「思いを言葉にする力」を身につける3つの方法とは?

「思いを言葉にする力」、持っていますか?
こんにちは、ライターのはまじんがーです。
「考えても考えても、言葉にまとめられない」
「とっさに何か聞かれると、頭が真っ白になる」
「自分の感想や意見を言葉にすることができない」
今回の記事は、このようなお悩みをお持ちの方のために書きました。
仕事でもプライベートでも、話をする時や文章を書く時に「思いを言葉にする」という行為は避けて通ることはできません。
同世代の友人とだけ接していれば「思いを言葉にする」ことの難しさを感じることは少ないでしょう。
しかし、仕事では立場も年齢も経験も価値観も何もかもが自分とは異なる人たちと、会議、商談、プレゼン、レポート、企画書、報告・連絡・相談など、さまざまな場面で”言葉”を介したやりとりをする必要性が生じます。
そこで何よりも大切なのが、「思いを言葉にする力」なのです。
仕事では、自分の考えをアウトプットできなければ評価されることは決してありません。
「思いを言葉にする力」があれば、あらゆる場面で自信を持って自分を表現できるようになります。
それによって、仕事で自分の存在感を発揮して影響力を持つ存在になれたり、プライベートでも魅力的な人だと周囲から思われることも増えるでしょう。
今回の記事では、「思いを言葉にする」ことに関する下記の3つの悩みの解決法をそれぞれ紹介していきます。
悩み1. 言葉が思いつかない
悩み2. 表現力に乏しい
悩み3. 単語は思いつくが、文章にできない
また、本記事の執筆にあたって博報堂のスピーチライターである、ひきたよしあきさんの著書『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』を参考にしました。
興味のある方はぜひこちらもご覧になってみてください。
それでは、本記事で「思いを言葉にする力」を身につけていきましょう!
悩み1. 言葉が思いつかない【解決法:名前を言うトレーニング】
1つ目は、なかなか言葉が思いつかないという悩みの解決法です。
会議などで何か発言する、あるいは文章を書こうという時に言葉がパッと出てこない経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
この原因、実はボキャブラリーがないことではありません。
知識として脳の中に言葉は入っているけれど、それが引き出せる状態になっていないことが真の原因です。
この状態を、書籍の中では「言葉が湿っている」と表現しています。
なので、解決策は「言葉が湿っている」状態を脱して、「言葉の花火を打ち上げる」こと。
具体的な方法として有効なのが、「30秒で、ものの名前を10個言うトレーニング」です。
たとえば、以下のようなトレーニングです。
「30秒で、花の名前を10個言う」
「30秒で、ヨーロッパの10都市の名前を言う」
「30秒で、売れている小説家の名前を10人言う」
このように短い時間の中でものの名前がパッと浮かぶトレーニングを続けることで、湿ってなかなか火がつかなかった言葉の花火が、脳みその中でバンバン上がるようになります。
「言葉が思いつかない」悩みをお持ちの方は、ぜひ試してみてください。
悩み2. 表現力に乏しい【解決法:形容詞を使わない】
続いては、いつも同じ言葉を使ってしまい、表現に幅がないという悩みの解決策です。
たとえば、何か感想を求められたときに「やばい」「すごい」「おもしろい」みたいな表現しか出てこない、という人が当てはまります。
若者に多いと言われがちな特徴でもあります。
解決するためのポイントは、「形容詞に逃げない」ことです。
上記の具体例「やばい」「すごい」「おもしろい」は全て形容詞です。
このように、表現が乏しい人は形容詞だけで自分の思ったことを表現してしまう癖があります。
では、形容詞を使わずに表現するためにはどうすればいいのでしょうか。
書籍では、3つのコツが紹介されています。
①五感を使って表現する(例:鳥肌が立った、髪の毛が逆立つかと思った、等)
②自分以外の人の様子を交えて表現する(例:一緒に映画を見ていた彼女はずっと目をつぶっていた)
③自分の過去や思い出の中から探してくる(例:私が過去に見た映画の中でも3本の指に入る怖さ)
ぜひ、今日から「形容詞を使わない」と決めてみてください。
悩み3. 単語は思いつくが、文章にできない【解決法:実況中継する】
最後に紹介するのは、単語は思い浮かぶけれど文章にできないという悩みの解決策です。
「”点”が”線”にならない」と表現することもできますね。
悩み1で紹介したトレーニングを行なって言葉が出てくるようになった人が次に直面する課題とも言えます。
実はこの悩みも、とあるトレーニングによって解決することができます。
そのトレーニング法とは、「実況中継」です。
「実況中継」と聞くと、スポーツなどでアナウンサーが行うものをイメージすると思います。
アナウンサーがやっているように、自分で状況を実況してみるのです。
実況する対象は何でも構いません。
例えば電車に乗ったときに窓に映る景色を実況してみると以下のようになります。
「夕方です。屋根が見えます。たくさんあります。茶色が多いです」
このようなものでも全然構いません。
なぜならこれでも立派な「文章」になっているからです。
文章を作る力は、このように日常生活の何気ないところで鍛えていくことができるのです。
今までぼんやりと眺めていた景色や風景を、ぜひ実況中継してみましょう。
「言葉が湿りがち」だからこそトレーニングが重要
以上、今回は言葉や文章に関する3つの悩みに対して解決策を紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
・言葉が思いつかない:30秒で、ものの名前を10個言うトレーニング
・表現力に乏しい:形容詞を使わない
・文章にできない:実況中継のトレーニング
昨今は、新型コロナウイルスの影響で対面コミュニケーションの機会が減り「言葉が湿りがち」な状況にあります。
今回ご紹介したトレーニングを実践することで、普段から「言葉の花火」が打ち上がる状態にしておきましょう。
私自身、在宅勤務が主体となり会話の機会が極端に減ったので、いざ人と話そうとするとなかなか言葉が出てこない、という状況に陥っていました。
しかし、今回紹介したトレーニング方法を用いることで幾分改善されたように感じています。
なので、みなさんもぜひ普段の生活で実践してみてください。
また「思いを言葉にする力」を身につける方法をより深く学びたい方は、ぜひ今回参考にした書籍『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』もお読みになってみてください。
それでは、今回の記事は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!
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