物質的に豊かになり、歴史上類を見ないほど高度な生活水準を実現したことで、人々は生き延びるために苦労することから解放されました。
それによって、人々は「生きがい」の追求に多くの時間を費やすようになったのです。

ユダヤ人強制収容所での体験を記した不朽の名作、『夜と霧』の著者であるビクトール・フランクルも、以下のように述べています。

「人間の主な関心事とは、喜びを得ることでも、痛みを避けることでもなく、自らの人生に意義を見出すことなのである」

物質的な豊かさではなく、人生の意義を自分自身で見出す「精神性」の豊かさが幸福の一つの形であると、本書では語られています。

6つの感性を身につける具体的な方法はぜひ本書で!

感性

以上、ダニエル・ピンク氏の著書『ハイ・コンセプト』より、これからの時代に必要な6つの感性を紹介いたしました。

「感性」というと先天的なイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、ダニエル・ピンク氏はこれら6つの感性について「誰でも身につけることができる資質である」と明言しています。

これら6つの感性を身につける具体的な方法を学びたい方は、ぜひ本書をお読みになっていただければと思います。
6つの感性についてより深く考えるための関連書籍なども紹介されておりますので、今後の学習の指針を立てる上でも非常にお役に立つかと思われます。

それでは、今回の記事は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!

はまじんがー

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業界最大手大規模システムのアーキテクトに携わっています。趣味は読書、映画、野球観戦、広島育ちのカープファン。好きな音楽はAcid Black Cherry、...

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