『危機の時代』伝説の投資家ジム・ロジャーズが語るコロナ後の世界

「コロナはきっかけにしか過ぎない」
どうも食欲の秋を堪能しているフルザワです。
今回は世界三大投資家の1人、伝説の投資家ジム・ロジャーズ『危機の時代』について紹介します。(→ジム・ロジャーズ著『危機の時代』はこちらから)
世界中をバイクで周り、冒険投資家とも呼ばれている彼が、本書を通じてコロナ後の世界について警告を鳴らしています。
ジム・ロジャーズは「コロナはきっかけにしか過ぎない」と述べており、これから経済危機がやって来ると予測しています。
これからの時代を生き抜くためには、ぜひ読んでおきたい一冊です。
そんな本書の内容を3章に分けて要約し、最後に私たちがとるべき行動をまとめています。
1.リーマンショック以上の危機が来る
ジム・ロジャーズは、コロナ後にリーマンショック以上の経済危機がやって来ると予測しています。
それはアメリカを始めとした、世界全体の膨大な借金が原因であるといいます。
多くの国がMMT理論(=現代貨幣理論。「財政は赤字が正常で黒字のほうが異常、むしろどんどん財政拡大すべき。低インフレ下では自国通貨建てで財政赤字を拡大させて、インフレ率を高めることができる」とする理論)を採用し、自国通貨を大量に発行していますが、それは「レストランが無料でランチを配り歩いているようなもの」であると述べています。
またコロナ以前から高級ホテルの予約が簡単に取れることなどから、経済破綻の予兆はあったといいます。
現在の世界経済は1929年の世界恐慌と類似し、最悪の場合、第三次世界大戦もあり得るというのです。
中東のイエメンは今でも戦争状態にあり、もしそこに介入すれば、世界全体の戦争に発展する可能性もあるのです。
2.西から東へ、世界の覇権国は中国に
次にこれからの世界の覇権を握るのは間違いなく中国であると断言しています。
西側諸国が覇権を握る時代から東の国々が成長を遂げるのです。
それには、中国の深圳(シンセン)と朝鮮半島が大きな鍵を握っています。
これまではGAFAが世界最先端のIT企業だと言われていましたが、これからは中国の深圳が世界の最先端になると言われています。
現在でも電気自動車のバスやタクシーが走り、ドローンを使った警備・消防・軍事などを行っているというのです。
そしてもう一つが、北朝鮮と韓国の朝鮮半島の統一です。
北朝鮮は中国への憧れを示し、韓国は歩み寄る姿勢を見せているため、在韓米軍さえいなくなれば統一される可能性が大きいというのです。
中国と朝鮮半島がより親交を深めれば、経済的にも相乗効果が見込めることは間違いないでしょう。
3.コロナ後の日本は未来がない
ジム・ロジャーズは日本に対して、全く期待が持てないと予測しています。
それはアメリカ同様、借金が膨大である事と、オリンピック、少子高齢化に原因があるといいます。
歴史から見ても、オリンピック開催国は借金を増大させてきました。
そして、少子高齢化は間違いなく国の成長を後退させます。
そのため、積極的に移民を受け入れ労働力を増やす必要があるといいます。
また、日本人個人として取るべき手段は海外移住が先決だとまで述べています。
『危機の時代』を生き抜く為に
今回の内容を振り返ると以下の3つになります。
1.リーマンショック以上の危機が来る
2.西から東へ世界の覇権国は中国
3.コロナ後の日本は未来がない
世界全体に警告を鳴らすと共に、私たち日本人にとっては大変緊張感のある内容でした。
では、これからの危機にどう対処すればいいのでしょうか。
それは自ら勉強し、情報収集をし、行動することです。
ジム・ロジャーズ自身は中国語、英語を身に付け、バランスシート、ブロックチェーン、マリファナについて勉強し、歴史、哲学、数学について探求する事が大切だと述べています。
『危機の時代』とは危険ではありますが、それだけチャンスもあるといいます。
15年周期で世界は大きく変わるため、絶望するのではなく、コツコツと知識を身につけ、チャンスの機会を掴むのです。
ピンチをチャンスに変えられるように、地に足をつけ自ら情報収集をしていきましょう。(→ジム・ロジャーズ著『危機の時代』はこちらから)
ではまた。
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