『FACTFULNESS』データを基に世界の教養を身につける

『FACTFULNESS』はどんな本?
どうも中国の歴史について研究中のフルザワです。
今回は世界で300万部も売れている大ベストセラーの『FACTFULNESS』について紹介します。
日本では2020年上半期ビジネス書ランキング1位を獲得し、今や社会人の必読書とも呼べる1冊です。
2018年に出版され、あのビルゲイツやオバマ元大統領も大絶賛しています。
本書はその名の通り、データを基に10個の思い込みから「世界の事実」を読み解く内容になっています。
特に世界の教育、環境、医療についての事実を教養として知ることができます。
堅苦しそうだなと感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、図解を基にあっと驚くような事実を知り、すらすらと読み進めたくなるような一冊です。
それもそのはずで、本書はアメリカのTED Talksでも有名な医者であり教育者の、著者ハンスロスリングさんが人生を捧げて制作したものだからです。
今回はそんな本書で紹介されている10個の思い込みを2つにまとめてご紹介します。(→『FACTFULNESS』はこちらから購入できます)
①世界情勢は全体的に向上している
皆さんは世界が先進国と途上国に分けられると聞いたことがありませんか?
しかし、この考え方はもう古いのです。
人間には分断本能という2つのグループに分けて考えるクセがあるのですが、世界人口の75%が中間層に帰属すると言います。
そして、世界人口の90%近くの人々は中間層と富裕層に属するのです。
1997年には世界の29%が貧困層と呼ばれていましたが、2017年には9%に減少しているのです。
人間には「ネガティブ本能」というマイナスに考える思考のクセがあり、データを基にすると世界を思い込みで見ていることがわかります。
またニュースなどのネガティブな情報の方が広まりやすいのもネガティブ本能で考えてしまうからだと言えます。
更に近年減少している社会問題として、核兵器、HIV感染者、死刑制度、奴隷制度、大気汚染、戦争による死者数なども挙げられます。
反対に増加し、好転している社会問題としては、電気利用率、飲料水、女性参政権、科学発見などが挙げられます。
その結果、世界の平均寿命は70歳にまで延びているという事からも、世界全体が豊かになっていることがわかります。
②情報を常にアップデートする
さて、これからの時代世界経済の中心となるのはどこのエリアでしょうか?
それは人口比率を見てみるとわかります。
世界の人口は100億人〜120億人で留まると言われていて、その時の人口比率で世界経済の中心が見えてきます。
そしてそれはどこかと言うと、アフリカとアジアだと言われています。
なぜかと言うと、2040年にはヨーロッパやアメリカの人口に対して、アフリカは2倍、アジアは5倍の比率で増えていくと予想されるからです。
貧困問題も減少し、教育も受けられる環境が整い、平均寿命も上がってきた世界で経済を左右するのは単純に人口比の差になるという訳です。
また、現在環境問題となっている二酸化炭素の排出量も発展を遂げるためには必要な物で、特定の国のせいではないと言います。
それも誰かを責めれば問題が解決するという人間の犯人探しの本能が働くからであって、思い込みに過ぎないのです。
データを基に世界の教養を身につける
今回のポイントをおさらいすると、
① 世界情勢は全体的に向上している
②情報を常にアップデートする
この2つになります。
人間には思い込みをしてしまう思考のクセがあるので、データを基に状況を把握しなければ事実はわかりません。
思考の仕組みを理解し、事実に目を向けることで世界の情勢も見えてきます。
思い込みやメディアに影響を受け過ぎずに、最新の情報をキャッチして世界の教養を身につけましょう。(→『FACTFULNESS』はこちらから購入できます)
またこのデータを基にして考える思考は私たちの生活にも役立つ場面があります。
自分の思い込みで判断するのではなく、データを基に選択すれば、より確実な決定ができるはずです。
著者のハンスロリングさんの思考をぜひ生活に生かして行きましょう。
ではまた。
この記事へのコメントはありません。