【倒産寸前】スティーブ・ジョブズがApple再建で重視した3つの理念とは?

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スマートフォン・PC・音楽・ゲームなどあらゆる事業で成功を収め成長を続けるApple。もはや知らない人はいないでしょう。

今回はそんなAppleが倒産寸前となった暗黒時代と、そこからの再建にまつわる3つの理念をご紹介します。

キーパーソンはもちろんスティーブ・ジョブズ。理念自体は単純なものですが、形にするとなれば難しいもの。今回は実例と共に理念をご紹介します。

ジョブズと同じ戦略はとれなくとも、その思想や理念を読み取り活用することは可能です。彼が事業再建で大切にしたこととは一体何だったのでしょうか?

まずはAppleがどんな企業だったのかをご紹介していきます。

時価総額は3兆円!大企業Appleってどんな会社?

引用元:https://00m.in/H48qt

1976年。スティーブ・ジョブズスティーブ・ウォズニアックの両名によって創業された、アメリカはカリフォルニア州クパチーノに本社をおくテクノロジー企業です。

デジタル製品の販売やデジタルプラットフォームの提供を行っており、変動はあるものの時価総額3兆円を超える規模を持つグローバル企業でもあります。

「iPhone」「iMac」「iPad」「AIR Pods」「Apple Watch」といった製品群。そして「App store」「Apple Music」「Apple Care」「iCloud」といったプラットフォームは、もはや知らない人はいないと言えるほどにシェアを拡大していますよね。

2021年第4四半期の業績は過去最高となる834億ドル、日本円でおよそ9.5兆円を記録。しかも前年同期比では29パーセントの増加であり、力強い成長を続けていることが伺えます。

大企業であるAppleに対しては、これまでも常に利益を上げて成長を続けきた企業であると思っている人も少なくないのではないでしょうか?

実は、Appleにも低迷期があったのです。

成長を続けるAppleにも暗黒時代があった?

引用元:https://00m.in/wTjy6

破竹の勢いで成長を続けるAppleですが、実は過去に業績が低迷し、倒産寸前だったことがあるのをご存知でしょうか。

1981年のこと。こちらもアメリカのテクノロジー企業であるIBMがPC業界に参入し、「IBM-PC」を発表しました。その後AppleはIBMと市場での競争を繰り広げることになります。

Appleはグラフィックが強いPCを販売しており趣味性の高い製品でしたが、対するIBMはビジネス用途に特化。IBMのPCは多くのビジネスパーソンに支持されたことで一気にシェアを拡大します。

またIBMのPCにはマイクロソフトのOSやIntelのマイクロプロセッサが搭載されていました。PC市場が拡大を始めると、PCの筐体を作るメーカーよりもマイクロソフトやIntelといった事業者がシェアを拡大するようになります。

このことがAppleの業績低迷を生み出し、さらに創業者のスティーブ・ジョブズは会社から追い出される形で辞任することとなります。

その後もしばらく業績不振が続いたApple。マイクロソフトがWindowsを発表したことでさらに経営が悪化します。1996年は8億ドル、日本円でおよそ900億円の最終赤字を計上。その翌年1997年にも10億ドル、日本円でおよそ1100億円の最終赤字を計上してしまうのです。

業界の逆風にさらされAppleは経営に行き詰まってしまいましたが、そんなAppleを救ったのが、かつて会社から追い出された創業者のスティーブ・ジョブズだったのです。

スティーブ・ジョブズがAppleを立て直した3つの理念

引用元:https://00m.in/j7znG

スティーブ・ジョブズがAppleに復帰したのは実は1996年。前述の通り、その年は900億円の最終赤字を計上しています。「再建できてないじゃないか」と思われるかもしれませんが、実はすでにジョブズの戦略はスタートしていました。彼は3つの理念に従いビジネスモデルを再構築しAppleを再生したのです。

事業戦略そのものをコピーすることは難しいですが、その根底にある理念を読み取ってみてください。それでは、実例とともに見ていきましょう。

・認知こそすべて

「Think Different」という言葉を聞いたことがありませんか?ジョブズの復帰後大々的におこなわれたキャンペーンのスローガンです。このスローガンでAppleは、「原点に立ち返り革新的なプロダクトを届ける」というマニフェストを世界に発信しました。

これによりWindowsOS内蔵のIBM製PC一強とも思われた業界に、新たな選択肢としてApple製品を印象づけることに成功します。その後1998年にAppleはiMacを発売し、ポップなスケルトン配色で登場したPCは大ヒットすることになりました。

認知度を上げるために印象的なキャンペーンを展開したジョブズですが、現代ではSNSやインフルエンサーを使い低コストで販促を行う事業者が増えています。

企業にとって知名度がない・認知されていないことは致命的。人は知らないサービスや商品を購入しません。また認知度を上げることができれば相対的に広告宣伝費も下がります。あなたが携わる事業が低迷しているときは「認知度を上げる」ために何ができるか考えてみましょう。

・初心を忘れない

当時のアップルは事業が多角化しており、プリンター・サーバー・モニター・デジタルカメラ・アプリケーション・アクセサリー・ゲームハード・スマホの前身ともいわれるPDAなどあらゆる業界に投資していました。

しかしジョブズはPCとOSだけを残し、それ以外の事業から撤退する決断を下したのです。収益が上がらず切り捨てられた事業であっても積み上げられたノウハウがありましたが、企業として変革を行うためにジョブズは切り捨てたといいます。

事業の幅が広がり利害関係者が増えてくると、収益の出ない事業であっても切りづらくなってしまいます。ですがジョブズは創業当時の理念に立ち返り、PCとOSに事業を絞りました。

あなたが携わる事業が低迷しているときは「初心に立ち返り会社の強みを考える」ことをおすすめします。

・利益度外視

倒産寸前だったAppleでは、とにかく販路を拡大し様々な販売店でApple製品が並ぶように事業が計画されていました。しかし成長期ならまだしも、PC業界はすでに成長期を脱し成熟期に入っており、ビジネスモデルの変革が迫られていました。

そこでジョブズは販路を大胆に絞ることを決断します。例えば日本で3700を超えていたApple取扱店を100まで減らし、製品を直に販売店へ送る方式を構築しました。

一時的に売上が減ったものの、販路を絞った結果コストを抑えることができたのです。それが前述のiMacを当時としては破格の17万円台という価格で販売することにつながり、成功を収めました。

ジョブズは変革のために利益を度外視しましたが、これは経営者でなくとも持っておきたい視点です。利益を追い求めすぎるとどうしても損失を避けるため短期的な利潤に目を向けてしまいますが、手間とコストを惜しみなく掛け赤字覚悟で顧客との関係性を築くことが結果につながることもあります。

あなたが携わる事業が低迷しているときは「目先の利益に囚われていないか」、事業プロセスを精査することをおすすめします。

 

こうした改革を大胆に行ったことで、1998年には黒字転換を達成。ジョブズはAppleを見事に再生してみせたのです。

スティーブ・ジョブズから学んだ課題解決術をビジネスへ活かそう


引用元:https://00m.in/f8Nhj

失敗するときには明確な理由というものが存在するといいますが、成功には時の運が必要であるともいいます。過去に起きた出来事を先人の知恵として蓄えれば、課題に突き当たったときの解決策を増やすことができます。

ビジネスが困難に陥ったときはジョブズと同じ行動をとれば解決する、というわけではもちろんありません。ですが、解決策の手数が多いに越したことはありませんよね。成功は時の運といわれるからこそ、運が味方するまで動き続ける必要もあるでしょう。

ジョブズの再建術から皆さんは何を得られましたか?彼と全く同じ行動はできなくとも、その理念やプロセスを参考にすることはできるでしょう。

ぜひ日々の仕事に応用し、活かしてみてはいかがでしょうか。

 

参照:
Apple
JASON RODMAN
逆境のプレゼン
Appleの始まり│Appleの歴史

yuya

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複数メディアでの記事執筆やYouTuberの原稿作成など、掛け持ちでライターをしています。本職は物流。ピアノ・ギターが趣味でセッションにも参加中。気になった...

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