『嫌われる勇気』自己啓発の源流「アドラー」の教えを3つに要約

史上初の快挙を成し遂げているベストセラー本
どうも9月から仕事を再開したフルザワです。
今回は日本で史上初の、ビジネス書ベストセラーで6年連続年間ランキングトップ5入りを果たしている、書籍『嫌われる勇気』を紹介します。
2020年現在では国内で200万部、世界では450万部を越える大ヒットを記録しています。
本書は心理学の三大巨頭であるアドラーの心理学を日本人カウンセラーが解説したものになります。
「幸福に生きるための考え方」について、アドラー心理学を提唱する哲人と悩みを抱えた青年の2人が対話形式で教えてくれています。
今回は、書籍の中でも特に重要なポイントを3つにまとめて紹介します。
アドラー心理学を知ることで、今までの人生に対する価値観が変わり、日々感じるストレスが軽減されるでしょう。
本書に興味を持たれた方は、URLを載せておきますので、ぜひ活字で読んでみてください。(→書籍『嫌われる勇気』はこちらから)
アドラー心理学①人は変わることができる
まず幸福に生きる前提として、「人は変われる」という考え方があります。
よく過去を原因に、行動や目的を決めてしまう場合がありますが、それは違うと述べています。
なぜなら、過去と未来は全く別だからです。
これをアドラーの「目的論」と言い、過去から行動を選択するフロイトの「原因論」を否定しています。
例えば、いじめが原因で引きこもる事や、親が離婚したから自分も離婚しやすいなどの「行動と理由」は、過去を言い訳にして現状維持を望んでいるに過ぎない、という論です。
厳しくも捉えられますが、過去を都合のいいように解釈しているだけで、勇気があれば変われると言う訳です。
過去に辛い経験や大きな失敗があったとしても、行動次第でいくらでも好転できるのです。
アドラー心理学②全ての悩みは対人関係である
本書の中でも特に重要な考え方が、人間の全ての悩みは対人関係であるという事です。
では、どうすれば解決されるのかというと、課題を分離して考えればいいのです。
つまり、大体の課題は自分に関係ないものであり、自分の課題と相手の課題を明確にするべきだというのです。
他人から認められたい承認欲求を捨て、自分の課題にのみ向き合えばいいのです。
自由に生きるには、人から嫌われる勇気を持つべきなのです。
では、他者とどんな関係を築くべきかというと、タテではなく、ヨコの対等な関係を築くべきだと言います。
その為、他者は褒めるのではなく、感謝をするべきなのです。
なぜなら、褒める行為は自然とタテの関係を作り出し、承認欲求を求める奴隷を生み出してしまうからです。
経営戦略上はいいかもしれませんが、幸福に生きる上では対等な対人関係を作るべきなのです。
アドラー心理学③幸福とは他者貢献である
最後に幸福とは他者貢献であると提唱しています。
なぜなら、他者貢献こそが1番の共同体感覚を得られるからです。
共同体感覚とは何かと言うと、仲間に貢献できている感覚のことを言います。
つまり、人は誰かの役に立つ事でしか、幸せを感じられないのです。
どんなお金持ちも仕事を続けたり、支援活動をしているのは、他者に貢献する為だと言います。
そして、他者と競争する事も否定しています。
なぜなら、競争する事は他者貢献する共同体感覚とは異なり、課題の分離が出来てない状態だからです。
他者と競争しない為には、まず自分が特別ではなく普通の人間であることを自己受容する必要があります。
そうすることで、競争意識が薄れ、他者を信頼でき、他者へ貢献できるのです。
これこそが幸福に生きる為の考え方という訳です。
『嫌われる勇気』自己啓発の源流アドラー心理学3つの教え
今回紹介したアドラー心理学3つの教えをまとめました。
アドラー心理学3つの教え
①人は変わることができる
②全ての悩みは対人関係である
③幸福とは他者貢献である
以上が『嫌われる勇気』に示されている、幸福に生きていく考え方になります。
先進国の豊かな国でありながら、幸福度の低い私たち日本人がぜひ読むべき一冊と言えるでしょう。
賞罰教育を受け、人の目を気にして生きる私たちには嫌われる勇気が足りないのかもしれません。
自由に自分の進みたい道を歩む為にも、ぜひアドラー心理学を取り入れてみて下さい。
きっと今抱えているほとんどの悩みが解消されることでしょう。
本書をきっかけにアドラー心理学に興味を持たれた方は、『アドラーの教え』という漫画本でより深く知ることができるので、ぜひご覧になってみてください。
よりアドラー心理学への関心が深まり、人生観が変わることでしょう。
「幸福に生きるための考え方」を身に付けて頂ければ幸いです。
ではまた。
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