思考を停止させる3S政策との付き合い方

3S政策とは
こんにちはwatanabeです。
スポーツや映画が好きな人は多いのではないでしょうか?
人生を豊かにするスポーツや娯楽、趣味と言われている分野の発展は、戦後の影響を受けています。
それは、戦後の「3S政策」というものです。
3S政策とは、戦後GHQ(連合国軍最高司令本官総司令部)が日本を占領下にする際の基本原則として策定されました。
3Sの内容としては、
・SCREEN(映画)
・SPORTS(スポーツ)
・SEX(性)
の頭文字をとって「3S」と言われています。
この政策の目的は、日本人の思考を政治に向けないようにするためと言われ、占領下にしやすい状態にすることでした。
ただ、先述したようにこの「3S」は、人の感情を豊かに、色を作ってくれたのも事実だと感じます。
そのため、現代を生きる私たちがどのように「3S」と向きあっていくことが大切か考えていきたいと思います。
それぞれの「S」について考えていきましょう。
SCREEN(映画)
映画は、多くの人がスクリーンを見て、その話題を共有していくことで人々の興味の対象を集中させてきたと考えられます。
そのため、映画を楽しむだけでなく別の視点で見ることが必要です。
映画は映画自体にメッセージが込められています。
映像技術の進歩はありますが、それ以上に映画を通して監督が何を伝えたかったのだろうと考えることが大切です。
映画の製作者が何を伝えたいのか、その背景を考えることで娯楽としてのものでなく、社会にどう影響しているかを知ることができます。
下記のサイトでは、映画の作品と社会の関係性を見ることができます。
映画は世界を救う?根深い社会問題を扱った映画特集【社会派SFも紹介】
また、映画はさまざまなジャンルが存在しており、人の感情やテクノロジーの進化をわかりやすく伝えてくれるなど、学べることが数多くあるのです。
SPORTS(スポーツ)
戦後の代表的なスポーツは、野球や相撲、プロレスなどがあげられると思います。
スポーツは、行う本人だけではなく、見ている人も熱狂し感動を生んでいます。
しかし、その熱狂することが「3S」の中にスポーツが入ってる要因にもなっています。
テレビの普及に伴い、プロ野球がお茶の間を占めることになり、人の興味の対象が政治へと向かわない状態であったと言えます。
また、現代のスポーツはお金との関係により、熱狂を生み出されている環境にもなっています。
プロスポーツはビジネスのため、お金が動く前提となっています。しかし、アマチュアスポーツの祭典であるオリンピックもお金で動くようになっているようです。
作家である本間 龍氏がオリンピックについて記事にしています。↓
お金をかけるということは、多くの人を引き付ける必要があります。
そのため、多くの人が影響を受けるような宣伝をしているケースが多いのです。
スポーツを個人で楽しむのは良いことですが、スポーツの背景に、利権や興味の誘導がある事も知っている必要があります。
SEX(性)
性は人の3大欲求である
「食欲」「睡眠欲」「性欲」
に含まれているため、より感情が動きやすいものと言えるでしょう。
いわゆる性産業が現在でもあるように、社会では文化となっています。
また、「恋愛」というジャンルや、「アイドル」といった異性を意識するコンテンツも現在でも多くの人の興味を引いています。
人の本能の部分を刺激する分野は、人を感情的にし考える力を失わせていくと言われています。
そのため、恋は盲目というように、通常とは違う判断をしてしまうのではないでしょうか。
また、この性産業は新しいメディアの浸透にも重要な役割をしています。
VHSやDVDのような新しい媒体の普及を促していました。
これからも、アダルトコンテンツの影響と技術の普及は離せない環境になっていくと感じます。
テクノロジー発展はアダルト産業から? 仮想通貨決済へ移行する風俗業界
上記のことからも、人に与える影響は大きく、人の興味を引くには十分であることがわかります。
3Sの影響でみんな同じ思考に
3Sの影響のポイントとして、同じ対象を見ることで、同じ思考になっていく可能性があげられます。
スポーツ選手や女優や俳優、理想の生活が人々の共通の理想になっていきます。
そうすると、
「あの人みたいになりたい」
「あんな生活をしたい」
など多くの人が似たような考えをしていくようになっていきます。
そうして、多くの時間を費やしてもらうことが3Sの狙いになっていくのでしょう。
しかも今はスマートホンによってこうしたコンテンツへ手軽に接続できるため、より注意することが必要になっていきます。
3Sとどう付き合っていくか
僕自身は3S自体を否定している訳ではありません。
サッカーが好きなので、好きなチームの勝敗で一喜一憂しますし、映画もグラビアも見ます。
ただ、大切なのは距離を置くことが大切だと思います。
しかし、3Sというのは感情を動かすので、距離感を置くことが難しい部分でもあります。
感情を抑えて、3Sのコンテンツを距離を持って楽しむため、僕は2点やっておくと良いと思うことがあります。
・活字を読む習慣をつける
・物事のルーツを調べる
ということです。
活字は感情的な脳から、論理的な脳への使い方を促します。
そのため、感情的になった頭では判断できないことも、より良い判断ができるようになります。
また、ルーツを調べることも大切です。僕は以前、そもそも3S政策の概念を知らなかったです。
しかし、この政策を知ったことで、人々の娯楽の裏(ルーツ)には知らないことが多いのではと感じるようになりました。
自分の興味の対象がどのような背景があることを知ることで、好きだけど適度な距離感をもてます。
そうすると、熱狂している人々の中で、違った視点を持ちながら楽しむことができるのできるようになっていきます。
おわりに
戦後、「黒澤明」、「長嶋茂雄」、「山口百恵」さんなどの多くのスターが誕生しました。
その方々や文化から、多くのことを学び、人生に刺激を与えてくれだと思います。
しかし、その背景には人々の興味を統一するという目的も存在しているのです。
そのため、社会の動向にアンテナを張りながら、楽しむことが重要になっていくのではないでしょうか。
参考図書
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