いますぐアートに触れるべき?ビジネスや健康にも良い美術の効果とは?

キャリア

ビジネスマンの教養として一般的になりつつある「アートへの造詣」。今回は、どうしてアートがビジネスマンたちに重宝されるのかご紹介していきます。

身近で遠い?アートの存在

私たちは小さな頃から学校のカリキュラムに則った「図工・美術教育」を受けてきていますよね。誰しも一度は通るといってよいアートの世界ですが、優秀なビジネスマンはアートからインスピレーションを得ている、なんて話を聞いたことがありませんか?

美術館に入り浸りながら事業のメモを取っていたというApple創業者のスティーブ・ジョブズ、大学で美術を学んでいたYouTube創業者のチャド・ハーリーなど、ビジネス界の大物たちは「アートに造詣が深い」ことが珍しくないようです。

実はアート(ここでは芸術作品)には創造性や思考力を高める効果があるといわれています。近年はそれだけでなく、QOLや心身への影響もあることが分かってきているようです。しかもビジネスマン向けのアート講座も複数存在し、人気もあるのだとか。

一流のビジネスマンがなぜアートに注目するのか、知りたくありませんか?今回はアートに触れることでどんな効果があるのか、ビジネス面と健康面に分けてご紹介します。

なんとなく敬遠しがちな芸術作品が、あなたのビジネススキル向上や体調管理に役立つかもしれません。

ビジネスにおけるアートの活用

はまず、創造性と思考力を高めるというアートとビジネスの関連性について見ていきましょう。

構図からデザイン性を学ぶ

絵画作品や彫刻作品などには「構図」があります。どんなテーマに沿って作られたのかを受け手に伝えるため、作り手は思考を凝らしながらモノや色の配置を考えるのです。かつては聖書のテーマを伝えるため構図を重視し、写実性を排除していた絵画もあったほどです。

例えば見やすい資料を作るとき、絵画の構図は良い教材となります。「どこを強調するべきか」「どこから見てほしいのか」など、メリハリの付いた資料は受け手にとっても有用となるでしょう。まずは自身の感覚で見やすい作品を、資料作りの参考として落とし込んでみると良いかもしれません。

製作された理由や時代背景を考える

どんな作品にも、画家がその作品を生み出した理由や時代背景があります。例えば印象派と呼ばれる絵画作品の発展には、「絵の具をチューブで屋外に持ち出せるようになった」ことが大きく関わっていますが、絵を見るだけではそんなことは分かりませんよね。

そんなアートの裏側を考えることは、物事を多面的に思考する訓練につながります。一つの事象をあらゆる角度から見て調べる能力に長けた人は、想像力だけでなく問題解決能力も高いのだとか。考えが凝り固まってしまいがちな人にもアートはおすすめですね。

意味の分からないものを読み解こうとする

コンセプチュアルアートと呼ばれるのもが生み出されてから、長い年月が経とうとしています。代表的な作品はマルセル・デュシャンの「泉」(作品はこちらのリンクからご確認いただけます)。これは男性用便器にサインが書かれたものなのですが、「これはどうして「泉」なのか?」と見る人が考えてしまう作品です。

新たな価値創造につながるのは深い思考であるといいます。「なぜ・どうして」という想いは、理解しえない芸術作品を見たときにも生まれるもの。現代アートなど、一見するだけでは何を表現したのかも分からないものを「理解しよう」と考えることが、創造性を養うというのです。

健康面にも効果的なアートセラピー

アートには癒しや病の治療効果が期待されており、アートセラピーなるものまであります。アートセラピーが誕生したのは1940年代。イギリスの芸術家によって精神的な病を治すための治療法として誕生しました。

1960年代になるとアメリカで流行し、戦争の帰還兵へ施されたという記録もあります。

セラピーは芸術作品を鑑賞する、実際に創作へ取り組むといった過程で癒しを求めるものや、作り上げた作品から作成者の潜在意識や問題点を探り出そうとするものまで多様に展開されてきました。

また形式的なセラピーという形を取らなくても、アートの鑑賞によって

・血圧の低下
・抑うつ状態の改善
・ストレス軽減
・幸福度の向上

といった効果を生む事例が増えつつあるといいます。

しかも、好き嫌い問わずどんな作品を見てもその効果が期待できるというから驚きです。毎日を健康に過ごすためにストレスは大敵ですから、ぜひ積極的にアート鑑賞してみましょう。

アートに触れるにはどうしたら?

アート鑑賞は良いことばかり!とはいっても、「美術館なんて行ったことない・敷居が高そう・そもそも近場にない」なんて方も多いはず。そんなあなたにおすすめしたいのがオンラインでのアート巡り。家でもどこでもアートに触れられるサービスを3つ厳選してご紹介します。

HASARD

ブラウザで楽しめるオンライン美術館です。「アートをもっと身近に」をテーマに、だれでも・いつでも・無料で訪れることが可能。本物の美術館のように常設企画や特別展示もあり、なんと動く絵画まで楽しめてしまいます。

PINTOR

美術が好きな人同士で交流もできるアプリです。好きな作品をコレクションして見返すことができたり、レビューを残すことも可能。AR機能を使えば、現実世界に絵画を置いて楽しむ、なんてこともできてしまいます。

Google Arts & Culture

グーグルが運営するオンライン美術館です。250を超える施設、6千人以上のアーティストによる作品を掲載しています。ストリートビュー機能を使って、まるで美術館の中にいるように作品を鑑賞できるのが特徴です。

アートに触れて将来に備えよう

アートの効用として期待される創造性・思考力の向上や心身のケア。これらは作品本来の意図とは異なるかもしれませんが、鑑賞の取っ掛かりとしては十分ですよね。なんとなく敬遠していたという方はこの機会にアート作品を調べてみましょう。

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ「創造性を必要としない仕事は、すべてテクノロジーに代行される」と話しています。ビジネスマンとして、AIにとって変わられてしまうような仕事ぶりは避けたいですよね。

アート作品で創造性を養いつつ、心身も休めながら日々の仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。

出典:
HASARD
PINTOR
Google Arts & Culture
日刊サン
arthours

yuya

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複数メディアでの記事執筆やYouTuberの原稿作成など、掛け持ちライターをしています。本職は流通業界。ピアノ・ギターが趣味。気になったこと・役立ちそうなこ...

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