【生き方】数学者ラッセルの論理的思考による哲学書『幸福論』(要約・まとめ)

幸福論
キャリア

どうも音楽を聴いている時に幸福を感じるフルザワです。

あなたが幸せを感じる瞬間はいつでしょうか?

・仕事で結果を残せた時
・欲しいものを手にした時
・家族と食事をしている時
・友人や恋人と遊んでいる時

人それぞれ幸福を感じる瞬間は違いますが、多くの人が共通して感じる幸福もあるはずです。

そこで今回は、世界三大幸福論の一つである1930年に発行された哲学者ラッセルの書籍『幸福論』について紹介します。(→書籍『幸福論』はこちらから)

ー目次ー
 1.バートランド・ラッセルの生涯
 2.「不幸」になりやすい3つのタイプ
 3.「幸福」をもたらす3つの要素
 4.まとめ〜内から外へ目を向けよう〜

本書は2部構成になっており、1部で「不幸」の原因について、2部で「幸福」をもらたらすものについて述べられています。

また、著者のバートランド・ラッセルは、数学者であり、哲学者という経歴を持ち、1955年にはアインシュタインと共に核兵器の廃絶の声明を発表しています。

そんな論理的思考をもち、人類のために戦争反対を訴え続けた、ラッセルの提唱する『幸福論』とは一体どんな内容なのでしょうか?

ラッセルの『幸福論』を理解するには、まず初めにその生涯について触れておいた方が、よりその思想に理解を深めることができるでしょう。

1.バートランド・ラッセルの生涯

1872年にイギリス貴族の家庭に誕生日したラッセルは、幼い時に両親を亡くし、厳格な祖母によって育てられました。

イギリス

祖母の英才教育を受け、思春期には期待に応えられない自分を受け入れられず、自殺願望を抱くほど自己嫌悪に陥ります。

精神的に追い込まれていたラッセルですが、頭脳明晰で名門のケンブリッジ大学に進学します。

そこで数学・哲学に没頭することが生きる活力となり、より研究するべく学者の道に進んでいきます。

自身の苦しい過去から立ち直った経験から、ラッセルが58歳の時に人がどうすれば幸福になれるかを説いたのが『幸福論』になります。

冒頭でも紹介したように『幸福論』は、「不幸」と「幸福」についての2部構成になっています。

まずは1部の人が「不幸」になる原因についてみていきましょう。

2.「不幸」になりやすい3つのタイプ

「不幸」を感じてしまうのには、ある大きな原因があります。

自己嫌悪

それは、自己没頭に陥ってるということです。

つまりは、必要以上に自分のことを考えてしまっているという事です。

例えば、周りの目を気にし過ぎていることや、他人と比較してしまうことなどです。

それを踏まえた上で、「不幸」になる3つのタイプについてみていきましょう。

「不幸」になりやすい3つのタイプ
 ①罪びと・・・自己否定
 ②ナルシスト・・・承認欲求
 ③誇大妄想狂・・・過剰思想

①罪びと・・・自己否定

罪びととは、自分のことを否定的に捉え過ぎている人のことを指します。

その原因は、自分の理想と現実のギャップにあります。

自分の理想像は、幼い時に受けた親の価値観によって作り上げられてしまうため、親の価値観から脱する必要があります。

また、謙遜が美徳とされる文化もありますが、不必要な謙遜は不幸になる原因だと言います。

②ナルシスト・・・承認欲求

ナルシストである人は、周囲からの賞賛や承認を過度に期待している人を指します。

賞賛や承認を受けたい気持ちは誰でも持っていますが、過度に期待することは返って自分を苦しめてしまいます。

虚栄心は自信がないから追求してしまうものであり、度が越えると無気力と退屈になると述べられています。

その為、自尊心を育てるような自身が探求できるものを見つけるべきだと言います。

③誇大妄想狂・・・過剰思想

誇大妄想狂は、権力へ対する執着の強い過剰思想を指します。

本来の人間らしさを忘れ、権力だけを追い求めることは幸福であるとは言えないでしょう。

例えば、成功やお金に捉われて、健康や家族を蔑ろにすると失うものが多いというのもこれに当たります。

人生はバランスを大切にするべきであり、必要以上に何かに執着することは不幸になる原因を招くのだという事です。

3.「幸福」をもたらす3つの要素

では、2部の本書のタイトルにもある人生に「幸福」をもたらすものとは何でしょうか?

仲間

本書の中では、他にも幾つか述べられていますが、私が特に重要だと感じた3つについて紹介します。

「幸福」をもたらす3つの要素
 ①生涯をかけて取り組める仕事
 ②私心のない興味・関心を持つ
 ③一個人を超えて人類の中で生きる

①生涯をかけて取り組める仕事

まず一つ目は、仕事です。

仕事を選ぶ時に特に意識すると良い点が2つあります。

それが「技術の行使」と「建設性」です。

なぜなら、技術は探求することができ、終わりがない事に夢中になれるからです。

そして、建設性は苦労や努力をして成し得た結果に達成感を感じられるからです。

さらに人生の目的と仕事を一致させれば、これらの2つの要素が満たされ、仕事を前向きに捉えられると言います。

だからこそ、生涯をかけて取り組める仕事をすることが幸福へ繋がるという訳です。

②私心のない興味・関心を持つ

二つ目は、興味・関心です。

ラッセルは宇宙規模で、「この壮大な世界のスペクタルに目を向けよ。」と述べています。

なぜなら、興味・関心の幅を広げることで、思考の切り替えが出来るようになるからです。

悲しいことや辛いことがあったとしても、趣味の世界に浸れば気持ちのリフレッシュになるのです。

また私心を持たないことで、これまでにないものに興味を抱いたり、関心の幅を広げる事に繋がります。

それこそが世界を楽しむ方法であり、幸福を感じることのできる要素なのです。

③一個人を超えて人類の中で生きる

三つ目は、社会の流れの中で生きるという事です。

不幸になる原因の根底には、自己没頭があると言いましたが、幸福になるにはその反対をするべきです。

つまり、自分ではなく外部に目を向け、どうすれば社会が良くなるか、人類の発展に貢献できるかを考えるという事です。

自分自身を一個人としての命と考えたら、命がなくなった時が終わりですが、人類として考えたら未来や将来に何かできる事があるはずです。

また過去の先人たちのおかげで、我々が現在生きられているとも受け取れます。

そうした人類の一員であると考え、利他的に生きることで幸福を感じる事ができるのです。

4.まとめ〜内から外へ目を向けよう〜

ラッセルの『幸福論』について、理解することはできましたでしょうか?(→書籍『幸福論』はこちらから)

車椅子

「不幸」になりやすい3つのタイプ
 ①罪びと・・・自己否定
 ②ナルシスト・・・承認欲求
 ③誇大妄想狂・・・過剰思想

「幸福」をもたらす3つの要素
 ①生涯をかけて取り組める仕事
 ②私心のない興味・関心を持つ
 ③一個人を超えて人類の中で生きる

人が「不幸」になる原因の根底にあるものは、自己没頭でした。

その為、外部に目を向け、人生のバランスを取ることが幸福に繋がると述べられています。

つまりは、過度に一つの事に没頭するのではなく、仕事や趣味、人間関係のバランスを大切にして、利他的な生活を心掛けていくことが幸福に繋がるという事です。

確かに苦しい時や逃げ出したい時に、気持ちをリラックスさせたり、嫌なことを忘れられる趣味があれば、思考の切り替えができます。

ある意味、一種のストレス発散方法をどれだけ持っておくかで、幸福を感じることができるとも言えます。

人生をマイナスに捉えている人はまず、内から外へ目を向けてみてはいかがでしょうか?

きっとあなたを必要としている人や没頭できる趣味が見つかり、人生を前向きに捉えられるはずです。

ではまた。

furuzawa

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F.CHINと呼ばれている男。本や映画、様々な経験から学んだことをわかりやすく紹介していきます。AppleMusicでプレイリストを作るのにハマってます。

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