若いうちから知っておきたい!日本酒を上手に買うためのポイントとは?

日本酒の消費量は右肩下がり?
こんにちは!
ライターのshimodaです。
年が明け、新たな一年が始まりました。
縁起よく一年をスタートさせるために、“祝い酒”と称して日本酒を飲まれる方もいるのではないでしょうか。
普段はあまり飲まない人でも、ちょっと試してみようかなと挑戦するには良い機会です。
国税庁のホームページで公開されている「酒レポート」によると、日本酒の消費量は昭和48年(1973年)のピーク時から減少が止まらず、平成30年(2018年)には3割以下にまで落ち込んでいるのです。
出典:国税庁
その一方で、ここ数年日本酒は銘柄が増えて、味わいも豊かになり、男性ファンだけでなく女性ファンも増えてきています。
『ビジネスエリートが知っている 教養としての日本酒』という本の著者である友田晶子氏は、次のように言っています。
「日本酒は、“酔うために飲むもの”ではなく、“純粋に味わうもの”となり、日本酒を楽しみたいというニーズは高まっている」
純粋に楽しむのはもちろんのこと、ビジネスにおいても酒を交えた交流は欠かせません。
特に、上司や先輩、お得意様など、年配の方々に日本酒好きは多くいますから、知識として取り入れておくだけで、関わる人の層が厚くなり、仕事の幅が広がったりなんてことにも繋がる可能性は高いですよね。
より深く知ってもっとお酒を楽しみたい方、お酒を通じて年上のビジネスパートナーとより親しくなりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
日本酒を上手に買うためのポイント
日本酒は気に入った銘柄を楽しみ続けるのも幸せなひとときではありますが、どうせなら、いろんな種類を味わってみたいですよね。
中には、ラベルのデザインだけで選ぶ“ジャケ買い”をするという方もいますが、外観だけでは中身が想像しにくいですし、自分の好みに合うかどうかも分かりません。
でも、安心してください。
デパートや酒店には、専門知識と資格を持ったスタッフがいるのです。
スタッフの知識を借りない手はありませんよね。
この時に重要なのが、どれだけ上手に自分の希望を伝えるかということです。
伝える力が足りないと、スタッフも想像で選ぶしかなく、本当に欲しいものが手に入らないということになりかねません。
では、自分が希望する好みのお酒を手に入れるために必要なポイントをご紹介していきます。
ポイント①どんな目的で購入したいか伝える
まず、伝えなくてはいけないのが、日本酒を何のために購入するのかということです。
自宅用として1人で飲むのか、家族と飲むのか、あるいは友人との集まりで飲むのか。
もしくは、贈り物として普段お世話になっている人へ贈るものなのか、結婚祝いや還暦祝いなどめでたい場面で贈るものなのか。
そういった目的を明確に伝えるようにしましょう。
より具体的に伝えることで、そのシーンにふさわしい銘柄を選んでもらえます。
日本酒は味を楽しむのはもちろんですが、ラベルに書かれている文字や絵など、デザインも楽しむことができます。
何気ないこだわりだったり、贈り物であればその相手を想ってデザインを選ぶのは大変ワクワクするものです。
目的をきちんと伝えることで、選択肢を絞ることができ、より良いものを買うことに繋がります。
ポイント②希望する味わいを伝える
自分が欲しい味わいを伝えるというのはなかなか難しいものです。
例えば、日本酒の味わいを表現する言葉として「辛口」があります。
ただ、日本酒の辛口、甘口の判断は難しく、「辛口」と表示されていたとしても、それが好みのちょうど良い辛口とは限りません。
スタッフの方が辛口だと思っているものでも、あなたからしてみたらそんなに辛口に感じないということがあり得るのです。
日本酒はお米でできており、噛めば噛むほど甘味が出ると言われるお米ですから、少なからず甘味成分も含まれています。
日本酒には、味わいを表す指標として「日本酒度」と「酸度」というものがあります。
簡単に説明すると次の通りです。
「日本酒度」・・・日本酒の辛口・甘口の度合いを示す数値。+であるほど辛く、−であるほど甘いとされている。
「酸度」・・・・・日本酒の酸味や旨味を示す数値。数値が高いほど濃厚辛口、低いほど淡麗甘口であるとされている。
出典:日本酒の味わいをイメージしよう!日本酒度と酸度について(KURAND)
もちろん、人の味覚はそれぞれ違うので、数値で表したからといっても100%完璧なわけではありませんが、日本酒を選ぶ基準として参考になると思います。
ポイント③どんなシーンで飲むのかを伝える
これは、いつ、どこで、誰が飲むのかということです。
例えば、「休日に自宅で家族みんなで飲む」というシチュエーションであれば、家族構成や年齢、どんな場で、どのような食事と共に飲むのかという情報を詳しく伝えるようにしましょう。
「年末に気の知れた仲間と友人宅で」「クリスマスに恋人と2人で」「お世話になった日本酒好きのお得意様にお歳暮として」「親戚と元旦のお屠蘇として」など、それぞれの場面、一緒にいる人や飲み方が明確になることで、料理や雰囲気に合うものを選んでくれるのです。
日本酒通の人がいるなら、そのお酒に使われているお米の話や作られた背景なども併せて教えてもらうことで、話を広げることができ、場を盛り上げることもできますね。
その場を具体的にイメージできるからこそ、最適なお酒を選べるというわけです。
ポイント④予算を明確に伝える
そして最後に予算です。
これは大切な要素の一つです。
予算を超えてしまったがために、そのことを気にしすぎてお酒自体を楽しめなかったなんてことになってはもったいないです。
日本酒にあまり詳しくない人たちの集まりで、あまりにも高価なお酒を買っていってもいまいちその価値が伝わらないなんていうことにもなり得ます。
逆に、日本酒通の人に贈るものなのに、予算が低くてありきたりなものになってしまったというのも悲しいものです。
人や場に合わせた金額設定も大事ですよね。
もし迷うようであれば、その部分も含めてプロのスタッフに相談するのが良いかと思います。
まとめ:ポイントを意識して場と人に合った日本酒を考えてみましょう!
いかがでしたでしょうか。
今回は、日本酒を上手に買うためのポイントについて紹介してきました。
改めてまとめておきます。
①どんな目的で購入したいか伝える
②希望する味わいを伝える
③どんなシーンで飲むかを伝える
④予算を明確に伝える
自分で楽しむ分にはまだ良いですが、お酒をプレゼントするというのは難しいものですよね。
贈る相手を思い、時間を費やしたのに、相手の好みとは異なるものを贈ってしまうという怖さもあります。
お酒を贈る場合、気持ちも一緒に伝わるように手紙やメッセージを添えるのが良いでしょう。
そのお酒の美味しい飲み方やなぜそれを選んだのかなど、相手を思う気持ちが伝われば最高ですね。
もちろん、贈るだけではなく、一緒に飲みに行く場合でも今回のポイントを抑えておくことは有効です。
特に、年上の上司と飲みに行くような機会があれば、お酒の知識から会話が弾み、親しくなるチャンスでもあります。
お酒を通した様々な交流にも役立てていただければと思います。
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