世界一有名な沈没船【タイタニック号】の事故から得る3つのビジネスの教訓とは

キャリア

映画「タイタニック」。ジェームズキャメロン監督が世に送り出した、不朽の名作です。

アカデミー賞11部門を受賞し、全世界で20億ドル以上の興行収入を叩き出したこの映画は、実話に基づいたストーリーであることが有名ですよね。

その実話とは「タイタニック号沈没事件」。不沈の豪華客船と呼ばれたタイタニック号は、事故により処女航海で沈没してしまいます。

歴史における事件や事故は、現代に置き換えても良い教えとなることばかり。自身の仕事や生活にどう活かせるのか考えてみるのも良いでしょう。

今回は、タイタニック号の沈没事件から教訓を学んでいきます。

タイタニック号とはどんな船だったのか

出典:https://www.thoughtco.com/titanic-worksheets-and-coloring-pages-1832350

重量4万6329トン・全長269.1メートル・幅28.2メートル、実にサッカーコート3つ分の広さを持つ巨体を、蒸気エンジンによって時速40キロの速度で走らせる。これがタイタニック号です。

製造されたのは1912年。北大西洋を航路とした遠洋定期船(スケジュールに沿って大陸間を航海。乗客や郵便物を運ぶもの)でした。

造られた当時はまだ飛行機技術が発達しておらず、船は移動手段・貨物輸送手段として最速の乗り物。中でもタイタニックは世界最速レベルと言われていたといいます。

豪華客船というと「ゆったりしたクルーズ船」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、それは近年の飛行機技術発達のおかげ。移動・輸送手段として速さを求める側面もあったからか、当時は客室ランクによってとても快適とはいえない船旅を強いられることも珍しくありませんでした。

そんな遠洋定期船としてのタイタニック号でしたが、客船としてもしっかり造られており、一等客室を始めとして豪華な内装ももちろんありました。映画のワンシーンで登場するような、華やかな社交の場が広がっていたかもしれませんね。

しかし、前述の通り処女航海で沈没。乗員2,224人のうち1,513人が命を落とすという、悲惨な事故となりました。また事故によって、多くの問題点が浮き彫りになったといいいます。

タイタニック号はなぜ沈没したのか

事故原因については諸説ありますが、現在の定説は「氷山に接触し沈没した」というもの。

タイタニック号はイギリスのサウサンプトン港からアメリカのニューヨークへ航海中、グリーンランドの氷河から流れてきたとされる高さ31mもの氷山に側面を接触。長さ90メートルにわたる亀裂が船体に生じて、毎分400トンもの水が船内に流れ込む事態となってしまいました。

海水は瞬く間に船を満たすことに。まず船首が沈み、船尾が浮き上がる格好になったあと、船体は真っ二つに破壊されてしまいます。

船体が大きなダメージを負って沈んでしまった理由はいくつかありますが、ひとつは「氷山の発見が遅れたこと」。時速40キロで進む大型の船でしたが、当時はレーダーなどなくすべて目視。障害物を発見するのが遅れることは致命的でした。

もうひとつ「船型」にも問題があったといいます。当時世界最速レベルの乗り物だったタイタニック号は、抵抗を減らすため極限まで細長い形に。これが横からの力に弱い構造を生んでしまったようです。

タイタニック号沈没事故から得る3つのビジネスの教訓

事故によって沈没し多くの犠牲者を出してしまったタイタニック号。その事件から教訓を得ていきましょう。

緊急事態に備えておこう

タイタニック号のエドワード・ジョン・スミス船長は、沈没当日に行われるはずだった救命ボート訓練を中止したと言われています。その理由は不明ですが非常時の動きを理解している乗組員は殆どおらず、事故時も段取りの悪さが露呈し、最初に避難したボートは定員65名に対し28名しか乗っていませんでした

不沈船と呼ばれていたとおり、当時は巨大な船が沈むとはとても思われていなかったのだとか。今日の社会でも、安全性を軽視したことによる事故被害は多数あります。緊急時の訓練や設備の点検などは規定通り行い、もしもの時の備えを大切にしましょう。

ミスを発見できる環境を整えよう

前述の通り当時は船体にレーダーがなく、目視による航海を行うのが一般的でした。しかし目視であっても「双眼鏡」を用いるのが通例。船乗りといえども裸眼での見張りは困難でした(タイタニック号の乗組員は船乗りですらなかった人も多かったとか)。

事故当時、タイタニック号で用いられる双眼鏡は監視役に渡されておらず、さらに双眼鏡の収納場所の鍵も無く取り出せないという事態に。それが発見の遅れた氷山へ接触した原因といわれています。

実はこの双眼鏡を巡る一連の話題は「ケアレスミス」によって起きています。他の乗組員によって鍵の渡し忘れが発生していたのです。業務フローの徹底、さらにミスを発見できる環境の整備が重要であることが理解できますね。

失敗から学び解決策をつくろう

タイタニック号の沈没事故をきっかけに海上安全に関する国際会議が開かれました。そして採択されたのが「SOLAS条約(海上における人命の安全のための国際条約)」です。それまで各国の国内法で決めていた船舶の安全性確保を、国際的に取りまとめたものです。(参照:国土交通省

事故後の調査で構造・救命や無線設備・監視などにあらゆる問題が発生していたことが明らかになったタイタニック号は、現代の船における安全施設拡充への契機となりました。

人間は誰しもミスをします。たとえAIであってもエラーを起こします。だからこそ大切なのは「次にどんな策を採るか」でしょう。問題が起こったときはその処理だけに留まらず、解決・対応策まで考えるようにしましょう。

タイタニック号は失われても教訓は残る

タイタニック号はいまだに、海の奥深く海底3800メートル地点に沈んでいます。また「ハロモナス・ティタニカエ」という金属類を好むバクテリアによって侵食され、2030年までには完全に無くなってしまうのだとか。

形あるものはいつか壊れてしまいますが、考えや思想は継いでいく事ができます。タイタニック号がこの世から消えてしまっても、その事故によって得られた教訓は消えないでしょう。

タイタニック号について興味を持たれた方は、ご自身で事故について調べてみたり、映画「タイタニック」を観てみてはいかがでしょうか。

 

参照:
国道交通省
現代ビジネス
harpersbazaar
映画「タイタニック」

 

yuya

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複数メディアでの記事執筆やYouTuberの原稿作成など、掛け持ちライターをしています。本職は流通業界。ピアノ・ギターが趣味。気になったこと・役立ちそうなこ...

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