【1分でわかる】児童文学・小説『モモ』時間に追われる大人たち(まとめ・要約・ネタバレ)

どうもようやく学生生活を終了したフルザワです。
今回は時間の大切さを教えてくれる児童文学『モモ』について紹介します。(→児童文学『モモ』はこちらから)
仕事に追われ、時間に追われている方にはぜひ一度読んで頂きたい作品です。
ー目次ー
1.児童文学『モモ』のあらすじ
2.時間貯蓄銀行と灰色の男たち
3.時を司る者マイスター・ホラ
4.人生とは限りのある尊い時間
本作は1974年にドイツで発行され、日本では世界で2番目に多く読まれていると言われています。
時間をテーマにした内容は現代社会にも当てはまる点が多く、時間とはなんなのか改めて考えさせられます。
では、あらすじから見ていきましょう。
1.児童文学『モモ』のあらすじ
本作の主人公は郊外に住む不思議な少女の「モモ」です。
親がおらず貧しかったモモですが、人の話を人一倍真剣に聞くことができる力があり、街の人達の心の拠り所でした。
街の人と仲良く暮らしていたモモですが、ある日街の人たちがモモの元を訪れなくなります。
その原因は「灰色の男たち」と呼ばれる、街の人たちの時間を奪うものが現れたからです。
モモは街の人たちの時間を取り返すため、灰色の男達に立ち向かうのでした。
2.時間貯蓄銀行と灰色の男たち
灰色の男たちは人の時間を銀行に預かるという仕事を生業としていました。
なぜなら、灰色の男たちは人の時間が生命維持に必要だったからです。
街の大人たちは時間を預けると将来幸せな暮らしができると唆され、時間銀行に時間を貯蓄していたのです。
しかし、その時間は灰色の男たちが消費していたというわけです。
街の人たちは平凡な毎日から多忙な毎日へと変わり、効率良く働くことで幸せになれると信じるのでした。
3.時を司る者マイスター・ホラ
取り残されたモモでしたが、そんなモモの前に1匹のが亀が現れます。
亀は人々に時間を分け与えている、時を司る者「マイスター・ホラ」の居る「時間の源の空間」にモモを案内します。
世界の状況を知りマイスター・ホラは、モモに時間とは何かを説くのです。
その空間には時間の花を咲かせる振り子があり、振り子が通ると花は咲いて枯れてを繰り返します。
モモは咲いては枯れる花を見て、命とは限りのある尊い命であることに気付きます。
そして、モモは灰色の男たちから街の人たちの時間を取り戻しに行くのでした。
4.人生とは限りのある尊い時間
この結末が気になる方は、ぜひ本書をご覧頂ければ幸いです。(→児童文学『モモ』はこちらから)
本作のメインテーマは時間の尊さであり、人生の儚く美しい様であると言えます。
作中では「死は怖くないものである」とマイスター・ホラが述べており、人生とは時間であることを描いています。
また、作者のあとがきには将来同じようなことが起こるかもしれないと述べています。
過去や未来に生きるだけではなく、今この瞬間が大事であることを教えてくれるそんな一冊です。
ぜひ本書を参考に生き方を見つめ直して見てはいかがでしょうか。
ではまた。
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