混乱の時代を生き抜くために。今こそ『7つの習慣』を実践しよう。

自分の生き方を問い直すべき時
こんにちは、ライターのはまじんがーです。
2020年初頭から感染を拡大し続けている新型コロナウイルスは、様々な側面で世界中に多大なる影響を及ぼしました。
生活スタイルが大きく変わり、それに伴い価値観が大きく変容した人もいるのではないでしょうか。
先の読めない混乱の中で、何が自分にとっての幸せなのか、何を指針にして生きていけばいいのかわからなくなってしまった方も少なからずいらっしゃると思われます。
そこで今回は、自己の生き方・人生の指針を問い直すのに最も最適な書籍、現代版聖書とも言われている大ベストセラー『7つの習慣』を取り上げます。
本書は、著者のスティーブン・R・コヴィー氏が、成功者と呼ばれる方々の文献を何百冊も分析して「成功するためにはどうすればいいか」を解き明かした一冊となっています。
本書で定義している「成功」とは、ただお金を稼ぐといった表面的なことではありません。
そうではなく、本質的に心豊かな人間になって充実した人生を(「人格主義」と呼びます)を送ることを本書では「成功」と言っています。
そのような点で本書は普遍的な成功法則を取り扱っており、世の中の価値観が如何に変容しようとも実用に耐えうる一冊となっているのです。
世の中が大きく変わった現状にあって、ぜひ『7つの習慣』を通して、自分の価値観や生き方を見つめ直してみはいかがでしょうか。
フェーズ1:私的成功
それでは、ここから7つの習慣の内容を紹介していきます。
7つの習慣は大きく3つフェーズに分かれており、この項では最初のフェーズ「私的成功(自分自身の成功)」を納めるために必要な第1〜3の習慣を紹介します。
第1の習慣:主体的である
「主体的である」とは、言い換えると「自分の人生の責任を全て自分で背負う」ということです。
例えば、自分にとって望ましくない事象が起きた時に、その原因を自分以外に求めるのではなく、「自分でどうにかできなかったか?」を考えることです。
また、この習慣を実践する際に重要な考え方は「自分が影響を及ぼせることにのみフォーカスする」ことです。
本書では「関心の輪と影響の輪」という表現が用いて説明されていますが、自分が関心を持っていることと実際に影響を及ぼせる範囲は異なります。
例えば、景気の動向や社会情勢、天変地異などは個人の力ではどうすることもできません。
そのような自分の手に及ばないことに一喜一憂するのではなく、置かれた状況の中で自分がどう立ち回るかを考えることに専念することが重要なのです。
第2の習慣:終わりを思い描くことから始める
「終わりを思い描く」とは、自分の人生のゴールを明確にすることです。
終わりを思い描くのに効果的な手法は、「自分の葬儀の参列者にどんな弔辞を語ってもらいたいか」をイメージしてみることです。
これを実践することで自分の奥深くにある価値観に触れることができます。
そのうえで、自分の人生の憲法とも言える「ミッションステートメント」を明文化するのです。
世の成功者はほぼ例外なく「ミッションステートメント」を明文化し、会社の経営方針や企業理念といった形で表現しています。
この「ミッションステートメント」を明らかにすることによって、自分の奥底にある価値観に沿った生活を送ることができるようになるのです。
第3の習慣:最優先事項を優先する
「ミッションステートメント」を定義したあとに重要なのは、日々の行動をそれに沿ったものにすることです。
そのためには、自分の時間の使い方を見直すことが必要になります。
時間の使い方は、主に以下の4つに分けることができます。
①緊急かつ重要なこと
②緊急ではないが重要なこと
③重要ではないが緊急なこと
④緊急でもないし重要でもないこと
ここで重要な考え方は、「緊急性よりも重要性を重視する」という考え方です。
世のビジネスマンのほとんどは、①かせいぜい③に時間を割いていると言われています。
つまり、緊急な要件に追われストレスフルな毎日を送っているのです。
しかし、緊急なことばかり優先して自分の人生にとって重要なことを蔑ろにしては、「ミッションステートメント」を実現することはできません。
重視すべきは、「②緊急ではないが重要なこと」です。
ぜひ今一度、自分の時間の使い方を見直してみましょう。
フェーズ2:公的成功
フェーズ1で「私的成功」を実現した後は、「自分が関わる人たちを成功に導く」ことが次なるフェーズとなります。
そんな「公的成功」を実現するための習慣、第4〜6の習慣をこの項では紹介します。
第4の習慣:Win-Winを考える
Win-Winとは、自分と相手の両者に恩恵がもたらされることです。
「自分」と「相手」、「Win」と「Lose」という観点から見ると、物事の結果に対する考え方は下記の4つに分けられます。
①Win-Win
②Win-Lose
③Lose-Win
④Lose-Lose
第4の習慣で重要なのは、「①Win-Win」の結果をもたらすことだけを行い、「①Win-Win」にならないならやらないという考え方です。
コヴィー氏は本書において、
世の中の人間たちは「②Win-Lose」か「③Lose-Win」の結果ばかり引き起こしている。
と述べています。
「②Win-Lose」とはいわゆるスポーツのような勝負事における考え方で、「自分以外の人間を蹴落とさなければ自分は成功できない」というマインドです。
対して「③Lose-Win」は、自己犠牲的な考え方で「自分はいいから・・・」といったような姿勢です。
一見美徳のようにも思えますが、自分に恩恵がもたらされない以上、いずれどこかで精神的な限界が来ます。
Win-Winを実現する上で重要なのは「世の中には常に勝者と敗者が存在するという認識を捨てる」ことです。
例えるなら、椅子取りゲームのように勝者にしか椅子が与えられていないのではなく、ゲームの参加者全員に椅子が用意されているようなイメージです。
(この考え方を、本書では「豊かさマインド」と呼んでいます)。
第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
Win-Winの重要性を理解したら、次は何が相手にとっての「Win」となるかを理解しなければなりません。
そのためには、相手に寄り添い理解に徹し、話を聞くことが重要になってきます。
話を聞く上で気をつけなければならないのが、下記に挙げているようなことはNGだということです。
<話を聞く際のNG行為>
・自分の聞きたいことだけを聞く
・よく聞きもしないで相手の話を「解釈」する
・相手に助言する
これらのことを避けた上で、非常に重要なのが相手の話にひたすら「共感」することです。
「共感」とは、「相手の気持ちを言葉にしてあげる」ことを言います。
そのためには、ただ相手の言葉を繰り返したり別の言葉に置き換えたりするだけではなく、相手の言葉や態度、仕草などから相手の気持ちを察することが必要になります。
第6の習慣:シナジーを創り出す
「シナジー」とは、「相乗効果」のことです。
言ってみれば、「1+1=2」のような結果に止まるのではなく、1+1が2にも3にもなるような関わりをしていこうということです。
シナジーを創る上で重要なのが、「違いを認める」ということです。
当然ながら自分と相手は違う人間であり、それゆえに意見が対立することは当たり前のように起こりますし、衝突することだってあるります。
衝突した時にどちらかの意見のみを取り入れようとするのではなく、違いを認めた上で「自分の意見」と「相手の意見」を取り入れて昇華させた「第3の考え」を創り出すことがシナジーを創り出すということです。
フェーズ3:再新再生
ステップ1で私的成功を納め、ステップ2で公的成功を納めた後の最後のステップは、「その成功を何度も繰り返すこと」です。
そのために必要なのが第7の習慣「刃を研ぐ」です。
第7の習慣:刃を研ぐ
刃を研ぐとは、言い換えると自分を磨くことです。
一度の成功で慢心してしまうのではなく、常に自分を磨き続けて何度も成功を納められるようにする、というのが第7の習慣の趣旨です。
具体的に磨くべき観点として、コヴィー氏は以下の4つを挙げています。
・知性
・体力
・精神
・社会性
「知性」とは、娯楽に割く時間を最小限に抑え、読書をしたり日記を書いたりすること。
「体力」とは、運動をすること。
「精神」とは、瞑想をしたり自然の中を散歩したりして自分の心を落ち着けること。
「社会性」とは、自分の大切な人とコミュニケーションをとること。
こういったアクションを通じて自分を磨き続け、私的成功と公的成功を繰り返し実現し続けること。
それが7つの習慣における最終到達地点です。
「習慣化」することが必須
以上、7つの習慣の内容を紹介してきました。
「習慣」と銘打っている通り、これらは「習慣化」しなければ成功につながることはありません。
常にこれらの内容を意識して日々を生活で実践することによってのみ、真の成功がもたらされるのです。
決して楽な道のりではありませんが、先の見通しが不透明な世の中にあっては、より原則に沿った生き方が重要になってくると思われます。
特に、社会が混乱に陥ってくると多くの人は自分以外の何かに縋りたくなるものです。
そのような状況の中でも自分の軸をぶらすことなく、自分の力で強くたくましく生きていくために、ぜひ今回紹介した「7つの習慣」を今すぐ実践してみてください。
それでは、今回の記事は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!
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