20代でもリスクは高い?若い女性に増えてきている子宮頸がんについて知ろう

健康

20〜30代女性に増えている子宮がん

みなさん、こんにちは!じゆです。

突然ですが、日本の死因順位を知っていますか?

厚生労働省が発表している人口動態統計(2019年)では、悪性新生物がトップで、次いで心疾患、脳血管疾患となっています。
一番多い原因はがんである悪性新生物であるということを知らないという方は、ほとんどいないのではないでしょうか。

それでは、年齢別にみるとどうでしょうか?

20代だけでみると、自殺が約49%と最も多く、次いで不慮の事故が約16%、悪性新生物が8.5%となっており、20代でのがんは10%未満と少ないという印象を受けます。

しかし近年、20〜30代女性の子宮がんの罹患率、死亡率ともに増えてきているといわれており、全国の子宮がん罹患率を年齢別にグラフ化してみると、若年化してきているのがわかります。

今回は、子宮がんについてお話していきます。

子宮がんとは

子宮がんとは、子宮にできるがんであり、がんができる部位によって子宮体がん子宮頸がんの2種類に分けられます。

 

子宮の入り口部分である子宮頚部に発症するがんを子宮頸がん、子宮の内側にある子宮内膜から発症するがんを子宮体がんといいます。

女性なら誰がなっても不思議ではない子宮頸がん

子宮がんといっても、がんが発症する部位によって、子宮頸がんと子宮体がんに分けられます。
20歳〜34歳の罹患率をみてみると、子宮体がんが11.5%に対し、子宮頸がんは31.3%となっており、子宮頸がんは20〜30代女性で発症するすべてのがんのなかで発症率がもっとも高いとされています。

子宮体がん、子宮頸がんの罹患率をグラフでみてみると、子宮頸がんは20代で一気に高くなっていることがわかります。

 

子宮頸がんんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。
HPVは性交渉によって感染し、すべての女性の約80%が生涯のうちに一度は感染するといわれています。ただ、感染してもほとんどは自然に排除されます。

しかし、中にはHPVがとどまることがあり、数年〜数十年感染した状態が続くと、徐々にがんを引き起こしてしまう可能性があるのです。

子宮頸がんを発症すると

子宮頸がんは、初期症状がないことがほとんどであるため、気づくことが難しい病気です。
進行してくると、下記のような症状がでてきます。

  • 不正性器出血
  • 性交後の出血
  • おりものの異常
  • 下腹部、腰の痛み

子宮頸がんの治療

芸能人ががんを罹患したというニュースで、”ステージ”という言葉を聞いたことはありませんか?

ステージ(病期)は、がんがどのくらい広がっているかということを示すものです。
子宮頸がんは、がん細胞が子宮内膜にとどまっている0期から、子宮の周りの臓器や他の臓器にまで転移があるIV期まであり、それぞれの段階で治療が異なります。

治療方法には手術放射線治療抗がん剤の3つの方法がありますが、がんの進行具合に加え、年齢、そして合併症などを考慮して決定されます。

初期では、子宮頸部の一部を切り取る手術が適応となります。これは子宮を摘出しないため、術後の妊娠や出産も可能となります。しかし、進行したものであると子宮を摘出しなければならず、妊娠できなくなる可能性があります。

また、状態によっては手術だけでなく、放射線治療や抗がん剤を併用することもあります。
そうすると、定期的に通院や入院をしたりしなければなりません。

前述にもあるように、子宮頸がんは進行してからでないと症状がでてきません。そして進行具合によっては、将来妊娠、出産ができなくなる可能性があります。
そのため、症状がない段階での検査が重要となるのです。

がんの早期発見のために

子宮頸がんを早期発見するために、子宮がん検診があります。
厚生労働省のがん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針では、子宮がん検診は20歳以上の女性を対象に2年に1回受けるよう積極的に勧奨されています。

子宮がん検診では、主に子宮頸がんを調べますが、問診や診察により医師が必要と認めた場合、子宮体がんの検査も実施されます。この場合、本人の同意が必要となります。

検診にかかる費用

がん検診は自費なり、費用は10,000円前後かかります。
しかし、各市町村が健康増進法に基づきがん検診を実施しており、費用を公費で負担しているため、一部自己負担で受けることができます。

各市町村によって自己負担額は異なりますが、1,000円前後となります。対象となる方には、市町村から通知や案内がありますが、ホームページなどで確認してみるのもいいでしょう。

例として、新宿区の公式ホームページをみてみると、対象者や自己負担額、そして受診の流れについても説明があるので、参考にしてみてください。(→新宿区公式ホームページはこちら

子宮がんは予防できる?!

子宮がんは、唯一ワクチンで予防することができます

子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染であるとお話しましたが、HPVワクチンを接種することで、感染を予防することができるとされています。

予防接種法に基づく日本の予防接種スケジュールでは、中学1年生となる年度に3回接種をするようになっています。
定期接種として受けることも可能ではありますが、任意での接種なので受けていない方もいるのではないでしょうか。

成人女性が接種しても効果ある?

すでにHPVに感染している可能性のある成人女性でも、ワクチン接種をすれば子宮頸がんの予防に一定の効果が見込めるといわれています。この場合、自費になりますが、発症のリスクが高い20歳前後〜30代の女性にとってワクチン接種をすることは意味があるといえるでしょう。

定期的に検診を受けて自分のからだと向き合おう

がんというと、20代の若者には関係ないように思います。
私も、自分にはまだまだ関係ないと思っていました。しかし私の周りの20代の方でも「がんではないけれど検診で引っかかり、定期的に通院している」「症状はなかったが、検診で異常があった」など聞くことがあり、他人事ではないんだと思うようになりました。

子宮頸がんは20代でも発症のリスクはあり、発見が遅くなるとがんが進行するだけでなく、他の臓器に転移したり、将来妊娠、出産できなくなる可能性があります。

症状がないからこそ、定期的に子宮がん検診を受けることをおすすめします。

参考:厚生労働省:死因順位(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数(人口10万対)・構成割合
   がんの統計’19:[国立がんセンター がん登録・統計]
   厚生労働省:がん検診
   予防接種スケジュール|国立感染症研究所
   HPVワクチンQ&A|厚生労働省
   子宮頸がんは防げるがん。発症原因を知り正しい知識で予防と早期発見を!|乳癌・子宮癌・卵巣癌の治療|「がん治療」新時代
   子宮がん検診|がん検診|公益財団法人東京都予防医学協会

 

じゆ

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日本最西端のしま出身。 地元でナースとして5年働き、「あ、都会行こう。」と軽いノリで上京。 ナースの経験を活かし、健康面について主にお伝えしていきます。いつ...

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