今こそ映画館へ行こう!映画を映画館で見るべき3つの理由

コロナで大打撃を受けた映画業界
こんにちは、ライターのはまじんがーです!
今回のテーマは、「映画鑑賞」です。
多くの方がご存知の通り、映画業界はコロナによって大きな打撃を受けました。
最もコロナの影響が懸念視されていた今年の春頃は、全国的に映画館が休館。
その時期に公開が予定されていた作品は、全て公開が延期となりました。
そして、ある程度規制が緩和されて映画館の営業が再開されてからも、感染対策による入場制限などによって客足はパンデミック前に比べると落ち込んでおり、収益面で非常に苦しい状況に立たされているのが現状です。
先日アメリカで発表されたこちらの記事でも、
・ヒット作の公開延期によって大きな収益が見込めるラインナップが不足している
・中小規模の映画館が経営的に非常に危うい状況に立たされている
といったことについて言及されています。
また、ステイホーム期間中、映画館で映画を見ることができなくなったことでネット配信での映画鑑賞が広く普及し、NetflixやAmazon Prime、U-NEXTなど、動画配信サービスはこの期間に大きく登録者を伸ばしました。
オンライン配信が進み、その形が一般的になると、
「配信で見られるなら、わざわざ映画館に行って見る必要はないのでは?」
とお考えになる方も増えたのではないでしょうか。
映画館で見るとお金も割高だし、人が集まる場所に行くことで感染リスクも高まる・・・。
しかし、コロナ禍にある今だからこそ「映画館で映画を見ることの意義」について論じている方も一定数いらっしゃいます。
そこで今回の記事では、「今こそ映画館へ行こう!」をテーマとして、
・多くの方が懸念している映画館の感染症リスク対策
・映画館で映画を見ることの意義
について紹介していきます。
この記事を読むことで、ぜひ一人でも多くの方が映画館へ行く動機づけができれば幸いです。
映画館の感染症対策は?
映画館へ映画を見に行く上で懸念されているのが「感染リスク」ではないでしょうか。
特に、最も多くの方が不安視されているのが
「映画館って密閉空間で換気されてないから、感染リスクが高そう・・・」
というものだと思います。
この不安に関しては、映画館の換気対策を可視化した実証実験を公開したこちらの記事をご覧になることで解消されるかと思います。
実験結果から、「20分で空気が完全に入れ替わっている」ことが明らかになったのです。
この結果から、映画館は換気が徹底されていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
またそれ以外にも、
・ソーシャルディスタンスの確保
・検温システムの導入
・清掃・消毒の徹底
・スタッフのマスク(フェイスガード)着用
といった対策が全国の映画館で実施されています。
もちろんリスクを「ゼロ」にすることは不可能ですが、これだけの対策をしてくれているのであれば、かなり安心して映画館に行くことができるのではないでしょうか。
映画館で映画を見ることの意義
感染リスクが非常に少ないとは言っても、動画配信サービスが普及した現在においては、
「映画館へ出向かなくとも公開から少し待てばネットで見られるようになるから、映画館へ行く必要はない」
とお考えになっている方も一定数いらっしゃることと思います。
そこで、この項では「映画館で映画を見ることの意義」について3つの観点から触れていきたいと思います。
①「場」としての映画館
「映画館は”モノ”ではなく”場”を売るものであり、どうしても人は”場”を求める」
これは、東京都・立川の映画館「シネマシティ」の企画室室長・遠山武志氏がこちらの記事のインタビューにて語った一言です。
「映画に集中して浸れる、より高い質で観賞できる“場”として映画館が必要である」と遠山氏は言います。
映画館で鑑賞したときに全身から興奮がほとばしるほど感動した作品を、後にDVDやネット配信などで見てみると
「映画館で見たときほど感動しなかった・・・」
という経験をしたことはありませんか?
映画館は文字通り「映画を見るための場所」ですから、当然ながらその空間設計は「映画を見ること」に最適化されています。
そのため、映画館で映画を見た場合とそれ以外の場所で見た場合とでは、どうしても映画の世界観に入り込む感覚や没入感に差が出てしまったり、興奮や感動が別物になってしまったりしてしまうのです。
このように映画鑑賞を「最大限」楽しむためには映画館という「場」が最適なのです。
②映画館のもたらす「豊かな有限性」
「映画館というのは、画面が大きいとか音響が良いとかのスペックの問題だけに収まらず、接続過剰で不安な現代人を解放し、『豊かな有限性』をもたらしてくれる装置なのだ」
これは、映画館で映画を見ることの意義について唱えたこちらの記事で語られている一節です。
人と人、人と「モノ」とのつながりのほとんどがオンラインによってもたらされている現代社会は「接続過剰」であるとした上で、その状態は人間を不安に陥れると上記の記事では語られています。
「人間にとっては欠如が維持されている状態が必要」であると哲学者ラカンの説を借りた上で、情報が多すぎる現代社会はその「欠如」が不足しているというのです。
例えばNetflixを見ていると、一つのエピソードが終わるとすぐ次のエピソードにつなげようとしてきますし、YouTubeを見ていても一つの動画を見終わった後そのままにしていると、ほどなくして次の動画が再生されたりしますよね。
その「接続過剰」を切断する手段が映画館ということです。
映画館では映画を観る以外の行為はできません。
スマホの電源は切らねばなりませんし、暗闇で視界をスクリーン以外に向けさせないことで、外界との切断性が確保されています。
オンラインによる「接続過剰」に疲弊している方は、ぜひ映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
③4D、IMAXの興奮を得られるのは映画館だけ
近年映画の新たな楽しみ方として広まっている4DやIMAXでの鑑賞による興奮を得られるのも、映画館だけです。
・4D・・・映画に合わせたシートの動きや、風、水しぶき、ストロボライト、スモークなど様々な演出を体感できる設備
・IMAX・・・最高レベルの解像度と鮮明な明るさ、繊細な小さい音から爆発などの大音響まで臨場感あふれるサウンドで再現する映画館の上映システム
もちろん、従来と同じ楽しみ方(2D)でも十分に楽しめますが、4DやIMAXで鑑賞することによって、より深い没入感や興奮を味わうことができるのです。
直近の作品では9/18(金)に公開された、クリストファー・ノーラン監督の話題作『テネット』はIMAXでの鑑賞が推奨されており、実際に鑑賞された方々から多くの絶賛の声が上がっています(参考記事はこちら)。
コロナ禍によって、ライブやコンサート、舞台などで味わうことのできた興奮を体感できる機会が少なくなってしまいました。
そんな状況において、心を振るわせるほどの興奮や刺激を得たい方は、ぜひ4DやIMAX映画を鑑賞しに行かれてみてはいかがでしょうか。
今こそ映画館へ行こう!
以上、映画館の感染症対策と映画館で映画を見ることの意義について紹介してきました。
苦境に立たされている映画界を救うべく、俳優の役所広司さんを代表として「映画館に行こう!キャンペーン」が行われています。
このキャンペーンに参加されている方々のコメントからも、映画製作に携わる方々は強い想いを持って取り組まれていることが分かります。
そんな多くの方々の強い想いが結集された「映画」という文化を途絶えさせることなく継承させていくためにも、ぜひ今こそ映画館へ出向いてみてはいかがでしょうか。
それでは、今回の記事は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!
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