予言の自己成就とは

生き方

自分たちの選択には根拠がない!?

こんにちは、watanabeです。

普段、生活している中で選択する事は少なくないと思います。

「何を食べようか」「何を買おうか」

といった、日常生活での選択から

「社会のために」「みんなのために」

といった自分を含めた多くの人を考えた選択もしていると思います。

しかし、そういった自分の意見は、噂からとった意見の可能性があるのです。

そして、一見良いと思って選択していることが、結果的に悪い方向へと進んでしまうことがあるのです。

それが、ロバート・K・マートンの

‘予言の自己成就’と言う概念です。

これからの社会を生きていく上でこの概念を知っている事は、自分の考えの整理や社会の方向性を捉えるうえで重要な視点になっていきます。

では、予言の自己成就とはどのような言葉なのか、紹介していきます。

 

予言の自己成就とは

マートンは予言の自己成就(予言の自己実現とも言う)とは

「自己成就予言とは、最初の誤った状況の規定が新しい行動を呼び起こし、

その行動が当初の誤った考えを真実なものとすることである。」

少しわかりくい表現かもしれませんので、例をご紹介します。

銀行での例

「銀行資産が比較的健全な場合であっても、一度支払い不能噂がたち、相当数の預金者がそれをまことだと信ずるようになると、たちまち支払い不能に結果に陥る」

「銀行の財政状況の安定性は、一連の状況規定に依存していた。うなわち。人々が生活してゆくための経済的約束の込み入った体系が揺るぎないものでという信念に依存していた。一度預金者が状況を異なったふうに規定し、また一度彼らが約束の果たされ得る可能性について疑問を抱くに至ると、そのときはじめてこの不真実な決定の結果は十分に真実なものとなったもである。」

最初は噂であったはずの事柄が、少しづつその噂を信じる人が増えていきます。

これは、破産するという噂を信じる人が多くなることによって、銀行に預金するがいなくなり、それに伴い不払いが現実となってしまいます。

破産という噂が現実となってしまったのです。

つなり、破産の予言が成就されたことになります。

学校の成績

漫画「ドラゴン桜」でも予言の自己成就という表現がでてきます。

勉強嫌いであった生徒に対して、周囲の先生は「必ず冬に成績が急上昇する」と言い続けたことにより、冬に成績が急上昇します。

この過程で大切だったことは、勉強を継続するなかで常に「必ず成績は上げる」と、生徒本人や先生がずっと言い続けていたことです。

成績が上がるという事を「予言」し、成就したのです。

思うだけでは足りないが、行動が伴うと現実となる

ここで重要になるのは、行動が結果を決めている点です。しかも、その行動には根拠が必要ありません。

自分含め、複数の人が信じることによって、現実になっていくのです。

噂を広げること自体が行動にもなっているので、どんな些細な行動であってもだるま式に影響力を持っていくのです。

それが、最終的に現実となり、成就されたと言っても良いのではないでしょうか。

メディアの情報に注意

こうしたことから、情報の選択は重要となっていくことがわかります。

現在コロナ禍において、

テレビで情報を得る人、インターネットで情報を得る人、またはその両方でとる人がいます。

どのメディアから情報を得るかによって、コロナウィルスに対しての行動が変わります。

「コロナうウィルスは後遺症を残す」

「コロナはただのかぜ」

「マスクは必要」

「マスクは効果がない」

など、情報は分かれています。

そして、「コロナによって経済は悪くなり、多くの失業者が出る」

と言われています。

私たちの行動は、こうした発言の根拠を知らなくても、こうした情報のもとで行動しているのです。

その結果、経済が悪くように行動してしまうことになっていくのです。

どのような対策をとればいいのか

結論としては、人のいう事を鵜呑みにしないという事です。そして、疑う事を習慣にして言うことが重要です。

その際の手がかりとして

・賛成、反対の意見を両方聞く

どちらにも正義があり、論理的な考えを持っています。そのため、自分がどちら側の意見に近いのか、全く違う視点なのかを知ることは大切です。

・多数決の論理で自分の考えを変えない

多数決、民主主義的な決定は、決まり事を決める上では大切です。しかし、多数決はどこまでいっても多数決です。自分の考えを変える根拠にはならないのです。

・自分の考えも絶対ではなく、今の時点での最善策だと思う。

自分の考えは変わるものです。今までの情報ではわからなかったことが、今わかったとします。

その時には、180度考えが変わることもあると思います。そのため、自分の考えは暫定だという意識を持つと、いわゆる頭の固い人ではなくなります。

おわりに

こうして、考えてみると最終的には何を信じるかによって、人生は決まっていくのではないかと思います。

あたりまえですが、多くの人が信じる世界が社会になっています。

しかし、信じている世界がどのような噂(情報)からきているのかを、これからの時代はより考えなくてはいけません。

インターネットが普及したことで、噂も拡散しやすくなりました。

それに伴って多くの「いいね」、「リツイート」が社会を作れる現代です。

だからこそ

【予言の自己成就】

という概念を頭に入れておくことで、自分の中に本当にこれでいいのか、、という視点が生まれて

より良い選択ができるきっかけになると感じます。

watanabe

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本や映画を見ながら、価値観の更新中。1人でいることに限界を感じているので、いろんな人にお世話になりながら生きています。

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