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「頭の良さ」とは何か?書籍『地頭力を鍛える』で時代に求められる思考力を身につける

地頭力を鍛える
勉強

「頭の良さ」の定義とは?

「知識がある=頭が良い」?

こんにちは、はまじんがーです!

今回は「地頭力」がテーマです。

みなさんは、頭の良い人ってどんな人だと思いますか?
また、「頭の良さ」とは何かを明確に説明できますか?

細谷功さんの著書『地頭力を鍛える』によると、頭の良さには3種類あると言われています。

・知識力
・対人感性力
・地頭力

この3種類のうち、従来の日本教育では「知識力」に重点が置かれてきました。
また、知識が豊富で物知りな人が「頭が良い」と形容される場面を今でもテレビやメディアで多く見かけます。

しかしながら、現代社会では「知識型」の頭の良さは徐々に価値を失ってきていています
なぜなら、知識はネットですぐに調べられるようになったからです。

また、知識量という観点で見れば、人間はどうやってもコンピュータには勝てません。
どんなに知識を入れようと、人間の脳は忘れるようにできています。
一方コンピュータは、意図的に消そうとしない限り半永久的にデータを保持しておくことが可能です。

つまり、物知りなだけの人間はその有用性をコンピュータに奪われてしまうというわけです。

「地頭力」が求められる時代になった

では、今の時代に求められる頭の良さとは何でしょうか。
それが、「地頭力」です。

地頭力とは、一言でいえば「考える力」です。
学校の教科で言うと、社会のような暗記科目ではなく、数学のように自ら思考して答えを導く科目で主に使われる力です。

誰もが知識を簡単に得られるようになったからこそ、地頭力の有無が市場価値を大きく分ける要素になっています。

地頭力があれば、得た知識を最大限に活用してどんどん結果を出していくことができます。
逆に地頭力がないと、情報の波に溺れてしまうばかりか、情報の信憑性を自分で判断できず自らを貶めてしまうことにもなりかねません。

こうした地頭力の有無で二極化する傾向を、細谷さんは「ジアタマデバイド」と表現しています。

これからの世の中でより一層求められる地頭力を身につけるべく、今回の記事では、前述した書籍『地頭力を鍛える』を参考に、地頭力を構成する3つの要素について紹介します

「頭の良さを身につけて市場価値を高めたい!」
「AIに仕事を奪われないスキルを身につけたい!」
「仕事の生産性を高めたい!」

という方は、ぜひ続きをお読みになってみてください。

それではいきましょう!

地頭力の要素① 仮説思考

逆算

地頭力の構成要素、1つ目は仮説思考です。

仮説思考とは、結論から考える力です。
結論から逆算して考えることで、最短距離で目標に到達することが可能になります。

逆に仮説を立てずに思考を進めることは、例えるなら目的地を決めずに旅に出るようなものです。
目的地が決まるからこそ、プロセスとして何が必要になるかが見えてきます。

例えば「製品Aの売上を上げるにはどうすれば良いか?」という問いに答えを出したい場合。
仮説思考をしない人は、手始めにいろいろなデータを集めたくなる衝動に駆られます。

しかし、仮説思考をする人はそこをぐっと堪えて、データを集める前に仮説を立てます

「生産量が少ないので生産ラインの改善が必要」
「知名度が低いのでネット広告で新規顧客の獲得が必要」

こういった仮説を立てるからこそ、

・本当に生産量が少ないのか? → 生産量のデータを調べる
・知名度が低いのは本当か? → 製品の知名度が分かるデータを調べる

といったように、明確な意図を持ってデータを調べることができるようになります。

意図を持たずにデータを調べ出すと、途中で調べることそのものが目的になってしまい、「あれ、今何を調べてるんだっけ?」と言うことになりかねません。

常に目的地を見据えて道に迷わず効率的に進んでいくために、仮説思考は非常に重要なのです。

地頭力の要素② フレームワーク思考

フレームワーク

地頭力の構成要素、2つ目はフレームワーク思考です。
フレームワーク思考とは、言い換えると「全体から考える力」です。

フレームワークが重要な理由は、主に下記の2点です。

・思考の抜け漏れがなくなる
・自分の現在地がわかる

「仮説思考」の項では仮説を「目的地」に例えましたが、フレームワークとは例えるなら「地図」のようなものです。
地図があるからこそ目的地までの道筋が分かりますし、道中で現在地を確認することができます。

「フレームワーク」と聞いてマーケティング用語の「3C」や「4P」などを思い出す方もいらっしゃるかもしれません。
注意が必要なのは、フレームワーク思考とは既存のフレームワークに当てはめて考えることのみを指すわけではないということです。

変化が激しく未知の課題が次々と現れる時代においては、既存のフレームワークがもはや実態にそぐわないケースも多々あります。
そうした状況で必要になるのは、自分でフレームワークを導き出す力です。

大企業などでは多くの仕事がプロセス化・手順化されていますが、それでうまく回るのは「基本的には同じ仕事の繰り返し」だからです。
全く経験のない仕事に取り組む時や、既存の手順では通用しない時は、自分で新たにプロセスを考える必要があります。

・どうすれば必要条件を抜けもれなく満たした上で、目的を達成できるのか?
・どんな切り口でプロセスを分割すればよいのか?

こういったことを考えるのが、フレームワーク思考です。
他人のレールに乗って目的地に連れて行ってもらうのではなく、自分でレールを創る能力が求められているのです。

地頭力の要素③ 抽象化・具体化思考

考える

地頭力の構成要素、3つ目は抽象化・具体化思考です。
抽象化と具体化の重要性については以前の記事でも解説していますので、よければそちらもご覧ください。

抽象化と具体化には様々な側面があるのですが、ここでは

・抽象化:「単純に」考えること
・具体化:「詳細に」考えること

であると捉えていただければと思います。

ここまでの説明で、

仮説思考:目的地から考えること
フレームワーク思考:地図を自分で描くこと

と表現してきましたが、抽象化・具体化とは描いた地図を適切にズームアウト/ズームインすることと言うこともできます。

例えばGoogleマップなどの地図アプリを使う時、目的に合わせて適度に拡大・縮小を行うと思います。
とある海外の国の大体の位置を確認したい場合と、家から最寄り駅までの道順を確認したい場合とではマップのズームレベルは全く異なるはずです。

同じように、仕事においても状況に応じて適切にズームレベルを調整する必要があります。
ズームレベルの調整を誤ると、非効率なプロセスを踏んでしまったり、逆に作業が抜け漏れたりしてしまうのです。

たとえば大企業などでは職務やプロセスや細分化されすぎて全体像が把握しづらかったり、非効率なプロセスが蔓延している傾向が強いです。
逆にベンチャーやスタートアップなどでは、職務やプロセスが曖昧(ざっくり)すぎるであるが故に、各人の仕事の役割が明確でなかったり、作業に抜け漏れが生じたりしがちです。

前者の大企業の例ではもう少しズームアウトして単純化、逆に後者のベンチャーの例ではもう少しズームインして詳細化する必要があるというわけですね。

ズームアウト(単純化)とズームイン(詳細化)という2つの行為を状況に応じて適切なレベル感で行うことのできる力、それが抽象化・具体化能力なのです。

人を動かすには対人感性力も必要

コミュニケーション

以上、今回の記事では地頭力を構成する3つの要素について紹介してきました。

ここで、本記事の冒頭で述べた3種類の頭の良さのについて振りかえってみます。

・知識
・対人感性力
・地頭力

「知識の重要性が下がって地頭力が重要になるのは分かったけど、対人感性力についてはどうなの?

という疑問を抱いた方は、いませんか?
実は対人感性力も、地頭力と並んで非常に重要な力です。

地頭力とは、言ってみれば論理的思考力です。
しかしながら、人は論理では動きません

論理ではなく「感情」で意思決定をするのが人間というもの。
論理的に正しいことを言うだけでは人を動かすことはできないのです。

そして、人の「感情」に訴えかける力、それこそが「対人感性力」になります。
「地頭力」と「対人感性力」、この2つの軸を持ち合わせている人間が、真に市場価値の高い人材というわけです。

どちらかに偏らせることなく、双方に重きを置いて日々の仕事や自身のスキルアップに励んでいただけたらと思います。そのうえで、地頭力についてより深く学びたい人は書籍『地頭力を鍛える』をぜひお読みになってみてください。

それでは、今回の記事は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!

はまじんがー

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業界最大手大規模システムのアーキテクトに携わっています。趣味は読書、映画、野球観戦、広島育ちのカープファン。好きな音楽はAcid Black Cherry、...

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