書籍『99.9%は幸せの素人』幸せになるためのお金の使い方とは

幸せだと思い込んでいることは実は不幸?
みなさん、こんにちは!じゆです。
”お金よりも大切なものがある”
”安定した収入の方が幸せ”
などと思い込み、多くの方が日々頑張っているかもしれません。
しかし、その頑張りで本当に幸せに近づいていますか?
このような正しいと思い込んでいることは、実は不幸につながることが科学的に判明しています。
みなさんにご紹介したいのは、星渉氏・前野隆司氏著 書籍『99.9%は幸せの素人』です。
幸せになるためのお金の使い方や人間関係、行動などについて述べられており、科学的に幸福度を上げる行動プランが説明されているため、わかりやすく実践につなげやすい内容となっています。
そして今回は、その中から”幸せになるお金の使い方”についてお伝えしていきます。
”お金が全てじゃない”は本当?
誰もが、”お金が全てじゃない”というフレーズ聞いたことがありますよね。
確かにお金が全てではないと思います。しかし、お金がないとほしいものは買えないし、旅行にもいけない。もしかしたら生活も苦しくなるかもしれません。
筆者も、10か月間無収入の状態が続いたことがあり、この時ほど”お金が欲しい”と考えたことはないそうです。
実際に、お金は幸せをもたらしてくれます。
収入が増えると幸福度もUP
2002年にノーベル経済学賞を受賞した米プリンストン大学のダニエル・カーネマン名誉教授は、「収入が増えれば増えるほど感情的にも幸せになる」ということを科学的に明らかにしました。
つまり、お金はあったほうが良いのです。
ただ、お金がもたらす幸せにも限界があります。
確かに収入が増えると幸福度もUPしますが、カーネマン名誉教授は「年収800万円付近を境にそれ以上収入が増えても幸福度は変わらない」と結論付けました。
年収が2倍になっても幸福度は2倍にならない
カナダのブリティッシュコロンビア大学のエリザベス・ダン准教授と、米ハーバードビジネススクールのマイケル・ノートン教授の共同研究では、「年収が2倍になっても、私たちの幸福度はたった9%しか上昇しない」ということがわかりました。
年収を増やすために、多くの時間や労力が必要となります。
睡眠時間を削ったり、大切な時間を仕事に費やしたり…収入を増やしたとしても何かを犠牲にしているため、幸福度もさほど上がらないのです。
これらの研究から、お金を稼ぐことは必ずしも幸せにつながるとは限らないことがわかります。
幸せになるためのお金の使い方
必ずしも”お金を稼ぐこと=幸せ”とは限りません。
しかし、お金の使い方を変えるだけで幸福度がUPすることが科学的にわかっています。
モノを買うより経験に費やす
これまでの人生の中で、うれしかったことや感動したことは何か質問されたとき、パッと思い浮かぶことは何ですか?
”○○に旅行にいった”
”○○を実際に見ることができた”
など、経験や体験によるものが多いのではないでしょうか。
なぜかというと、経験や体験にお金を費やした満足感は、時が経つにつれて増えていく傾向があるからです。
逆にモノにお金を使った場合、その後にストレスになることが少なくないため、満足感は時が経つにつれて減っていくということもわかっています。
幸福が高まる経験の4つの条件
経験や体験といっても、さまざまですが、下記の4つの条件のどれかを満たしていると、大きな喜びを得ることができます。
1.世の中のつながりが実感できる経験・・・イベントに参加、習い事
2.「繰り返し語ることができる」思い出となる経験・・・旅行
3.「自分がなりたいと思っている自分像」につながる経験・・・自分磨きのための自己投資
4.「めったにないチャンス」を得られる経験・・・宇宙旅行のチケットを申し込む など
上記の条件のどれかを満たす経験をする上で、”時間の長さ”は幸福度にあまり関係ないとされています。
また重要なのは、”どのくらいのお金を使ったか”ではなく、”今の収入の範囲内でどのくらいその使い方をしたか”です。
お金を稼ぐ理由とは
幸福度をUPさせるお金の使い方は、体験や経験に費やすことですが、幸せになる使い方はもう一つあります。
それは、”誰かのために”お金を使うことです。
誰かのために使うことで、「自分には他人に分け与えることができるほどお金に余裕がある」と脳が認識し、心に余裕が生まれることで幸福度がUPするのだそうです。
つまり、幸福度をUPさせるお金の使い方は、
- ”経験”にお金を使う
- ”人”にお金を使う
この2つです。
お金の使い方で、幸福度をUPさせることができます。
一度、お金の使い方を見直してみると良いかもしれませんね。
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