「プレゼンが苦手」はこれで解決!話し上手に変貌するための3つの技術と2つのマインドセット

社会人の84%はプレゼンが苦手?
こんにちは、ライターのはまじんがーです。
今回のテーマは「プレゼンテーション」です。
ズバリ聞きます。
あなたはプレゼンテーションが得意ですか?
社会人の84%が人前で話すことに苦手意識を感じているという調査結果もある(出典:https://www.sankei.com/economy/news/191215/prl1912150022-n1.html)ように、とりわけ日本人はプレゼンテーションが苦手だと言われています。
プレゼンテーションが苦手だと、その他にどんなに優れたビジネススキルを持っていたとしてもアピールが出来ず、周りから得られる評価も小さなものになってしまいます。
逆にプレゼンテーションが得意であれば、他のスキルにやや不安があったとしても多くの人に好印象を残すことができ、周りから高い評価を得ることが出来ます。
そこで今回の記事では、ソフトバンクの孫正義氏が認めたプレゼン術を持つ伊藤羊一氏の著書『1分で話せ』をもとに、プレゼンテーションで人を動かすための前提や技術、マインドセットについてお伝えします。
構成は以下の通りです。
<本記事の構成>
・プレゼンテーションを行う前に抑えるべき3原則
・プレゼンテーションで人を動かすための3つの技術
・人を動かすための2つのマインドセット
「人に何かを伝えるのが苦手だ・・・」
「自分では伝えているつもりなのになかなか理解してもらえない・・・」
「話すことはできるけれど簡潔に伝えられない・・・」
このような悩みを抱えている方は、ぜひ続きをお読みになってみてください。
それではいきましょう!
プレゼンテーションを行う前に抑えるべき3原則
まずは、プレゼンテーションを行う前に抑えるべき3原則について紹介します。
この原則を抑えていないと、的はずれなプレゼンになったり、自分勝手に話をしてしまったりして、プレゼンの目的を果たすことができなくなってしまうので、しっかりと抑えていきましょう。
それでは順番に解説します。
1. 人は話を80%聞いていない
多くの人が「自分が伝えたいことを話せば人は話を聞いてくれる」と考えています。
しかし、これは大きな誤解です。
あなたは、目の前の人の話をいつも100%理解できていますか?
自分ががんばって話したのに相手にほとんど理解してもらえなかった経験はありませんか?
どんなに相手が好意的に聞いてくれたとしても、どんなに完璧なプレゼンをしたとしても、聞き手は80%も話を理解していないと言われています。
コミュニケーションとはそういうものだという前提にまずは立たなければなりません。
2. 1分で伝わらないことは何時間かけても伝わらない
80%も話を理解してもらえないという前提に立った上で、少しでも相手の頭に残るよう伝えるために必要なのが「1分で伝える」ことです。
1分で伝わらないことは、何時間かけて話しても伝わりません。
逆に言うと、どんな話でも1分あれば伝えることができるとも言えます。
1分で話せるように話を組み立てることが、「伝える力」をレベルアップさせるために必要なのです。
3. プレゼンテーションとは、人を動かすこと
プレゼンテーションを行う上で何よりも意識しなければならないのは、プレゼンテーションとは「人を動かす」ことであるという前提です。
自分の話を相手に理解してもらうだけでも、自分がきれいに話すだけでも不十分です。
聞いた相手が何かしらの行動を起こすことにつながらなければ、目的を果たしたことにはならないのです。
「プレゼンテーションは、人を動かしてなんぼ」
この前提に立つことが重要です。
1分で人を動かすための3つの技術
プレゼンテーションで重要な原則を抑えたら、次は具体的にどんな話し方をすれば良いのかを紹介します。
これらの技術を用いるだけで、あなたの話はグッと分かりやすくなります。
逆に、これらができていないといくら話しても伝わらないという事が起きて、コミュニケーションが取りにくい相手だと思われ、信頼を失ってしまうことにもなりかねませんので、しっかりと実践していきましょう。
1. 左脳が理解できるロジックを構築する
まず重要なことは、結論と根拠の論理構造を明確にすることです。
論理構造を明確にするとは、一つの結論に対して「なぜそうなのか?」を必ず説明することです。
たとえば「禁煙すべきだ」という主張をするのであれば、「タバコは健康に良くないから」という理由を添える必要があります。
「結局何が言いたいのかわからない」と言われてしまう人は、話している事柄が論理的につながっていないことがほとんどなのです。
2. 右脳を刺激してイメージさせる
理由や根拠を添えて論理的に正しいことを聞いて理解するだけでは、人は動きません。
あと一歩、人の心を動かすために必要なもの、それは「頭の中に生まれたイメージ」です。
聞き手にイメージを沸かせるための方法の一つとして用いられるのが、具体例を挙げることです。
たとえば、「自分が勤めている会社が好きだ」というメッセージを伝えたい場合。
以下の2つの説明のどちらが理解しやすいでしょうか。
私は、自分が勤めている会社が大好きです。
その理由は、働きやすい職場だからです。
私は、自分が勤めている会社が大好きです。
その理由は、働きやすい職場だからです。
たとえば、フレックスタイムで自由に働け、また、リモートワークで自宅で働くこともできます。
前者は結論と根拠で説明しているのに対し、後者は結論と根拠、さらに具体例も添えて説明をしています。
明らかに後者の方が説明が理解しやすいことが分かるのではないでしょうか。
このように、「結論」と「根拠」、さらに「具体例」で話を組み立てれば、論理的に正しく、かつ聞き手にイメージを沸かすことのできるプレゼンテーションを構築することができます。
3. 「一言」で包み込む
「論理的に正しいこと」「聞き手にイメージを沸かせること」について述べてきましたが、最終的に人の心を動かすために必要なのは、「自分の伝えたいことを、一言のキーワードで表す」ことです。
なぜ一言で表すことが重要かというと、先にも述べたように人は聞いた話のほとんどを覚えていないからです。
話を聞いた瞬間は納得したり喜んだりしていても、いざ判断を下す段階に入った時には話を覚えていないわけですから、なかなか話し手の望む方向に動かないのです。
たとえば、著者の伊藤羊一さんは、孫さんにEコマースの戦略をお話する時に、明確な納期で商品をお届けできるモデルのメリットや背景、ストーリーなどを一通り説明したあとで、
これは、きっちりくるから『キチリクルン』というモデルです。
と一言でまとめたところ、孫さんの印象に強く残ったとのことです。
このように、たった一言でプレゼンの内容を表現することができれば、聞き手はその一言を聞きさえすれば話を思い出すことができるようになります。
話し手が練りに練った魅力的なストーリーを一言で即座に思い出せるわけですから、それによって話し手が望んだ方向に動いてもらいやすくなるということです。
人を動かすための2つのマインドセット
最後に、人を動かす話をするための重要なマインドセットについてお伝えします。
どんなに卓越したプレゼンテーションの技術があったとしても、マインドが伴っていなければ人を動かすことは出来ません。
そういう意味では、このマインドを自身に落とし込むことが技術を習得することよりも重要と言えます。
しっかりと学んでいきましょう。
1. 「思い」が一番大事
ここまで紹介してきた、人に伝える「技術」は大事なものではありますが、人に何かを伝えて動いてもらうために一番重要なことは、「思い」です。
・そのプレゼンであなたは何をしたいのか、なぜそれを伝えたいと思うのか?
・伝えて、どうなって欲しいのか、その言葉にどんな思いを込めるのか?
・今から伝える内容について、自分は世界で一番自信を持って伝えられると自信を持って言えますか?
・自分の存在をかけるくらいの気持ちで聞き手に伝えていますか?
・相手を動かす前に、自分自身を動かせていますか?
プレゼンに取り組むときには、このようなことをぜひ振り返ってみてください。
2. できることを全てやりきる
前述したように、相手に対して説明して動いてもらえるかは1分で決まります。
しかし、その準備のための時間は、決して労を惜しんではなりません。
相手を動かすためにできることは、全部やるのです。
徹底的に相手のことを研究する、話の筋道を考える、相手にとって印象に残る具体例を出す。
効果的な姿勢や声の出し方、間合いを考え、練習して、根回しやアフターフォローまでやるなど、準備として出来ることは無数にあります。
それら全てをやることには膨大な時間がかかります。
結局は「動かしてなんぼ」なのです。
それが達せられるならどんな労でも惜しまない。
それくらいの覚悟と熱意があって、初めて人を動かすことができるのではないでしょうか。
プレゼンテーションは人生のあらゆる場面で役に立つ
以上、今回の記事ではプレゼンテーションで人を動かすための前提や技術、マインドセットについてお伝えしてきました。
プレゼンテーションの技術は、
・上司や会社幹部の承認を得る
・商談で成約をとる
といったビジネスシーンだけでなく、
・意中の異性に自分の魅力をアピールする
・恋人や友人、家族に自分の要望を聞いてもらう
このようなプライベートの場面でもプレゼンテーション力は役に立ちます。
得意にできれば人生のあらゆる場面で活かすことのできる「伝える力」について、より深く学びたい方はぜひ書籍『1分で話せ』を手にとってみてください。
それでは、今回の記事は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!
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