弱点こそが武器になる!自信がない人に知ってほしいその方法とは?

弱点ばかりが目立ち自信が持てないあなたへ
あなたには、強みといえるものがありますか?
この質問に対して、何か一つでもすぐに出てくるのであれば、それは絶対的な強みであり、すでにそれを生かして行動していると思います。
一方で、強みなんてそう簡単に思いつかないよ、という方も多いのではないでしょうか。
では、次の質問はどうでしょう。
あなたには、何か弱点はありますか?
弱点といえば、自分にとっての弱み、自信が持てないことなどです。
強みが出てこない人でも、弱みを聞かれると案外出てくるものです。
例えば、
・何をするにも慎重になり、怖がってしまう
・すぐに怒りをぶつけてしまう
・恥ずかしがり屋で一歩前に出ることができない
などが挙げられます。
こういった弱点というのは、ネガティブに捉えがちですが、見方を変えることで、それが武器になるというのが今回のお話です。
弱みばかりが際立つ現状を変えたいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください!
「弱点を武器にする」手法で水族館を再建
今回、弱点を武器にするにはどうすれば良いのだろうと色々調べていく中で見つけたのが、次の記事です。
サンシャイン水族館をプロデュースした中村元が語る「弱点を武器に変える2つの方法」
一般論的な内容ではなく、実際にあった水族館の再建という話が紹介されており、読みやすく、分かりやすいと感じたので、ご紹介することにしました。
本記事では、水族館界の第一人者である中村元(なかむら はじめ)さんへのインタビューがまとめられています。
中村さんの経歴は次の通りです。
大学卒業後、鳥羽水族館に就職。
飼育員として働く中で、客のニーズを的確に捉えて集客力アップに貢献。
水族館では国内初となる広報室を設置したり、動物番組の制作に携わったりするなど、海の生き物の情報を伝える役割も担うようになります。
2002年の独立後は、日本唯一の水族館プロデューサーとなりました。
サンシャイン水族館(東京・池袋)など数々の水族館を「弱点を進化の武器にする」という手法で再建してきた実績を持ちます。
では、「弱点を武器にする」とはどういうことなのか?
具体的に見ていきましょう。
弱点を武器に変える2つの方法とは?
弱点を武器に変える方法とは、どのようなことでしょうか。
それは、次の2つになります。
・弱点をそのまま使う
・制約を利用して新しい武器を生み出す
どちらも、水族館を例に解説していきます。
弱点をそのまま使う
例えば、サンシャイン水族館はビルの屋上にあります。
屋根が無いため、夏は暑くて、冬は寒い。
雨が降れば濡れてしまいます。
明らかな弱点ですよね。
また、水族館というのは、一般的に海や川の近くにあります。
海辺に遊びに行き、水中の景色も見たくなって立ち寄るという流れなのだそう。
しかし、サンシャイン水族館は東京の池袋という大都会にあり、これも大きな弱点です。
一方で、池袋には若い女性がたくさんいます。
海は遠く、日焼けもしたくないという人も多いはずです。
そこで中村さんが考えたのが「天空のオアシス」というキャッチコピー。
日光と雨水がふんだんにあるため植物を育てやすく、自然の少ない都会に緑豊かなオアシスがあるというイメージが作れます。
そこに水槽があれば女性の大好きな「潤い」たっぷりのオアシスということになるのです。
郊外にある屋内の水族館では真似することのできない、弱点をそのまま武器にしたケースというわけです。
こういった「弱点をそのまま生かす」というのは、あらゆるところで使えます。
例えば、冒頭で挙げた「何をするにも慎重になり、怖がってしまう」という人であれば、綿密な検討が必要なプロジェクトの計画を立てる仕事を任せてみるという風になるのです。
制約を利用して新しい武器を生み出す
弱点そのものではなく、制約という「淘汰圧」を利用して、新しい武器を生み出すというもの。
淘汰圧というのは、環境条件や他種との競合によって生じる自然選択の作用です。
例えば、シカなどとの競争に負けて地面の草が食べられなくなったキリンのうち、首が長いものだけが高い樹木の葉っぱを食べて生き残ったというようなことです。
どうしようもない状況だからこそアイデアが生まれることがあるのです。
サンシャイン水族館で言えば、屋上にあるがために屋根を作ってはいけないという制約があります。
そこで考えられたのが頭上に水槽を作るということです。
下を通れば雨に濡れることはなく、ペンギンがすぐ上を泳ぐといった距離の近さも、屋上ならではの弱点を逆手に取った結果なのです。
普段の仕事において考えてみても、様々な制約がありますよね。
例えば、予算であったり、上司や先輩の意見であったり。
これらを制限されてしまっているとネガティブに捉えるか、制約がある中であっと驚かせてやろうと挑戦的になれるかで、結果は大きく異なるでしょう。
弱点を武器にするというのは、まさに発想の転換が大事になってくるのです。
まとめ:弱点を知ってどう生かせるかを考えてみよう!
いかがでしたでしょうか?
人それぞれ弱点は必ずあります。
しかし、見方を少し変えるだけでそれがプラスに働くことになるのです。
中村さんが飼育員をしていた頃、記憶力に自信がなく、魚の名前を覚えたり、魚を見分けることもできなかったそうです。
そこで、逆転の発想が生まれたとのこと。
「同僚たちは魚のことは何でも知っているけれど、客のことは何も知らない。魚の見分けがつかない客の立場になって考えられるのは自分だけ。」
中村さんが思う唯一無二の存在になるためのコツは次のようなことです。
それは、自分の長所をそのまま生かせる場所に行かないこと。
長所はライバルがいないところで使うのがコツなのです。
これまであまり考えたことがなかったという方は、これを機にぜひとも思考を巡らせてみてください。
弱点を知り、それを武器にして人生をより良いものにしていきましょう!
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