書籍『超ストレス解消法~イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド~』(要約・まとめ)

どうも些細な事にストレスを感じてしまうフルザワです。
誰しも日常生活で様々なストレスを感じることがあると思います。
ちょっとしたストレスであれば解消できますが、慢性的なものだと精神的な負担となってしまう可能性もあります。
そこで今回は書籍『超ストレス解消法~イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド~』について紹介します。(→Amazonリンクはこちらから)
ー目次ー
1.ストレスには3種類ある
2.全てのストレスは思い込み
3.記録と分析で主観を暴く
4.妄想ではなく受容の精神
5.まとめ〜生活習慣と事前準備〜
あなたはいくつストレス解消法をお持ちでしょうか?
・カラオケで歌って発散する
・嫌なことを忘れるまで寝る
・散歩してリフレッシュする
・お菓子やスイーツを食べる
軽いストレスならこれらの方法ですぐに忘れることができるかもしれません。
しかし、毎日の仕事や人間関係の様な継続的なストレスに対しては根本の解決にはなりません。
ストレスの元となる原因を解決しなければ、時間やお金を浪費してしまうだけでなく、メンタルを病んでしまうこともあります。
そうならないためにも、誰でもできるストレスの根本的原因を解決する方法をお伝えしていきます。
1.ストレスには3種類ある
ストレスの解消法をお伝えする前に、ストレスには3種類あることを抑えておきましょう。
ショート・・・瞬間的なストレス
ループ・・・何度も繰り返される
ロング・・・慢性的で麻痺している
注射の痛みやお化け屋敷が怖いなどはショートストレス。
毎日の仕事や人間関係はループストレス。
それが何ヶ月も蓄積するとロングストレスになると言った具合です。
この中でも特に注意するべきなのが、慢性的なロングストレスです。
例えば、瞬間的な暑さは気温を変化させれば対応できますが、長時間の暑さが続くと体調に異変が出ると思います。
これと同じように、慢性的なロングストレスが続くとトラウマや精神的な病気に繋がるのです。
そうならないためにも、ストレスの原因を突き止め、正しく対処する必要があるのです。
2.全てのストレスは思い込み
本書の核となる考え方が、全てのストレスは決めつけ思考にあるという事です。
不安やネガティブな感情によるストレスも全てはそう決めつけているというのです。
「そんな考え方では解決にならない」
そう思う方も多いと思いますが、人はあなたが思うより主観的な生き物なのです。
・必要以上に自責に捉えてしまったり、反対に他責に考えてしまうことはないですか?
・人の心を読んで察したり、あの人はこうだからと決めつけをしていませんか?
これらは全て勝手な思い込みだと言うことです。
つまり、あなたがストレスを感じていることは本当に悩むべきストレスなのかどうなのかと言う訳です。
では、どうすればその判断ができるのか。
それを次の章で紹介していきます。
3.記録と分析で主観を暴く
記録や分析と聞くと面倒なイメージがあると思いますが、簡単に言えばストレスの原因に対して一人裁判をするのです。
具体的な流れは以下の通りです。
分析ステップ
①状況・・・事実、事柄
②感情・・・点数、比率
③思考・・・理由、背景
④根拠・・・データ
⑤反証・・・反例
①状況・・・事実、事柄
まずは起こった事実や事柄のみをピックアップします。
例えば、上司に嫌味を言われたとしましょう。
②感情・・・点数、比率
次に①の事実に対しての感情に点数を付けましょう。
例えば、ストレスを感じたもののそれ程ではない場合は30点、かなり怒りを感じた場合は90点などです。
また、ここで感情の比率を怒り30%悲しい40%憤り30%など自分の感情を比率で可視化してみましょう。
③思考・・・理由、背景
①、②を踏まえた上で、その原因の理由や背景を考えてみましょう。
例えば、上司に嫌味を言われたのはいつも言われた事をミスしてしまうからや、上司の感情が不安定だったなどです。
④根拠・・・データ
③の思考を巡らせた上で、その根拠を挙げてみましょう。
例えば、これまでも同じミスを5回は指摘されたことや、上司も部長に怒られていたなどです。
⑤反証・・・反例
最後にストレスに対する反証を考えてみましょう。
例えば、今回は嫌味を言われたけれど、いつも相談に乗ってくれたり、食事に連れて行っていくれるなどです。
意外と良い所があることや逆に優しい所もあると考えるとストレスの原因を小さなこととして受け入れることができるのです。
自分がストレスに感じていたことが主観で判断していたことに気が付けば、ストレスのほとんどは消化することができるでしょう。
4.妄想ではなく受容の精神
大半のストレスは肥大化した妄想であり、本当に悩むべき問題ではない可能性が高いと言うことがわかりました。
ストレスに対する考え方として、本書ではAWAREという言葉を推奨しています。
A・・・Accept(受容)
W・・・Watch(観察)
A・・・Act(行動)
R・・・Repeat(繰り返す)
E・・・Expect(期待する)
どういうことかと言うと、大きな期待をせずに客観的に出来事を受け入れていくということです。
つまりは、出来事を事実として受容する精神が大切だと言う訳です。
何故このような考え方を推奨するのかというと、ストレスを溜め込まないようにするためです。
仏陀の言葉に「第二の矢を受けず」という、第一の矢(=悲しい出来事)は避けられないけれど、その悲しみで自分を傷つけてしまう必要はないというものがあります。
簡単に言うと、無情の出来事は必ず起こるので、それを受け入れて何も無かったように淡々と生きるべきだということです。
とても悟りを開いたような考え方ですが、時が問題を解決する様に、悲しいことがあっても引きづらない方が良いのです。
鴨長明の『方丈記』に「諸行無常の響きあり」という、世の中は移り変わり儚く虚しいものだという言葉があります。
正にこの様に、ある種開き直って出来事を受け入れる姿勢が大切なのかもしれません。
5.まとめ〜生活習慣と事前準備〜
ストレスに対する考え方は変わりましたでしょうか?(→書籍『超ストレス解消法~イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド~』はこちらから)
正直なところ極論とも言える解決法ですが、これまでの考え方以外にも対策はあります。
それが、日々の生活習慣と事前準備です。
まず生活習慣ですが、言わずもがな運動や食事、睡眠時間を確保しなければ基礎体力も低下してしまいます。
何も激しい運動を推奨する訳ではなく、1日20分の散歩やバランスの良い食事、8時間の睡眠などを意識して行いましょう。
また事前準備には、コンフォートカードという対策法があります。
具体的に何をするのかというと、事前に自分が自己肯定感の上がる言葉を考えておくのです。
例えば、仕事で詰められた時に凹んでしまうのでなく、自分の努力した所や頑張ってることが次に繋がるのだと言い聞かせるのです。
事前に自己弁護する言葉を考えておくことでストレスを溜め込むことなく、前向きに行動していくことができます。
先ほども述べた様に、悲しい出来事は必ず起こるのでそれをどう受け入れるか、どう対処するかを準備しておくことが大切なのです。
ただその時の感情に従うのではなく、ストレスの原因を分析して、少しずつでいいので出来事を受け入れていきましょう。
ストレスに悩むのではなく、何が起きても黙々と行動できるようになって頂ければ幸いです。
ではまた。
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